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古物検証シリーズ

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江戸期〜昭和にかけ、個人的に集めた古物、書籍などレトロなものをあくまで個人的見解で検証した記録シリーズです。割と最近のもあります。
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【古物検証 Vol.4】高等 立憲国民教本(大正6年/1917)

【古物検証 Vol.4】高等 立憲国民教本(大正6年/1917)

神田神保町で購入した古書。
大正6年(1917年)発行の「高等 立憲国民教本」。

大正期の国体の精華および立憲自治の精神を明らかにし、立憲国民としての自覚を説いた教科書として発行されていました。

当時の日本帝国主義的思想が色濃く掲載された内容は、当然ですが今では見られない教え方なのでとても興味深いです。

なにせページを開くとはじめでいきなり「日本の精華・萬邦無比」という比較図が出てきます。

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【古物検証 Vol.3】浜松のマッチ (昭和45年/1970)

【古物検証 Vol.3】浜松のマッチ (昭和45年/1970)

とある骨董市で入手した1970年(昭和45年)頃のマッチコレクション。

何故か浜松のものばかりですが、その配色やデザイン共に昭和感満載。個人的には左にある「紳士服 松井」のダンディーなおじさまに釘付け(笑)

ちなみにこれ全部で500円だったので、なかなかお買得でした。

【古物検証vol.2】愛知のお寺 檀家帳(万延2年/1861年)

【古物検証vol.2】愛知のお寺 檀家帳(万延2年/1861年)

現在の愛知県にあるお寺の檀家帳。
万延2年(1861)なので、162年前。

「細川村」までは読めますがあとは何が書かれてるかはサッパリ笑 

幕末期のもので、薄くて柔らかい和紙に全て手書きです。流れる様なくずし字が美しい。

お寺の檀家制度はキリスト教と関係しています。管理する、という意味で古くは室町頃から。

制度が確立する大きなきっかけとなったのは江戸時代初期に起こった、キリスト教徒(切支丹

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【古物検証 vol.1】神戸新聞 号外(大正12年/1923)

【古物検証 vol.1】神戸新聞 号外(大正12年/1923)

神田の古本屋で入手した古新聞。

今から100年前の大正12年(1923年)9月1日に発生した「関東大震災」の惨状を伝える神戸新聞の号外です。

その見出しから、当時の混乱した様子が伝わります。

「山つなみ、海つなみ、相次ぎ惨害測るべからず」
「大東京は終に全滅せん」
「東京全市火の海と化す」

死者・行方不明 10万5千余人を出したのですから相当の惨状だったことでしょう。

この号外、表面はび

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