ヨコポン

日本の歴史文化、とりわけ江戸の庶民文化が好きです。着物を着たり、日本の景色を撮り歩いた…

ヨコポン

日本の歴史文化、とりわけ江戸の庶民文化が好きです。着物を着たり、日本の景色を撮り歩いたり、古物を集めたり、時々歴史の講演もしています!

マガジン

  • 子供との日々

  • 古物検証シリーズ

    江戸期〜昭和にかけ、個人的に集めた古物、書籍などレトロなものをあくまで個人的見解で検証した記録シリーズです。割と最近のもあります。

  • 日本の風景

    個人的に撮影した、日本各地の風景集です。

最近の記事

【大相撲 化粧まわし物語】

10年前の2014年。 前職の広告制作会社時代に「大相撲のポスター」を担当させてもらっていました。 毎場所、全身全霊で取り組んでいたのでどれも思い出深いのですが、特に印象に残ったポスターがあります。 それは平成26年(2014年)の秋場所ポスター。 メインビジュアルは力士が「化粧まわし」を着け、土俵入りしている場面でした。 この頃、ポスターの力士は、その場所以前に行われた取り組みをガチンコで撮影したものを使っていました。 さらに、基本的に顔を映さないビジュアルを起用し

    • 【子供の成長 パート3】※2022年

      〈子供の成長 パート1〉 〈子供の成長 パート2〉 6歳の娘は、ジャンケンが弱い。 これまで、最初は必ず「チョキ」と決まっていたからだ。しかしその後、最初が「パー」のパターンも覚え、勝負の駆け引きができるようになったと思われた。 だがしかし、それは「チョキ」か「パー」の2択からどちらかを選択するわけではなく、『最初は必ず「パー」を出す』に置き換わっただけだった。つまり、彼女の法則はあくまでシンプル、よく言えば「素直」なのだ。 だから、私が対戦する時は、こちらの思惑で

      • 【船越英一郎さん、貴島明日香さん、ミュージアムに来館!その撮影裏話】

        13日の土曜、BS japanext(BS263)で放映された「おとなの嗜呑(たしのみ)」という、全国の酒蔵を巡る番組で、長岡が特集されました。 https://www.bsjapanext.co.jp/program/tasinomi/ ナビゲーターは、あの「断崖の紳士」こと船越英一郎さんと、お天気お姉さんからモデル、タレントの貴島明日香さん。 お二人が弊社のミュージアムに撮影で来館されました。 我々は今回、蔵内部をご紹介するというより、敢えてお客様との接点となるこ

        • 【父娘の「なにか」視点】

          娘(8歳)が、 「昨日、お母さんのスマホで『桜』撮ったよ!」 と見せてくれた一枚に驚いた。 数日前、私が撮った桜の構図とほぼ同じ笑 場所は違うし、事前に見せてもいない。 娘に撮影意図を聞くと 「桜と夕焼けを入れたかった」と。 それも同じ。 お互い「なにかこれいいかも」が一緒。 これって曖昧かつ感覚的な部分だけど、この「なにか」を大切にしたい。 完全親バカですが、自分と似た視点を持ちつつあることが素直に嬉しい。 いつか、娘と撮影旅行したいなぁ。

        【大相撲 化粧まわし物語】

        マガジン

        • 子供との日々
          2本
        • 古物検証シリーズ
          4本
        • 日本の風景
          18本

        記事

          【思いがけず「戦後最大の未解決事件」に触れた、長岡の夜】

          先日の夜、長岡駅からタクシーでの帰り。 運転手さんとの何気ないやりとりから、大変興味深い話を聞いた。 60代後半頃と思しき運転手さん、タクシー歴6年。 かつては某大手企業に経理として30年以上勤務。しかし、突如社内の抗争に巻き込まれ、あおりを受ける形で退職し、タクシーの世界へ。 今でも不本意な気持ちを抱きながらも「長年勤めたその会社で、私は誇りをもって仕事をしてきました」と語る姿は、とても誠実なお人柄。 上品な言葉遣い、丁寧な運転からも、「真面目で実直な良い人」なの

          【思いがけず「戦後最大の未解決事件」に触れた、長岡の夜】

          【娘(8歳)と「伝記マンガ」】

          娘(8歳)は今、世界の偉人本「伝記マンガ」にハマっている。 伝記といえば歴史。歴史なら基本的なことは大体把握しているつもりの私。 小学2年生の伝記なのだから、エジソンや野口英世、キュリー夫人などメジャーどころだろう、どれどれ、と思いつつ「今誰について読んでるの?」と問えば、 娘が「えっとねー」と、挙げた一例が 「アントナン・カレーム」 「クララ・シューマン」 「ジェンナー」 あたりかなー?と。 え…誰それ? 聞いたことありません😂 これらの人物について、熱心に

          【娘(8歳)と「伝記マンガ」】

          【「ゴジラ-1.0」アカデミー賞 受賞の歴史的意義】

          本日「ゴジラ-1.0」がアカデミー賞、視覚効果賞を受賞しました。日本作品初の歴史的快挙です。 受賞の瞬間から、今も言葉にならない感銘を受けています。 それは近現代、とりわけ昭和史が好きな私としても、思うところがいくつかあるからです。長くなりますが、色々と「思うところ」を書き連ねます。 ●受賞作品の意味 今回のアカデミー賞は、原爆を生み出した「オッペンハイマー」が【作品賞】。 その原爆(水爆)から誕生した「ゴジラ-1.0」が【視覚効果賞】。VFXだけでなく、戦後日本に

          【「ゴジラ-1.0」アカデミー賞 受賞の歴史的意義】

          【子供の成長 パート2】

          6歳になる娘は、最近、ジャンケンが強くなった。 これまでは最初に必ず「チョキ」を出していた。だから、こちらの思惑により勝敗の誘導が簡単にできた。 しかし、最近「パー」を覚えた。 それで私は先日、敗北した。 最初が「チョキ」なのか、「パー」なのか。 選択肢が2つになることで、私の勝率が100%から、50%になった。(ちなみに、最初に「グー」という選択肢はまだ覚えていない) 昨晩も他愛もない駆け引きがあり、ジャンケンで決めることになった。 テーマは 「デザートをお風呂

          【子供の成長 パート2】

          【子供の成長 パート1】

          6歳の娘は、ジャンケンが弱い。 最初に必ず「チョキ」を出すからだ。 「お風呂に今入るか、後にするか」といった他愛もない駆け引きの決着を、ジャンケンでつけることがある。 今すぐ入って欲しい私は、「グー」を出す。 負けた娘は、「ぐぬぬ…」という顔をする。 しかし、負けてもよい駆け引きの時は、わざと「パー」を出す。そうすることで、このシンプルな法則を娘に悟られないよう、うまくやってきた。彼女自身、大事な局面では必ず負けてしまう理由を知らなかった。 昨晩、同じく他愛もない駆

          【子供の成長 パート1】

          【追憶 ~祖父の戦争と昭和~】

          以前、父の故郷である広島の県庁から取り寄せた一通の封書があります。それは、今から79年前に太平洋戦争で亡くなった祖父の「軍歴証明書」です。 祖父が戦死したのは私が生まれる30年も前。もちろん会ったことはありません。父も当時まだ4歳と幼かったため、直接祖父の記憶はありません。 ただ、私も歳を重ねるにつれ、自身のルーツを知りたい気持ちが大きくなり、その会うことの出来なかった祖父がどんな人だったのか、何かしらの手がかりはないかと調べていたところ、当時の軍人なら「軍歴」が残ってい

          【追憶 ~祖父の戦争と昭和~】

          【古物検証 Vol.4】高等 立憲国民教本(大正6年/1917)

          神田神保町で購入した古書。 大正6年(1917年)発行の「高等 立憲国民教本」。 大正期の国体の精華および立憲自治の精神を明らかにし、立憲国民としての自覚を説いた教科書として発行されていました。 当時の日本帝国主義的思想が色濃く掲載された内容は、当然ですが今では見られない教え方なのでとても興味深いです。 なにせページを開くとはじめでいきなり「日本の精華・萬邦無比」という比較図が出てきます。 これは世界中の王室や皇室の中でも、日本が唯一2570年余り(当時)においてただ

          【古物検証 Vol.4】高等 立憲国民教本(大正6年/1917)

          【古物検証 Vol.3】浜松のマッチ (昭和45年/1970)

          とある骨董市で入手した1970年(昭和45年)頃のマッチコレクション。 何故か浜松のものばかりですが、その配色やデザイン共に昭和感満載。個人的には左にある「紳士服 松井」のダンディーなおじさまに釘付け(笑) ちなみにこれ全部で500円だったので、なかなかお買得でした。

          【古物検証 Vol.3】浜松のマッチ (昭和45年/1970)

          【古物検証vol.2】愛知のお寺 檀家帳(万延2年/1861年)

          現在の愛知県にあるお寺の檀家帳。 万延2年(1861)なので、162年前。 「細川村」までは読めますがあとは何が書かれてるかはサッパリ笑  幕末期のもので、薄くて柔らかい和紙に全て手書きです。流れる様なくずし字が美しい。 お寺の檀家制度はキリスト教と関係しています。管理する、という意味で古くは室町頃から。 制度が確立する大きなきっかけとなったのは江戸時代初期に起こった、キリスト教徒(切支丹〈きりしたん〉)による日本の歴史上最大規模の一揆、「島原の乱」。 乱後、〈隠れ

          【古物検証vol.2】愛知のお寺 檀家帳(万延2年/1861年)

          【古物検証 vol.1】神戸新聞 号外(大正12年/1923)

          神田の古本屋で入手した古新聞。 今から100年前の大正12年(1923年)9月1日に発生した「関東大震災」の惨状を伝える神戸新聞の号外です。 その見出しから、当時の混乱した様子が伝わります。 「山つなみ、海つなみ、相次ぎ惨害測るべからず」 「大東京は終に全滅せん」 「東京全市火の海と化す」 死者・行方不明 10万5千余人を出したのですから相当の惨状だったことでしょう。 この号外、表面はびっしりと文字で埋め尽くされてますが、裏面をみると神戸新聞も災害援助の為の船を準備

          【古物検証 vol.1】神戸新聞 号外(大正12年/1923)

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