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【思い悩む父へ伝えられなかった事】


私はnoteを始めた日にそれまで3年間書いていたブログをやめました。

昨日、父についての内容を書いたのですが


noteに残したい内容がブログの中にあり、
父の事を書いたブログを大幅カットした内容です。



【ブログから】


父は私が25歳の時に病気で他界している


私が小学校へ上がる前から
専門学校に入学するまでずっと単身赴任をしていて
あまり家に居なかった


おそらく月に1回位は
帰ってきていたとは思うが記憶にない


父は単身赴任先で畑を借り野菜作りをしたり
大音量でクラシックを聴いていたり
中心地から外れた田舎ならではの趣味を持ち
楽しそうだった


父のイメージは
子煩悩で几帳面でマメな人
父から怒られた記憶が私にはない


夏休みや冬休みに
父の単身赴任先の家で過ごすのが
小さい頃は楽しみだった


思春期に
あまり一緒に過ごしていないせいか
父親が嫌になる時期も
私にはあまりなく父とは仲が良かった


私が専門学校に入ると単身赴任が終わり
父が家にずっといる感覚が不思議な気がした


父は仕事の事は話さず
私の小さい頃ほとんど家に居なかったので
父の仕事に興味を持ったことがなく
あまり何をやっていたかを知らない


亡くなってしまってから
もっと色々と仕事の事について
聞いておけば良かったなと思った



私が社会人になってから2度だけ
父が仕事での弱音を吐いた事があり
今でもたまに思い出す


父と同期で入社した人は
大学を出ていて父より出世をしていたらしい
父は高卒だった


自分も大学に行っていたら良かったなぁか
行けたら良かったのにだったか
そのような事を口にした


家の事情で大学には
行けなかったのかもしれない


私はそもそも出世して偉いのだろうか?

ただの肩書じゃないの?


出世するより人間性の方が大事で
出世なんてしなくても生活に困らないのなら
別に構わないのではないかと思うタイプだ


男の人はやはり出世とか気にするのかなと思った


私は父に
出世なんてしなくても良くない?


実際にうちが
お金に困っているというわけではないし
私たち娘3人共やりたい仕事のため
短大や専門学校に行かせてもらったし


というような事を言ったと思う


父も上の立場になれば責任も重くなるし
今のような生活は出来なかったかもしれないなと言い
納得したみたいだった



もう1つは私が父に伝える事が出来ずに
後悔していることがあった


父がふさぎ込み
あまり元気がない時期があった

仕事で何かあったのだろうなとは感じていたが
直接聞くことは出来なかった


ある日そんな父が私にぽつりと言った

人を査定するって嫌だなと・・・


どうやら
部下の査定をする時期だったらしい


仕事があまり出来なくても
人間性がすばらしい人

仕事が出来る人でも
職場の雰囲気を壊すような人であれば
周りの人の仕事の生産性を落とす事もある


数字だけで判断し
人間性までをも判断してもらいたくないが
査定しなければいけない事が辛いと


私はこの時

そうだね・・・

としか言えなかった



実はこの時私は
人を査定する事にこんなに思い悩んでいる父を見て
人間らしくていいと思った


仕事の出来と能力だけを見て人を判断し
査定が出来る人ならば
もっと楽になるのだろうけれど
人間性もちゃんと見ているから辛くなるんだと
そんな父が誇らしく
そんな父の娘で良かったと思っていた


それをその時
伝えられれば良かったなぁと
ふと思い出した


言葉に出して父に言えば良かったけれど
20歳頃の事だし
本人の目の前じゃ照れくさくて
言えなかったのは
仕方ないよなぁと思っていた


父が亡くなり
かなりの年月が経つけれど
伝えられれば良かったなぁと
今でも後悔する事がある

夕食を1人で食べながら
そんな事を思い出したら
急に涙がどわーっと出てきてしまった


最後まで読んで頂きありがとうございます


ブログをコピーして貼り付けているため、
ブログでは句読点などは使わずに改行して書いていました。
大幅にカットした部分と編集を加えておりますが、内容は変えずに投稿しています。

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