愛しぬけるポイントが、ひとつあればいいって話。
先日、バスケの試合を観にいった。
夫に誘われて、家族みんなで。
ただ、懸念事項がひとつ。
バスケの試合…一度も観に行ったことがない。
そして私、スポーツ観戦への関心が薄い…。
でも
「なんか面白いポイントがあるかもしれない」
と思い、行くことに。
******
会場に到着。
キッチンカーに食べ物を買いにいく、夫と子どもたち。
席に座り、無心で試合開始まで待機する私。
すると、会場からこんなアナウンスが。
ん?
ブザーチェック?
は!
これは!!
ブザー・ビートだ!!!
私の脳内で、この曲のイントロが流れはじめる。
有無を言わせない、圧倒的かっこよさ。
稲葉さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
山Pキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
無心だったのに、一気に上がるテンション。
2009年、月9ドラマ「ブザー・ビート」。
夢中になって見てたけど、正直バスケのルールはよく分からなかった。
携帯でTV録画(!)をするのにハマッていた当時、放送翌日の通勤電車でドラマの復習していたのは、なんとも懐かしい思い出。
そう、バスケはおまけ。
山Pと北川景子の恋愛ストーリーが見たかった。
B'zの「イチブトゼンブ」が良すぎた。
思い出せるのは、山Pのかっこよさと、北川景子の可愛さ。
以上。
このドラマに関しては、そんな人が多かったんじゃないかと。
そう、人によって、好きなポイントは違う。
そういえば「名探偵コナン」も好きだけど、
私が好きなのは「探偵・推理シーン」ではなく「工藤新一の登場・回想シーン」。
他はそこまで興味がないけど、好きなポイントはある。
うん、それだけでいい。
それだけでいいのに。
******
…と、スポーツ観戦に来て、そんなことを考えていた私。
試合中、ふと家族の様子をみてみると…
夫と長女は、試合に夢中。
次女は…キッチンカーで買った「タコ焼き」というボールとの試合に夢中。
そして私は、ドラマ「ブザー・ビート」の思い出を反芻することに夢中。
******
スポーツ観戦に来たからと言って、必ずしもそれにまっすぐ向かい合わなくてもいい。
だって、すべてを知るのは到底無理なのだから。
なんでも征服したがって、カンペキを追い求めなくたっていい。
愛しぬけるポイントが、ひとつあればいい。
******
バスケの試合は、まだ続いていた。
しかし、タコ焼きとの試合を終えた次女と私は、早々に会場を後にしたのであった。
サポートいただけたら、あなたのリクエストに応じた記事を書くかも!?