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3分20円とショートカット。

先週末、次女と銭湯へ。

その銭湯は、数年前に一度行ったきり。
現金しか使えなかったな…という記憶だけが残っていたのだけど。
次女が行きたいというので、行ってみることに。

ちなみに、東京都の入湯料は520円。

この表を見る限り
一番高いのが神奈川県(530円)、安いのが山形県(300円)らしい。



で、現金で入湯料を払い、早速入る。

でね、前も思ったんだけど

脱衣所も銭湯内も
とにかく
ショートカットの高齢者
が多い。

9割はそれなんじゃないか、という印象。
そして、友だち同士なのか、単に話し好きなのか知らんけど、
ショートカットの高齢者同士、親しげに話してる。

そんな光景を横目に
次女と入浴を済ませ、
「さて、髪を乾かすか」とドライヤーを手に取る。

スイッチを入れるも、動かない。

ん?

ふと横を見ると、
「3分20円」の表示。

そう、ドライヤーは有料だったのだ。

なんと。
しかも10円玉しか入らないときた。
お釣り?なにそれおいしいの?のスタンスだ。

10円玉、さっき入湯料で払っちゃったよ。
持ってないよ。

仕方なく受付で両替を依頼し、20円をゆっくり投入。

ブオーッと、ありがたく温風を頂戴する。

ああ、ありがたい。
やっと温風にありつけた。
髪もこころなしか、いつもより喜んでいる気がするよ。


ドライヤー使うって、こんなに大変なんだな。

コンセントに挿したらいつでも動くと思うなよ?
分かってんのかゴルァ?

とドライヤーに怒られたような気がした。

そ、そうですよね。
当たり前じゃないですよね。

ありがとうドライヤー。
ありがとう電力。
ありがたく温風を頂戴します。



と、ドライヤー使うのにてんやわんやしていたが
ふと周りを見ると、ドライヤーなんて誰も使っていないのだ。

なぜなら、みんなショートカットだから。

手持ちのタオルで軽く頭を拭き、
高齢者同士で会話を楽しんでいた。

高齢者は、銭湯を安く利用できると聞いている。
(地域によるけど、無料だったり100円だったりする)

なので、銭湯に高齢者が多いのはなんとなく分かってたんだけど…

今回銭湯に行ってみて
高齢者にショートカットが多い理由が分かった気がした。

それは
ドライヤー代や、ドライヤーの時間よりも
人と話す時間を優先しているのかも?ということ。

あくまでも私の想像でしかないのだけど
様子をみていると、ショートカットが多い理由はそこにもあるのかも?と思えてきた。

小銭用意するのも面倒。
そしてドライ中は、誰かとおしゃべりもできない。

でも、ショートカットにすれば

ベンチに座って、軽くタオルドライしながらおしゃべりできる。
時間もお金も節約できる上、その分コミュニケーションの時間に充てられるのだ。



もちろん、ショートカットの理由はそれだけではないと思う。

でも、楽しそうに話しているショートカットのおばあちゃんたちを見ていたら

「ショートカットも悪くないかもなあ」

と思う私なのであった。





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