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「運動嫌い」がヨガをゴリ押しする理由

こんにちは。
YOKOHAMA BAYSIDE YOGAのMarikoです。

私は普段はベンチャーで馬車馬のように働き、温かい時期の週末だけヨガインストラクターをやっています。
プライベートではヨガの練習やサンスクリット語の勉強をしているので、仕事とヨガで構成されているアラサーです(;^ω^)

すっかりヨガのとりこになっている私ですが、もともと運動神経は全くいいほうではなく、学生時代の体育の評価は10段階中5か6で、体育は自分のできないところが目に見えてわかる授業だったので勉強よりも嫌いでした。
そのような私がなぜヨガをゴリ押ししたいのかを、私の経験から説明します。

ヨガとの出会い

運動嫌いだったのにヨガにハマった理由は、端的に申し上げると、ヨガが単なる運動ではなく自分と向き合うためのツールだったからです。
今の自分の体と心の状態に意識を向け、それに合わせてアーサナ(ポーズ)をとっていくのがヨガです。
元々ひとりで過ごすことのほうが好きだったため、他人と比べないための運動が私には合っていました。

ただ、人生で初めて受けたヨガでは、その説明を受けることなく、クラスが始まってしまったため、周りのアラフィフくらいの奥様方がバランスポーズをきれいにできているのに対して、私はグラグラしていることに劣等感を感じ、クラスに来たことに後悔を覚え、続けることはありませんでした。

しかしその後、近所のヨガスタジオで超初心者向けに無料クラスがあるということだったので試しに受けに行ったところ、「ヨガは自分と向き合うもので、隣のきれいなお姉さんのポーズと比べるものではない」と説明を冒頭にしていただきました。その時初めて、運動音痴という劣等感から解放され、今日まで楽しくヨガに打ち込んでいます。

ただ、ここまでの話だとゴリ押しするほどの魅力は見えてこないでしょう。最初は週末の趣味として楽しんでいたヨガですが、とある事件をきっかけにさらに深くのめりこむようになりました。

昭和系社会人の洗礼を受ける

私はホワイト企業と世間では評される某大企業に新卒で入社し、他の同期3人と営業として配属されました。
配属されたグループは10人弱の人員で、具体的には部長1人、副部長1人、中堅3~4人、若手3人程度で構成されていました。
部長は出張でほとんど不在で、配属されて2か月は会ったことがなかったと思います。そのような中で、各所からその部長が「すごい人」であることを聞かされていたので、会う前からその部長が「皆の尊敬を集める立派な人」なのだと思っていました。

しかし、新卒の秋くらいから部長によるパワハラが始まりました。珍しく部長が出社しているかと思うと、個室に呼び出されて「お前は定時で帰宅してお母さんのご飯を毎日食べているのに対し、Aちゃんは地方出身でお母さんのご飯が食べられなくて可哀想だ。お前はAちゃんに恨まれている」「同期の中でお前は最下位だ」「お前は人づきあいができていない」等という言葉を浴びせられました。
どれも到底理解できるものではありませんでした。私が定時で帰っていたのは仕事が終わったからで、その日のうちに終わらせなきゃいけない仕事を残して帰宅したことはありません。また、私が実家暮らしであるという理由でAさんが私を恨むなんてちゃんちゃらおかしいです。また、仕事はエンジニアリング関係のため、入社半年の新入社員で業績に差がつくようなこともないですし、誘われた飲み会には参加していたので最低限の人づきあいはできていました。
そのため頭の中では「この部長の言っていることはおかしい」とハッキリ思ったのですが、いきなりそのようなことを言われたためショックで涙が止まりませんでした。
これ以降、鬱になってもおかしくないレベルで色々なことがありました。
しかし前述のとおり、部長は「すごい人」という触れ込みがあったため、社内に味方はいないと思い、この時の出来事は高校や大学の友人にLINEで話すにとどめました。
親も事の詳細を聞いたらショックを受けると思ったため、当時は話しませんでした(今では世の中変な人がいるという笑い話のネタとなってます)。

ヨガによるマインド・リセット

理不尽なハラスメントにさらされるという暗い出だしで私の社会人生活はスタートしましたが、それでも鬱にならなかった理由は、皆さんお察しのとおりヨガがあったからです。このころの私は休日のヨガが唯一の救いでした。
私はヨガの練習に集中することで得られる解放感を求めて、土日は朝から夕方までクラスに出続けました。
平日、部長の人格否定で苦しめられても、休日のヨガでリセットするサイクルができたことで私はメンタルを保つことができました。

私はそれまではネガティブな事象に直面すると、それに引きずられることが多く、気持ちの切り替えが難しいタイプの人間でした。大学受験がうまくいかず入学後も引きずって、悔しくて入学写真を親と撮ることができませんでした。

しかしヨガを始めてからは気持ちの切り替えが早くなりました。部長にいじめられても「この人は私に対してコンプレックスを抱いているからこのようなことをする可哀そうな人なのだ」と自然に思えるようになり、怒りや悲しみを次の週まで引きずることはありませんでした。

私が変わることができたのは、ヨガの練習で自分の体や心の状態を観察する癖がついたためです。常に自分の感情を客観的に見ることができるようになったことで、気持ちを素早く切り替えることができるようになりました。
部長に意地悪をされて怒りを感じても、「私の心は怒っている」と思えるため、怒りに心と体を支配されることがなくなりました。そして、「そもそもこの人はなぜ意地悪をするのだろうか?」と考えるようになり、自分なりの答えを見つけて納得することで、意地悪という一連の出来事に終止符を打ち、気持ちを新たにすることができるようになりました。

それは今のベンチャーの仕事でも非常に役に立っています。大企業時代と比べ、重いトラブル対応が多いですが、どんなに大変なトラブルでもある程度乗り越えられているのは、そのようなことに遭遇した際にショックや焦りに心を支配されておらず、それなりに冷静に判断ができているからです(もちろん周りの人の助けが一番の理由ですが)。

パワハラの後日談ですが、部長は田舎の出身なのに都会の一等地で生まれ育ったと言ったり、某英国大学で自分の論文が表彰されたとでっち上げたり、平気で嘘をつくような人でした。すごいと言われていた業績も、かなり脚色されていて、実際とは異なっていました。
しかし何も知らない人が「すごい」話をうのみにして、さらに別の人に話をすることで、次第にその嘘があたかも本当の話であるかのように会社の中で広まっていました。
真実を知っている人は「これは嘘だよ」と言ってましたが、自分の出自や学歴に嘘をつくなんて普通はありえないので、言われた側は混乱して敢えて詮索もしていませんでした。
信じられない話ですが、部長は他人と比べて劣等感を抱いていたからそのような行為に出たのでしょう。そして自分の気に入らない部下や従順ではない人を排除することで自分の立ち位置を保とうとしていました。
部長の行為はヨガの教えとは全く異なるものです。人の優劣をつけるという癖をやめない限り、これからもずっとコンプレックスとともに苦しい人生を歩むことでしょう。

このハラスメントの経験は非常に辛いもので傷つきましたが、ヨガの修復力のお陰でハラスメントの被害にあう前の倍以上に強い人間になることができました。
私の先生は「ヨガをやっていれば人生無敵」とよく言っていますが、本当にそう思います。
ヨガの練習を真剣に継続している人は、どのような逆境にもしなやかに乗り越えています。

長くなりましたが、私がヨガを皆さんにゴリ押しする理由を書きつづってみました。クラスにご関心のある方は、LINE登録をお願いします🙏
次のパークヨガは2月末か、3月の予定です💐

https://lin.ee/MzOuXAy

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