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紗希の超短編集 1

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今が2020年なので、私が小説を書き始めて2年を過ぎました。私は家族、家庭としては壊れている家に生まれ育ちました。 初期の作品は、どれも子供の頃の私の気持ちが反映されていて、かな…
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2020年2月の記事一覧

エッセイ 《自動車免許証》

今回、私は自動車の免許証を、更新しませんでした。まだ、返納するほどの歳ではないと思います…

紗希
4年前
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あの頃の時間

私の高校に今日から新しい教師が来る。かなりのイケメンで、尚且つ独身だという事で、女子校で…

紗希
4年前
38

初 恋 ~あの頃の時間より~

「えっ、初恋の人?玲子の?」「うん……」「守山先生が……そうなんだ」 窓から5月の風が…

紗希
4年前
39

#華やか薔薇の一瞬の影

「だからね、この先も避けて行くつもり」へぇ〜なるほどね凄いじゃない ーー ーー ーー ー…

紗希
4年前
37

#『サヨナラ』の理由

むかしは冬の海辺といえば、閑散として、人の姿は、僅かだった。今は1年中、サーファーたちで…

紗希
4年前
33

おじいちゃんてばー

「おじいちゃん、そろそろお風呂……あら?」「タカシ、タカシ、おじいちゃんが、またどっかに…

紗希
4年前
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外灯が照らすもの

弓子は最近、妙な噂を耳にした。住んでる住宅地にある小さな公園に、深夜になると、幽霊が出るという。 その幽霊は男らしいのだが、何をするわけでもなく、ただベンチに座っている。人を脅かすわけでもない。ポツンと、そこにいるだけらしい。 この道は夜になると、パタッと人通りが途絶える。何度か痴漢が出て、襲われそうになった女性もいる。だから女性は遅くなると、決してここを通らないようにしている。 女性だけではない。男性も別の道を歩いて帰宅する人が多い。何故なら一時期、“オヤジ狩り”と呼

雨の日

出かける予定がないのなら、静かに雨が、サーサーと、降る日が私はとても好きだ。ガラス越しに…

紗希
4年前
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【童話】月夜に舟を出す

夜の湖に、私は舟を出す。大切な家族の猫も一緒だ。小さなカンテラを持っていく。けれど使った…

紗希
4年前
28

#【なんか違う気がするんだけど】

時刻は午後9時を周ったところ。晴美はキッチンで洗い物をしていた。「ねえ、晴美ちゃん、ちょ…

紗希
4年前
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#【結婚紹介所】

その夜は残業が長引いてしまい、私は足早に駅に向かっていた。「女性をこんな時間まで仕事をさ…

紗希
4年前
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【浜辺の記憶】

《大好きな海岸は?》もし、そう訊かれたら、私の答えは昔から変わらない。神奈川県の逗子海岸…

紗希
4年前
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