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【おすすめ本紹介】六人の嘘つきな大学生

 久しぶりに読んだ本の紹介をしてみます。読書は空き時間に少しづつしてはいますがビジネス系がどうしても多くなっていました。そんな中で少し気になるタイトルの本が紹介されていたので手に取って読んでみました。

あらすじ
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。

出典:KADOKAWAオフィシャルサイト

最終選考を混乱に陥れた本当の犯人は誰なのか?そしてその目的は?というミステリー要素も楽しめますし、そもそも「就職活動」というシステムそのものの欺瞞であったりが描かれていて読み応えがあります。
就職活動は企業に選ばれるために自分の魅力や能力だったりをうまくプレゼンテーションするものです。作中でも6人の大学生が冒頭だけは非の打ち所がないような人物たちとして描かれますが、そんなものがいかに薄っぺらいものなのか告発文を通して明らかになっていきます。
どんな人間も多面的だし、数分の面接やその場限りのグループディスカッションなどで計るなんてことはそもそも無理なんだ、というのは個人的にもよく感じます。


映画化も予定されているようで、どんなキャスティングがされるのか注目していたのですが2024年11月22日公開で主演も決まっていました。主役の波多野役は予想できなかったですが、嶌役は浜辺美波が適役だと思う人は多いんじゃないでしょうか。他の4人の大学生は誰が演じるのかも気になるところです。

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