言葉の宝箱 0170【反対されると言い張れるのだが、味方されると不安になる。これもまだ自分に自信がないからか】
吉川英治新人文学賞受賞後第一作。
プロ野球を引退したばかりの元スラッガー、宇恵康彦。
彼が就任したのは連続最下位の新興チーム「新潟アイビス」の監督だった。上を見れば、短気ですぐに監督をクビにする若きオーナー。
下を見れば、キャンプ中に若手を引き連れ朝帰りするベテラン投手。
仲間であるはずのコーチたちにも諍い。
問題だらけの球団にルーキー監督が挑む。
『第1話ときは金なり』『第2話やさしい言葉』『第3話とく別な一勝』『第4話鬼の謎かけ』『第5話広報の恋』『第6話祭りのあと』
・まったく口が立つ嫁には困ったものだ P6
・チームというのはそういったちょっとした思いやりが積み重なって、
結束していくんや。
逆に小さなことをなおざりにした
チームはペナントレースから脱落する P42
・野球も人生も賭けの連続だ。
なにかに賭けるのなら、
チームが困った時に死に物狂いで戦ってくれる選手にわしは賭けたい P45
・不思議なもので反対されると言い張れるのだが、
味方されると不安になる。これもまだ自分に自信がないからか P63
・一週間に一日くらい、振り返る日があってもいいと思う P107
・自分に厳しい人は、部下に対しても厳しく、
小さなことも見逃せなくなってしまうんだと思います。
言わずに同じ失敗をするなら、
言いつづけることで雰囲気が悪くなったとしても、
過ちを繰り返させない、
それが良い組織になる
一番の近道と考えておられるんじゃないでしょうか P135
・好きになってしまったらしょうがないんじゃないかな。
いくらいけないことだと分かっていたとしても、
一度燃え上がった恋の炎は簡単に鎮まらないのよ P175
・人生も同じやで。
終わったらみんな五割になるように平等にできてるんや。
きみが長いこと辛い思いを続けていたとしたら、
それはこれから大型連勝がくる前触れや P206
・部下に責任を取らせる上司も最低だけど、
格好つけてやめてしまう上司も無責任だと思う P224
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