言葉の宝箱 0963【結婚って戦いだからね】

『あの子が結婚するなんて』五十嵐貴久(実業之日本社2017/5/30)

大手企業フクカネに勤める32歳の西岡七々未は
突如イケメン婚約者を捕まえた学生時代からの親友
ぽっちゃり系女子の小松美宇の結婚式を盛り上げる
「ブライズメイド」のリーダーに任命されてしまった。
友人の幸せを喜ぶ気持ちと羨ましさで複雑な心境のまま準備が始まる中、
新郎側の盛り上げ役
「アッシャー」の神崎英也に惹かれてしまうブライダル・コメディ。

『あの子だけのハッピーエンディング』『理想の彼氏（仮）』
『幸せの８つのドレス』『わすれた恋のはじめかた？』
『上手に彼女になる方法』『花嫁はエイリアン』『あとXcmの恋』
『それでも恋する祐天寺』『史上最強のウエディングプラン』

・三十二歳の独身女が日曜日にコンビニディナー。
あたしが良くても、世間は許してくれるのか　P5

・いい人なのは確かだけど、自分の思い通り強引に話を進めてしまう　P19

・言わなきゃならないこともあるけど、
言わないほうがいいこともある　P67

・三十を越えると、男の選択肢は広くなり、女は逆に狭くなる　P70

・結婚って戦いだからね　P102

・痴話喧嘩っぽくいちゃいちゃしながら、
二人がお互いの肩を指で突っつきあっている。
一瞬だけど、殺意を覚えた。この二人、この国に必要ですか？　P113

・悪い人だとは思わないけど、
つきあって楽しいかどうかは何とも言えない　P114

・あんまり優しくしないで、とつぶやきが漏れた。
期待しちゃうじゃない　P115

・話のうまい男はそこそこいる。
でも、聞くのが上手な男はめったにいない　P119

・女性は大変だ（略）
二人きりで会う以上、一番いい自分を演出しなければならない　P139

・出会った男女の多くがそうであるように、
あたしたちはまだお互いのことをよく知っているわけじゃなかった。
自分のことを知ってほしいし、理解してほしい。
二人とも思いは同じだった　P181

・時には無理やり抱きしめてほしいとか、
女子にはそういうところもあるんです　P183

・現実との折り合いがつかなくなり、何をしても満足できなくなった。
できることと言えば、不満をぶつけたり、他人の悪口を言うだけ　P201

・プラスが多いより、マイナスが少なければそれでいい　P223

・女子は誰でも恋愛については臆病だ（略）
自分の方からは言えない。
男の子の方から告白してほしいと願ってる　P233

・何かをする前に考えるようになり、
メリットとデメリットを小賢しく計算し、
損することはしたくなかった（略）
それで失うものは減ったが、得たものはほとんどなかった。
損しないのであれば、
得しなくても現状維持で十分だと考えるようになったからだ（略）
間違っていたとは思わない。
選択は正しかった（略）
だけど、手の中にあるのはとんでもなく虚しい何かだけだった　P252

・女の友情って、ないようであるよね　P271

・失恋から立ち直る最高の薬は新しい恋だよ　P286