最近の記事

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    • フィクション ダム

      死のうと思ってダムに行ってぼんやりしてたら通りがかった爺さんが励まそうとしてくれたけどそのジジイガチガチの体育系でよくわかんねぇ理論押し付けられそうになってマジでムカついてボコボコに殴ったら逮捕されておかげで俺まだ生きてる。

      • 日記 光の国

        実家のベランダから西の山々がよく見えた。空が広く映る街だったから、夕陽が山に沈んですぐの黄昏時はよくベランダに出て、まだ陽の沈んでいない山向こうをずっと見ていた。 自分のいる場所はもう夜なのに、あの山向こうはまだ昼なんだ、と思った。まだ夕方という概念も持っていなかったから余計強く感じられたのかもしれない。とにかく自分は山向こうにある陽の当たる街に何か特別な視線を送っていた。光の国、なんて思ったりもした。 しかしそこは別に特別な土地でもなんでもなく、数年後そこに行ってみたら、何

        • 日記 梅と夢/カントリーエレベーター

          梅だったのか夢だったのか 小中高の同級生が男女問わず全員銭湯で体を洗っている。風呂場なら裸のはずだが、どうだったかよく思い出せない。ひとりでぼんやり座っていると、今はもう何をしているか分からない、中学時代の女友達が近くに来て何故か給食の話になり、「あんなに色んな種類の人たちが一緒にご飯を食べるのってあのときぐらいだったね」と言われた。 なぜか私はそれに泣きそうになってしまい、シャワーを自分の顔にぶっかけた。 起床。 起きたらカレーうどんを食べに行って、古墳の周りを歩いて、神

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          【短編小説】 伊佐治くん

          同じクラスの伊佐治くんはよくおなかが鳴る。 授業中、伊佐治くんはよく寝ているがそのときもおなかが鳴っている。 というより寝ているときだけおなかが鳴る。 人間よくここまで睡眠中におなかを鳴らせるものだなと感心するほどである。伊佐治くんが目をつむり夢の中にいて、現実問題その腹部から取るに足らない微妙な音をだだ漏らしていても、クラスの誰かが指摘したりそのことについて話すことはなかった。 だがしかし、「あ、伊佐治くん また おなか鳴ってる。」と口にはしないもののクラス全員の共通認識と

          【短編小説】 伊佐治くん

          2023年印象に残ったCM5本

          明けましておめでとうございます。 少ないながらも記事を書いていこうと思いますので、今年もよろしくお願いします。 それでは、去年1年間で印象に残ったCMです。 JR東海 『会いにいこう』 PlayStation × King Gnu 『Play Has No Limits』 BOSS | ゴジラ 『GO YOUR WAY』 SUNTORY 『宇宙人ジョーンズ 意外な天職篇』 丸紅 『できないことは、みんなでやろう』 SUNTORY 生ビール 『生生生な人たち 2

          2023年印象に残ったCM5本

          サンタがバレる

          クリスマスの夜にひとりでもやしのナムルを食べている。そんな大人になってしまったが、私にも純粋にサンタさんを信じていたときがあった。 小学6年生の冬休み前、クラスではサンタさんいる派といない派にハッキリとわかれていた。 その頃にはもうインターネットは普及していたし、なんなら子どもがスマホを持ち出した黎明期ぐらいの時期だったので、真実を知っているクラスメイト、特に男子は「サンタなんているわけねぇじゃん」という姿勢を崩さなかった。 逆にいえば女子は信じている子が多いイメージで、隣

          サンタがバレる

          或る人の記録

          6時45分 起きる 8時   仕事開始 10時   休憩 10時30分 仕事再開 12時   昼食 12時40分 仕事再開 16時40分 仕事終了 残業なし 17時   夕食 18時   テレビを見る 21時   寝る 6時45分 起きる 8時   仕事開始 10時   休憩 10時30分 仕事再開 12時   昼食 12時40分 仕事再開 16時40分 仕事終了 残業なし 17時   夕食 18時   資格の勉強をする 21時   寝る 6時45分 起きる 8時   仕

          或る人の記録

          自由律俳句集「飛んでいる小蝿が俺みたい」

          飛んでいる小蝿が俺みたい 蝶々見てる中学生 思ったより普通のことを言われた 和やかなムードに険しい速報 「昨日というか今日」と言う ずぶ濡れで歩いている 人がいる街が暗い 切ってどっか飛んでいった爪を探す永遠 夕陽だと思ったら赤信号だった 猫だと思ったら枯れた雑草だった 毎年蚊を殺している もう帰り道でなくなった道を歩く おそらくだが鼻毛が出ている ポケットから取り出したのはガラケー おやすみと言ってから寝るまでの空気 洋梨が売れている 使用禁

          自由律俳句集「飛んでいる小蝿が俺みたい」

          好きな現代短歌を集めました。 2

          前回↓ また溜まったので載せます。

          好きな現代短歌を集めました。 2

          日記 絵/匂い

          絵について。 最近ずっとデジタルで絵を描いているのだが、目が疲れてしょうがない。今描いてるやつはけっこう細かいやつで、慣れないながらも、どうやってレイヤーわけようとか、どのブラシを使えばいいのか、とか、悩みながらやっているので作業時間はかなり長くなる。 終わる頃には目がピントを合わせようとしなくなり、なんかどこ見てるかわからんくなる。 みんなどうしてるんだろう。 描き方とか、わからんときは調べようとするんですが、大体でてくるのはクリスタのサイトばかりで、アドビ使ってる私には若

          日記 絵/匂い

          オープンエンド症候群

          『ソナチネ』『その男、凶暴につき』『HANA―BI』を観て、なんか全部バッドエンドだな、と思い、これは北野武監督の思惑とは違うだろうが、オープンエンド症候群というタイトルを思いつき、何かそれでものを書いてみようと思い立ったのだが、驚くほど何も書けない。 オープンエンドとは、小説や映画の表現技法のひとつであり、結末を受け手に委ねる、というものである。 つまりは「想像におまかせ」である。 ハッピーエンドは幸せに終わって、バッドエンドは不幸に終わって、そのどちらでもないオープンエ

          オープンエンド症候群

          自作短歌十一首

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          自作短歌十一首

          終診

          ツイッターにも書いたが、今日で通院生活が終わった。 一昨年の秋に体調を崩してから、約2年間精神科に通い続けていたが、今日で終診となった。 一時期はレクサプロやロゼレムなどの薬も飲んでいたが、ここ最近は薬も飲んでおらず、精神的に不安定になることも大分減っていた。 金銭的にそんなに余裕がある訳でもないので、もうそろそろ辞めにしたいと思っていたのだ。 「いつ言おうかな」と考えていたら、担当医のほうから提案された。 担当医 「最近は夜も眠れているようですし、今日で終診にしますか?」

          好きな偶然短歌

          数年前に本にもなった偶然短歌のツイートの中から好きなものを少し紹介させていただきます。 [所感] 「メンチ」って聞くと「メンチカツ」のほうを思い出します。 [所感] 忙しかった頃は思い出せないですが、暇だった頃も思い出せません。 [所感] 流行っていたときにマリトッツォを買っておけばよかったなぁと思います。 [所感] 出処は18禁のゲームですが、なかなかドラマチックな短歌です。 [所感] 誰の人の人生にもドラマあり、といった感じです。 [所感] 偶然短歌はないです

          好きな偶然短歌

          描いた絵

          今までに描いた絵を少し紹介します。 上記の系統以外の絵など 絵についてはtwitterの方に載せることが多いのでそちらを見ていただければ幸いです。 酔野思議でした。

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