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日記・エッセイ

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思ったことをなるべくそのまま残しとこうと思います。推敲などしていないので論理性は皆無です。ぼやきが多くなるかもしれません。
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#ウーレイ

世界を切り取りはじめたウーレイ

4月からウーレイが保育園に入り、GW明けから妻が仕事に復帰した。フリーライターとして独立してからはじめて、自宅での業務に集中できる環境が整ったわけだが、GW直前に受けた尿管結石の手術の経過が芳しくなく、5月前半はほぼ死に体で過ごした。

ともあれ、腫れ上がっていた腎臓も落ち着いたらしく、1年ぶりに健康不安のない日常が戻ってきた感じがする。尿管結石との戦いの記録はまた別の機会に書くつもりだが、なんに

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ウーレイはトーマスを酷使する

息子のウーレイは電車が好きである。毎日「カッカー(カンカン、踏切のこと)」と叫んではリモコンをこちらに差し出し、電車のYouTubeを見せるようにせがんでくる。

数ヶ月前、私の母、すなわちウーレイの祖母からプラレール一式とトーマスをプレゼントされ、それなりにお気に入りである。ただし、線路の方は組み立てるそばから破壊されてしまうので、トーマスはもっぱら道なき道を走っている。たまにソファーの下まで潜

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ウーレイと飛び去った鳩

息子のウーレイを公園に連れて行った。外を歩かせたのである。地面に下ろすと、数秒躊躇した後、よたよたと歩きはじめた。案外受け入れるのが早かった。

それはいいのだが、とにかく歩みを止めない。ずっと地面の感触を確かめながら、無言でぐるぐるうろうろしている。何かを確かめようと必死なのである。

10分以上歩き続けているので、休憩させようと持ち上げるが、潔癖な猫のように体をよじらせ腕から脱出しようとしてく

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ウーレイと開かない紙袋について

一歳の息子(ウーレイ)がやたらと癇癪を起こすようになった。場面はさまざまだが、ここ数日はデパートの紙袋と格闘した末、何かが納得いかないのかいきなり奇声をあげて紙袋を放り出す。

観察していると、いくつかスイッチがあるようなのだが、すべては把握しきれていない。紙袋は20センチ四方くらいだろうか、取っ手の部分も合わせると、70センチほどのウーレイが手にぶら下げるには少々大きい。そのため彼は取っ手を持つ

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息子と名前を取り替えつつあるぼく

ぼくは息子を「ウーレイ」と呼んでいる。新生児の時の泣き声がそのように聞こえたからだ。この話は以前にも書いた。

生後8ヶ月が経ち、彼が「ウーレイ」という泣き声を発することはなくなっているのだけれども、ぼくは相変わらず彼を「ウーレイ」と呼び続けている。

しかし、これはどうもよくないことらしい。8ヶ月にもなれば赤ん坊は単語というものを認識しているそうだ。ちなみに、今井むつみ・針生悦子の『言葉をおぼえ

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ウーレイについて

息子が生まれてそろそろ四ヶ月になるけれども、いまだに彼に名前があることに慣れない感覚がある。

名前をつけたのはぼく自身であり、かなり考えた結果決めたものなのだが、生まれる前から準備された固有名と、実際に生まれてきた存在とがうまく結びついていない感じがする。

現状ぼくは彼のことを、泣き声を模した「ウーレイ」という言葉で呼んでいる。人格として扱っていないと批判されそうだ。しかしぼくの認識のなかで彼

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