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ボツ企画とか

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主観的な要素が強かったり、企画としてインパクトに欠けていたりなどの理由から、メディアで記事にならなかったものを掲載していきます。編集や校閲など入っていないため、記載に誤りなどあれ…
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2020年11月の記事一覧

ヤンキーはどこへ消えた(その2)

※別アカウントで2020年8月16日に書いた記事の再掲です。

ヤンキーの話の続き。前回の記事では、学校における生徒間の権力構造について、SNSの普及以前は「暴力」による裏付けがなされ、普及以後は「外部世界における影響力」によって裏付けられる、ということを書いた。

SNSの普及以後、教室の支配権は「リア充」へと移り、現在では「陽キャ」に移行している。「リア充/非リア」と、「陽キャ/陰キャ」はほと

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ヤンキーはどこへ消えた

※別アカウントで2020年8月13日に書いた記事の再掲です。

「マンガBANG」のアプリで『ナニワトモアレ』という漫画を無料で読めるので、最近毎日読んでいる。昭和の終わりから平成の初めにかけて一つの社会問題ともなった、「環状族」と呼ばれる走り屋たちの物語である。

グループを組み、200km近い速度で一般車の間をすり抜け暴走する、迷惑極まりない集団である。数多くの「チーム」が存在し、暴走族上がり

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スマホさえ選べれば生きていける

文春オンラインの記事で、採点上の都合から記述問題を嫌う教員への批判を書いた。その趣旨は、現実において「用意されている選択肢から決める」という場面など「スマホプランの選択」程度しかないのだから、記述問題によって「ゼロから振り絞る力」を養っておくべきだ、というものである。

そのなかで私は、「学習指導要領に掲げられる〈生きる力〉というものが〈スマホプランを選ぶ能力〉を意味するのなら、もはや何も言うまい

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cakesの「ホームレス取材記事」炎上について

消費社会においてはあらゆるものが価値化されるのであって、人間の生も「消費される価値」の最たるものとなる。

cakesに取り上げられたホームレス取材記事が炎上している。もともとnote上でホームレスへの取材や支援活動を行っていたライターの記事を、cakes編集部が「クリエイターコンテスト」における優秀作品として取り上げ、cakesのメディア上でも連載を始めた形である。

ライターの活動に対する批判

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