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④ストレスに適応するとき脳で起こっていること ストレスと自律神経

割引あり


今回は、

「ストレスに適応するとき、
脳で起こっていること」
について以下にまとめております。

ぜひご覧ください。




ストレスに適応するとき、脳で起こっていること
  ・Neuroceptionの神経メカニズム
  ・Safeモードの神経メカニズム
  ・Threatモードの神経メカニズム





Neuroceptionの神経メカニズム


 人間は必ずストレスを抱えながら生きるものであり、ストレスのない生活は不調や疾患をきたします。
 良いストレスではない悪いストレス。
 現代社会において過剰なストレス、慢性ストレスというものがあります。
 悪いストレス、過剰なストレス、慢性ストレスはなくす必要があるように思えます。

しかしストレスは、無くなりません。



 ストレスは無くすのではなく、ストレスに適応していく術を知ることが重要と考えます。そしてストレスのことをよく知ることが健康への近道のように感じます。
 もちろん人生の中で、すべての人が必ずストレスのことを理解しないと生きていけないわけではありません。
 人の生き方は様々なので、あくまで考え方や価値観の一つとして、ストレスをよく理解して生きていくという選択肢もあってよいと思います。

 人間がストレスに適応していくとき、脳はすべてのあらゆる出来事に神経計算をしています。
 ストレスには小さなことや大きなことすべてが含まれます。
 日常の小さな出来事や、イメージすることなど形のないこともストレスと考えます。つまりストレスには実在するものと仮想のものがあります。

脳は
それらすべてに予測と意思決定を
神経計算を通じて行っています。


その神経計算こそがNeuroceptionではないかと思います。


 脳は、日々のあらゆる出来事や頭の中で起こることに、予測と意思決定をします。
 この予測と意思決定をしている脳のメカニズムが、前頭前野、他の大脳皮質、基底核、脳幹など中枢神経系全体のはたらきではないかと考えます。

 NeuroceptionはSafeモードとThreatモードを柔軟にシフトチェンジします。
 そして、場面ごと、ストレスごと、課題ごとにSafeモードで対応するかThreatモードで対応するかが、個々人でさまざまな特徴として現れます。
 そのダイナミックな神経メカニズムの変化は、SafeモードとThreatモードそれぞれで起きている脳の神経メカニズムを理解することで明確になっていくと考えます。

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 上図はストレスのかかっていない状態もしくはストレスを警戒しているときの脳のはたらきです。
 下図はストレスが驚異となっているときの脳のはたらきです。

 この2つの状態はどちらも人間の適応的な日常生活に必要な機能です。Safeモードだけでは生きていけません。ストレスに適応するにはThreatモードが必要です。

 重要なのは、Safeモードがちゃんとはたらかないといけないときにはたらき、Threatモードがちゃんとはたらかないといけないときにはたらくことです。
 ストレス(出来事や自分の頭の中のこと)に対してSafeモードでいられたら、心と体は本来持っているパフォーマンスを発揮して、自分の信念に沿った気持ちの良い行動ができるはずです。
 しかしストレスに対して自分の脳や身体が安全に対処できないと脳が判断した場合、Threatモードになります。心と体が傷つかず安全な状態が保てるように心と体は本来のパフォーマンスをセーブしてしまいます。


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