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うつになり、専業主夫として生きる。

◆精神病棟から出ると、そこは異次元だった。

 うつ病という病気は、思っていたよりもキツかった。
もうだめだと思い、宮ケ瀬湖まで行って飛び降りようとしていたが、怖くて死ねなかった。結局、のこのこと帰って来てしまう。

 家族総出で今後のことを話し合おうとした矢先、当たり屋のおっさんにいちゃもんをつけられて、怒りを爆発させてしまい、そのまま精神病棟にぶち込まれることになった。今でも、あのおっさんのことを思い出すと腹が立つし、怖い。その話は、また今度。

 精神病棟は、暇で苦しかった。
どこにいっても、苦しみが覆いかぶさって来る。一か月の入院は、もう絶対に戻りたくないと思える時間だった。そして、退院。それから、自宅での療養が始まるのだが、何もしないでいることが出来ず、家事を一からやることに。そう、療養中と言いながら、実質専業主夫のような感じで毎日を過ごしている。

 ただ家事をやるだけの日々。
これも、なかなかつらいものがある。今日は、今私の抱えている苦しみを少しでも吐き出せるように、ここに悩みを書き記していこうと思う。

◆こんなに働かないというのがつらいのか


 もともと保育士という仕事をしていた私だが、ずっと前から保育士はやめたかった。辞められればすべてがうまくいくような気がしていたが、仕事をしていないという状況下は、実に不快だ。

 子どもを保育園に預ける時も、周りの人から「この人は働いているのか?」と思われているのではと悩み、自分で勝手に苦しんでいる。もちろん、そんなことを言っているような人はいないかもしれないが、どうしても気になってしまう。

 あのお父さんはこれから、職場に向かうんだろうな。あの車を買うのに、どれほどの給料があるのかな。など、考え始めたらきりがない。もちろん、今の病気がそうさせているのかもしれないが、子どもの送り迎えだけでも実に悩ましい。

 もちろん、専業主夫という立場の方々を悪く言うわけではないが、今の自分にとって、この境遇は実に耐えがたい。早く働きたいが、なんの仕事なら出来るのか…そう思うと、身体が硬直する。子どものために頑張れないじぶんが、嫌になる。

 今は、とにかく働きたい。その一心である。

◆心を休ませる場所がない。


 入院する前、なぜか妻は引っ越すことを決意してしまう。
退院した時には、もうすでに違う家に住んでいることとなった。それが、かなりきつい。今まで慣れ親しんだ家には、もう戻れない。これについてもいつか書き記していきたいが、今はやめておこう。

 この家が、実に狭い。
 何かをして、ふっと休憩するような場所が、どこにも見当たらない。何度も、前の家に戻りたいと思ったが、そんなことを考えても戻ることは出来ない。「住めば都」と言うが、都になるまでにはもう少し時間がかかっていまいそうだ。

 新しい環境に、新しい場所。それだけで、神経がすり減っていく。せめて、心の休まる場所があればいいのだが、それが見つからない。職を失い、身体がうまく動かず、心を落ち着かせる場所もない。

 絶体絶命。そんな気持ちにもなってしまう。
 だが、そんなことを言っていても何も始まらない。うつという病気を治すために、自分自身の行いで治療を速めていくほかない。

 焦りは禁物。というので、もちろん焦るようなことはしないが、努力はするつもりだ。けれど、ああ、またあの前に住んでいた家に戻りたい。

◆うつを治す。治すったら治す。


 いろいろ書いてきた。
 ただの駄文であるが、こうして自分の気持ちを書き記していることで少しは気持ちが晴れる。

 現状では、一か月も入院していれば、それなりに体調もよくなり、希死願望みたいなものもなくなって来た。

 これからは、うつを戦うために、日々を生きて行こうと思う。記事というよりも、日記のような形でこうして書いていければいいかなと思う。いつしか、ライティングに関わる仕事も出来たらいいなと、思いながら。

 うつになってしまったことはもうしょうがない。
 あとは、治すだけ。今のうつ療養中の専業主夫として、懸命に生きて行こうと思う。

 多くの人に、励ましてもらえるならば嬉しいな。

 今日はここまで、読んでくださりありがとうございました。


クレイシ・ヨーイン

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