見出し画像

【UTMB Race】31km-Courmayeur82km


深夜の2,500m二峰

LES CONTAMINES MONTJOIE 31kmに到着したのが、22:42。
ここからデポのある82km地点Courmayeurまでは、2,500m級を3回超えます。このレースのひとつのポイントとみていました。

選手たちを迎えてくれたイルミネーション。

to Courmayeur82km

本格的な山岳セクション。ここまで市街地・平坦な道も多かったですが、山岳セクションのほうが好きなので楽しみでした。気温は高いものの、海外での低くなる気温は少し不安要因でした。
途中のLa Balmeではスープやコーヒーで体を温めました。Tシャツの上にFinetrackのウインドブレーカーを切ることでぎりぎり乗り越えられそうな気温でした。心拍数130を目安に淡々と登っていきます。
ライトの列が前方の高い位置にも続き、どこまで登るかの目安になりました。後方にもライトの長いライン。
一つ目のピークは霧の中でした。そこからの下りセクションがサーフェスが硬く、足に負担がかかかかりました。
51km地点のエイドを越え、61km地点のピークへ。霧が濃くなり、また風も強くなっていました。寒い。そこも淡々と登りました。
下りより登りのほうが得意ですが、このとき、いつもより登りの調子のよさを感じました。心拍数を130前後に一定にすることで、何かどこまでも登っていけそうな気分。初めての感覚でした。
ただ、下りになるとスピードダウン。まわりのスピードになんとか合わせる状況が続きました。ボリュームゾーンの大勢の選手が、2,500mを3回超えていくレースはさすがUTMB。ここに来る選手の強さを感じました。このセクションはトレイルランというよりも山岳レースでした。

Lac Combal 69km地点

Col de la Seigne 61kmの手前で、太陽が上がってきました。
そのときの景色です。フランスからイタリアへの国境はバーコードでチェック。下の写真のテントのところがそのポイント。

フランスからイタリアへの国境(Col de la Seigne61km)
かっこいい山々

Lac Combalからの覚醒。そして、トラブル

Lac Combalまでの下りは調子がよく、勢いよく走りました。エイドに到着しても調子がよく、すぐに出発。
まわりが歩いているなかジョグで進めていくことができました。

70km地点付近①
70km地点付近①

3峰目の登りも調子よく、先行していたシャレーの仲間に会えることができました。ARÊTE DU MONT-FAVRE72km地点を過ぎた下りも調子よく走ることができました。

そして、77km地点CHECROUIT - MAISON VIEILLE手前、異変は突然….。

右足の膝後ろ、脹脛上部に急に痛みが走りました….。気のせいかなと進むもやはり痛い。何度も立ち止まり、シャレーの仲間も追いつき心配してくれました。腸脛靭帯あたりが痛く、下りはゆっくり進むことにしました。調子がよかっただけにショックもありましたが、ロングレースには想定外はつきもの。あとはこの痛みとどうゴールまで付き合っていくか。目の前の事実を受け入れ、あとは自分のできることに集中。
それだけを考え、Courmayeurに到着しました(AM10:04)。
綺麗な街でたくさんの人が迎えてくれました。ほんとうに嬉しい瞬間。
そして、シャレーの仲間と再度このエイドで合流し、まだまだ長い後半戦へ向け、一緒に準備を進めました。

デポバック受取

①着替え
 後半戦への気分転換も兼ね。Tシャツは紺から白へ。
②補給食の入替
 ほぼ予定通り。ここまで補給もうまくいきました。暑くなる日中に向け、
 経口パウダーも忘れずに。メイバランスを2本飲んで栄養補給。
③装備のチェック
 特に携帯・ヘッドライトのバッテリーのミスがないよう注意しました。
③家族からのメッセージ付き国旗の受取。
 両親、妻・娘に書いてもらったメッセージをこれまで見ることなく
 楽しみにしていました。

Courmayeurの綺麗な街

UTMBLiveで順位を確認すると1200位程度。順位は気にしないほうですが、思ったより後方でした。
足の調子は気になるものの体調は良好。これからのレース展開はどうなるのか。まだまだ長い。
強い日差しと暑い応援を受けながら、Courmayeurをシャレーの仲間と後にしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?