ぎゅ

2019/10/25©hiosroom   

好きっていう感触につられて
また潜り込んでしまう
酸素不足の毛布にくるまって
またボタン押してしまうの

どうにもならない恋だって

私の上から名前を呼んで
唇の動きで読めるから
君が僕を好きって言う時
心の中も締め付けられて
一緒に動けなくなるよ

好きっていう感触につられて
また潜り込んでしまう
風も抜けない部屋に籠もって
窓も開かない張り詰めた
なかで、してる恋だって

指に触れて喉を撫でて
何も見えなくていいから
あなたの髪に隠れる泪
ぎこちない二人を照らして
ひとつひとつ消えるよ

好きっていう感触につられて
また潜り込んでしまう
酸素不足の息を繋いだら

泳ぎだす二人 
人魚のように

揺れるの

私の上から名前を呼んで
唇の動きで読めるから

君が僕を好きって言う時
心の中も締め付けられて
一緒に動けなくなるよ

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