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【読書】短歌のガチャポン

落ち着かない。

友達が今頃、彼氏と別れ話をしているはずだからだ。
話をしようと思えたあなたが格好良いし、どんな結果になろうと私は大好きだよと背中を押してみたけれど。
私が背中を押したせいで傷ついていないと良いとも思う。

私が明日、いつかぶりに男性とデートに行くからだ。
頭が良くて優しい人だ。
緊張しすぎて胃がひっくり返りそう。
みんな体も心も違うはずなのに、緊張して吐きそうとか胃が痛いとかひっくり返りそうとか、共通しているのは何故なんだろうと俯瞰して緊張を誤魔化している。


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この本には、穂村弘さんという歌人が選んだ100首の短歌が、穂村さんの解説付きで収録されている。

神保町のカフェと併設された本屋さんで見つけ、タイトルと表紙のポップさに引き込まれた。そのカフェで読書はできなかったのだけれど、恋人といっても友人と行ってもひとりでも、楽しめそうな場所だったからまた行きたいと思う。



あの友は私の心に生きていて実際小田原でも生きている

柴田葵

今年やりたいことの中に、去年会っていない人に会うというものがある。
大人になって、人に会うことのハードルがぐんと上がった。

平日に会うのは難しい。
休日には自分の時間も欲しい。
遠方の友達に会うためには、行きたい旅先にいくのは、新しい趣味を始めるのは、資格の勉強は、さて、いつできる?

そんな中、明けましておめでとうLINEをくれた高校時代のお友達。
まだ繋がっている嬉しさを胸に、今年中に会いに行きたい。

高校を卒業してからもちょこちょこあって遊んでいるけれど、やっっぱりイメージは高校生の頃のまま。
私の心に生きる友人は高校生のまま大人になっているけれど、故郷で生きている友人はきっと末木な大人になっているだろう。

私が故郷に帰っても会えず、
関東に帰るだけでは連絡すら入れず、
それなのに会おうねと連絡をくれる。

やっぱり昔のまんま、ずっと優しくて最高に素敵だよ。

今年こそ会えたらいいね。
心の中にいる君と現実に生きている君をすり合わせて、これからも年に1度くらい会えたら嬉しい。


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沢山の短歌、歌人、本が出てくる本書で、私が気になった本たちを最後にまとめてみる。こうやってまとめたとて、読むかと言われると怪しいのだけれど。
まとめなかったら絶対読まないからね、念のため。

・安立スハル
・干場しおり 「そんな感じ」
・柴田葵 「母の愛、僕のラブ」
・田中有芽子 「私は日本狼アレルギーかもしれないがもう分からない」
・松田梨子 「リコピンがある」
・雪船エマ 「たんぽるぽる」

なかなか読むことがないかもしれないけれど、短歌、楽しいので読んでみてね。



おわり。

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