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「イタリアの熊八」と「サバのトマトパスタ」

フィットチーネ、フェットチーネ。
どっちが正しいのだろう。

グーグル先生の翻訳アプリにご発音いただくと、
フェットゥッチィーネィ」
と言っているように聞こえました。
後者のほうが発音には近いと推察できます。

やっぱり日本では、フェットチーネ。
なのでしょうね。

そういえば、20年ほど前に働いていたスパゲッティー屋さんでは、お客さまのご案内と返事(掛け声)はイタリア語で発声するというルールがありました。

「ドゥエ ペルソーネ ペルファボーレェ !! 」
(おふたりさまご来店です!!)

「グラッチェー !! 」
(ありがとうございます!!)

みたいな感じですね。イタリア語で案内することによって本場感を演出しようじゃないか、という粋な演出です。しかし、スタッフは誰もイタリアに行ったことがなく、イタリア人の友達もいない。ゆえに全力のカタカナ読みで叫ぶわけですね。

これ、今思えば「なぞの呪文」ですよね。
お客さんの内心は「なに言ってんの、この人たち。ちょっと、ウケる。」でしょうし、スタッフの本心は「一体わたしは、なにを口走っているんだろうか」なのです。店内に充満する戸惑いを払拭するためにはもう、勢いと雰囲気でもっていくしかないわけです。

しかも意味がわからなりに言い慣れてくると、独自のアレンジが加わってくるものだから、

「ラッシェーィ !! 」

に、なったりしてるのです。
こうなったらもう八百屋さんですよ。

「ヘイ!ラッシャイ !!」

とほとんど変わらないですからね。
キテレツ大百科の熊八さんじゃないんだから。
まったく、困ったものでして。


さて、与太話もほどほどに。
トップの写真は「サバのトマトパスタ」。
簡単で美味しいです。

【つくりかた】
①オリーブオイルをひいたフライパンで、ニンニクと種を抜いた鷹の爪を弱火で温めて香りを引き出し、小皿によけておく。

②鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩をひとつかみ。お好みのパスタを表記の時間より1分短いイメージで茹で始める。

③フライパンにサバの水煮缶をあけ、ほぐしながら炒める。ほろけたらトマト缶を入れて煮詰める。ドロドロしてきたら塩で味をきめる。

④パスタの茹で上がり1分前に、ひと口大に切ったブロッコリーも鍋で一緒に茹でておく。

⑤パスタとブロッコリーをフライパンに投入。火を入れながらしっかりソースに絡める。

⑥皿に盛り付け、ニンニクと鷹の爪を乗せる。

完成!!
食欲を駆り立てるニンニクの香り、トマトの爽やかな酸味、サバの旨味が渾然一体となって口に広がります。しあわせ。

乾物と缶詰とニンニクさえあればできてしまうという、材料の少なさも魅力のひとつですね。ブロッコリーがなければアスパラガスやほうれん草でもオーケー。サバを炒めるタイミングで玉ねぎなんか入れても良いですね。相性よく仕上がります。


きょうもお読みいただきまして、
ありがとうございます。

それでは、また明日。

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