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「せりのねっこ」と「快眠のひけつ」

今日こそは最後まで観るぞ。

決意を胸にテレビの前に座ります。缶ビール二本を飲み終えるころ、約2時間の映画は半ばを過ぎ、物語はのどかな農村の風景のなかへと舞台を移します。薄く墨をにじませたような曇り空。雪がちらつきはじめ、屋根に薄く積もる。ふたりの表情はどこか浮かない。もしや、別離のとき…が…ちかづ………ぐう…ぐう…

また寝てしまったのです。朝まで。ぐうすか。これで3回目。ぐう。不覚。この作品には、ぼくだけに作用する強い催眠効果があるんじゃなかろうか。気づいたら朝日がさして小鳥たちが鳴いているんだから。

途中で居眠りしておいて快眠。寝覚めもスッキリ気持ちが良いというのもね。なんだか作品に対する罪悪感があるじゃないですか。

悔しい。2021年にやり残したことの筆頭はこれかもしれない。

さて、与太話もほどほどに。


はい。やってきました。せりの旬。

青々しい香りが食いしん坊(特にお酒飲み)を狂わせる和の香草。そしてなんといってもせりは「ねっこ」がごちそうですよね。ザクザクした歯触りと滋養を感じる土のあじ。(ねっこのついた土をきれいにそうじするのは想像以上の重労働らしいです。農家の皆さん。ありがとう。)

せりといえば「きりたんぽ鍋」が有名ですが、鶏ならもも肉、豚ならバラ肉。脂ののった部位とお鍋に仕立てたら、なんだって最高ですよね。(キジやいのししなどのジビエも最高。)

思い浮かぶのは北の方のお酒ですね。五百万石や越淡麗を使った涼しげでサラリとしたものが良いなあ。ワインならソーヴィニヨンブラン!ボルドーやオーストラリアの白なんかたまらないでしょうねえ。

トップの写真はセリを使ったあっさり塩味の「もつ鍋」です。具材はシンプルに和牛もつとセリだけ。なんて男らしいのでしょう。福岡のお店「清喜」さんでいただきました。

もつ鍋せり好きのかたは是非お試しくださいませ。自信を持ってオススメいたします。おいしいんですから。


今日もお読みいただきまして、
ありがとうございます。


それでは、また明日。

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