・枝豆 これ、とまらん。たまらん。枝豆がない居酒屋は居酒屋ではない。アイラブユーフォーエバー。豆は大きければ大きいほどいい、茹でたてがいい。 ・コンビニでハーゲンダッツを買ったときにもらえる特別な専用スプーン あれを貰った瞬間についにコンビニでハーゲンダッツを買ってしまったという背徳感と達成感に包まれる。格調高いハーゲンダッツ様の威厳を感じられる。 ・終電に乗っている人 絶対に幸せそうな顔をしていないところがいい。終電に乗るに至った経緯を妄想して楽しませてもらってる。
芸術の話。 宮本浩次の「異邦人」が凄い。取り憑かれたように聴いている。宮本浩次は芸術です。あとは草野マサムネ(スピッツ)も芸術です。芸術になりえた人々は人生のどのタイミングで「私は芸術だ」と気づいたのだろうか。もしかしたら気づかずに雑踏に埋もれている人もいるのかしら。もったいない。いや、気づかないほうが幸せかもしれない。 飽きた話。 難波はほとほと飽きてしまった。飽きた、よりも、うんざりした、の方が近いか。街が醸し出す親近感と悪臭(おそらく金龍ラーメンのせい)に見て見ぬ振り
ある人がある日を境にぱったりと来なくなった。 理由はわからない。 「心の病気です。」と電話一本で来なくなった。 医師からもらった紙切れ一枚で来なくなった。 わたしはひとり残された。 心の病気は誰からも見えない。自分にだって見えないこともある。それは分かっている。 休むことは自分を守ることになる。それも分かっている。無理をしてはいけない。 それでも、わたしは思ってしまう。 ただ残された人のことも考えてほしい、と思ってしまう。 人手不足、なり手がいない、離職率が高い 病む人が多
教師控え室にはどうしてクーラーがついていないのでしょうか、と毎日心の中で文句を言いながら、その控え室でお弁当を食べる。 いつもは1人だけど、今日は2年上の先輩も目の前でお弁当を広げようとしている。 先輩は結婚生活3年目の新婚さんである。 愛妻家で有名な5年上の先輩から「妻のトリセツ」という新書を借りて、せっせと読んでは、必要だと思った箇所に付箋をつけている。変な人だ。とにかく、毎日、我が妻の地雷を踏まないように気をつけているらしい。 カシャッという音が2回聞こえた。 織り
中学3年のときの日記を読んでいたら、こんな日のこんな出来事を綴っていた。 あんなに悲しいサプライズはない。 「あなたのために」を盾に「私のために」になってしまうのが人間です。 サプライズはそれが顕著に現れるからタチが悪い。 「私がしたいから私のためにサプライズするねん」と潔く言ってくれたら全力で乗っかるのにね!! だけどね、こんな心が温かくなるサプライズもあるよ、と中学3年生の私に教えてあげようと思う。
ときめいた文章。完全な下心から溢れ出る上品さ。何より洒落ている。 何度も読み返しては、乃里子に憧れる。 わたしの中では恋愛小説の最高傑作だネ。 金持ちの色男•中谷剛や趣味人の渋い中年男•水野ら、いい男に言い寄られても、痛いくらいに愛している五郎にだけは、どうしても言い寄れない31歳フリーデザイナー独身女•乃里子のはなし。(わたしは水野に遊ばれたいナ。)40年ほど前の本だとは感じさせない、古さがない。 つまり、本当に心の底から愛していたら、まずは相手の立場に立って考えて
中村倫也を見て思う。 しみったれたな、と。 ミステリアスな雰囲気を纏っていたはずなのに、 セックスはうまいけど、終わったら冷たくなる爛れた男のオーラを纏っていたはずなのに、 所帯持ちになった途端に漂うアレは何でしょう。 水卜ちゃんが悪いわけでは無い。幸せが目に見えて微笑ましい。 感じる私がおかしいだけ? いや、おかしくはない。 山内マリコだって同じようなことを書いていた。 (「ここは退屈迎えに来て」の椎名のこと。) しかし、ひとつ不思議なのが、 出会ったときに既に結婚
よく行くブックバーがあって、そこで仲良くなった男性(33)が「読書会に行くといいよ」と教えてくれた。「読書会」はどうやら、本を紹介し合ったり、ある本についてディスカッションをするらしい。「へぇ、面白そうですね。」と空返事をした。しかし、その男性(33)は「今週の日曜日にやるみたいやから、行ってくれば?参加で今申し込んどいた。」と、言ってきた。 こういう強引なところが好ましい。まあ結婚してる、別居してるけど。 ということで、今日はその読書会に参加してきた。 何の本を持っていっ
自分で言います。よくがんばりました! 令和4年4月1日から令和5年3月31日まで目紛しいったらありゃしない。 4月、混乱と絶望 なりたいものになれた喜びなんて消え去って、ただただ無心で、不恰好なおにぎりをラップに包む朝は辛い。何をしたらいいのか、何ができていないのか、どうして他の人たちは残っているのか、果たして帰っていいのか、ずっと緊張しながら座って残業100時間です。教育委員会のお偉方へ。新卒を担任にする制度辞めましょう。心と体が死にます。企業でいうところの、研修なしで
先日、卒業式があった。 わたしは2階でビデオ撮影係。 2階は埃まみれで狭くて、何だか疎外されてる感じがして、悲しかったナ 入場。晴れやかな女性担任の袴、セーラー服の襟カバーは外します、学ランは第一ボタンまで留めます、数多の祝電、見慣れない教員のスーツ(少し萌える)、巨大な花、緊張で呂律が回らない教頭、知らない見たこともない来賓のおじさん、最もなことを言う校長の祝辞、涙を堪える担任の呼名、名を呼ばれてもやっぱり返事をしない生徒、声を震わせて歳月を振り返る答辞 卒業式だ。
イエベの君たちに囲まれながら本を読む。 過ぎ去るのが早いからちゃんと目と肌に焼き付けないと2022秋。 目の前を駆けていったリトルサッカー日本代表にボールを投げ返すと折目正しく「ありがとう」をくれた。 わたしの先生、今回も素晴らしいです。 オールアラウンドユー。 電車で揺られて1時間、お気に入りの古本屋 待ちきれなくて、近くのベンチに腰掛けた。 新しい本を開くあの瞬間は… 布張りの清潔な装丁の裏にはこんな歌 そうだね、そうやって生きていきたいね そうやって生きてれば、まだ
毎日押し殺した声を発散するかのように、隙間があれば書店に立ち寄って本を買ってしまう。毎日大量に本を買っては満足するを繰り返す。それでも私の心は満たされない。これは病気ですか?診断してください。 本を求めてやってくる人は、みんなどこか難しい顔をしていて、少し寂しそうで、本が並ぶ棚を見ては少し安堵しているように見えるのは私だけ? 今日はこの子を連れて帰ると決めたあなたの手の中に収まっているソレが何で、どんな内容かが気になって横目で見ちゃったりして、すごく迷惑な客。そんな迷惑な客
「久しぶり、○○やろ?なんでこんなとこおるん?」 そう軽やかにあくまで爽やかに話しかけてきた男はわたしの元彼氏です。 「なんでこんなとこおるん?」はこちらのセリフでもあって、「なんでこんなところで再会させるん?」と神様を本気で恨みました。 彼はとっても冷静で、たくさんの言葉を知っていて、多様な考えを持っていて、だけど!とっても恥ずかしがり屋で、それがすごく可愛くて、わたしを否定せずに包み込んでくれた、今までで一番好きだった元彼氏です。 あのときのわたしは、わたし1人では
「やば!今何時?遅刻!!!」と飛び起きた日曜日の朝6時45分。日曜日の朝ぐらいゆっくり寝かせておくれよ。 自分の空間に帰ってきました。襖を開けるとすぐに部屋一面に貼りつけられた平野紫耀と目があって、一応「おはようございます」と言ってやった、返事しろや。 (妹へ 成人女性にもなって、部屋にポスターを貼りまくるという愚行にお姉ちゃんは呆れています。貼り付けられた平野紫耀も気まずそうに笑っているし、全部微妙な顔をしているよ。外してください?) 社会人になって、案外挨拶がまともに
「先生って何のキャラクターが好きなんですか?」 ある生徒が《忘れないゾウ(小学校でいうところの連絡帳)》にこんな質問を書いてきた。この子は毎回必ず質問を書いてくれる。おそらく私の好きなキャラクターに大して興味なんてないはずだけれど、空欄に気を遣って必ず質問を書いてきてくれる。前は「好きな果物は何ですか?」で、その前は「好きな野球チームはどれですか?」だった。いつも「好きな〇〇」を質問してくれる。それがすごくこそばゆくて、愛くるしい。(※この《忘れないゾウ》は毎週の私の癒しで
今日はあなたが大好きなお花を買いましょう。 5月の第2日曜日、お花屋さんの前を通ることが辛かった。キラキラ弾ける笑顔を振り撒きながら、時には悩みながら、カーネーションを選ぶキミたちが憎くて仕方なかった。 あの日の「いってらっしゃい」が忘れられません。「いってらっしゃい、気をつけてね。今日も素敵やで」そう言ってくれたあの言葉とあの悲しそうな微笑みが忘れられません。 毎回、手紙の最後を締め括る「長生きしてね」があなたにとってはプレッシャーだったのかもしれないね。 「ごめん