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テクノロジーに踊らされてない?

先日、2年間使用してきたスマートフォンの様子がおかしくなりました。片道1時間半の電車の中でそれを触っていても2~30%しか電池が減らなかったのに、ついには1時間で60~70%ものバッテリーが減るようになりました。(この記事は読むのに5〜10分)

「購入から2年が経過してちょうど良いタイミングで電池のパフォーマンスが悪くなる」

私は警戒心が強いので、物事の裏側を疑ってしまう癖があります。そこで思ったのが「2年が経過したらパフォーマンスが悪くなるように、あらかじめプログラムされていたのではないか」ということ。

早速調べてみました。


バッテリーの減りが早くなる理由

先に言います

Appleさん、ごめんなさい!

どうやらiPhone(他の端末は知らない)は、年数ではなく、充電「回数」によってバッテリーの状態が変わるというのです!!疑ってすみませんでした...

通常のバッテリーは、通常の条件下で使用された場合、フル充電サイクルを 500 回繰り返した後も本来の蓄電容量の最大 80% を維持するよう設計されています。Apple 製品 1 年限定保証には、欠陥バッテリーに対する修理サービス保証が含まれています。製品保証の保証対象外であっても有償でバッテリーサービスを受けられます。充電サイクルについて詳しくはこちらをご覧ください (引用: Appleホームページ

https://support.apple.com/ja-jp/HT208387



その「充電サイクル」どうなってるの?

ではなぜ、iPhoneは80%で維持されるようになるの?それは電流を弱めることで、バッテリーの耐用年数を延ばすため、だそうです。

バッテリー容量の100%に相当する電力を使い切ると(放電すると)1回の充電サイクルを完了したことになりますが、必ずしも1回の充電ごとにすべてを使い切る必要はありません。(引用: Appleホームページ

なるほど!










って、ここで公式に騙されてたまるか

メディアというものはその権威を使って、人々をいとも簡単に騙すことができることを知っています。この記事で伝えたいことは: 「テクノロジーに踊らされてない?」ということです。深掘りしていきましょう。

バッテリーは分かった。
じゃあ、なぜ古いiPhoneは「通信速度が遅くなるのか?

同じ料金プランを払っていて、なぜ遅くなるんだ!!と腹を立てている人も少なくないと思います。

僕が考えることは以下の通り。

私たちは、ほとんどがテクノロジーの恩恵を預かる立場にいるわけで、常に受け身です。そのため、自分の所有しているテクノロジーに何か起きても、すぐにショップに出向いて、問題解決を試みます。そのショップは、もちろん問題解決を売りにするコンサルティングファームではなく、補償を利かせてお金を取りたいわけです。そのため、私たち消費者はその原因を知らずに、また新しいテクノロジーを所有。

このサイクル、許されるべきなのでしょうか。いえ、違います。

私たちに唯一味方してくれるテクノロジーがあります、Google先生です。そう、何か起きたらすぐに調べてほしいのです。その癖が「ついている」と「ついていない」とでは大きな差があります。この格差社会、格差時代、無料なものを使いましょう。

ここでリテラシーが問われるわけですが、
問題になりそうなことを調べたいときはとにかく、
検索ワードに「裁判」と入れましょう。
さまざまな情報が出てきます。



騙されていたわけではないが、私たちは「知らされていなかった」

トップページにはこのような記載があります。

各国で訴訟騒ぎまでおきた「電池劣化 iPhone の意図的な低速化」について、アップルが問題の経緯と対策を説明する文書を公開しました。

古いiPhoneを買い換えさせるためではないか?との非難については完全に否定する一方で、速度制限は経年劣化したバッテリーで突然の電源断を防ぐための仕組みだったが説明が不足していたとして、ユーザーを失望させたことについて謝罪しています。
engadget日本版/ 2017年12月29日

iPhoneの速度低下は意図的だったのですね。
ここまでくると、リサーチのしがいがあります。


つまり、まとめると
①電池の減りが早くなるのは、バッテリーそのものの耐久性を伸ばすため
②通信速度が遅くなるのは、突然のシャットダウンを防ぐため

ということでした。といっても、2年丁度で、バッテリーの調子が悪くなるいうことは、もう、そういうことですよね? 私はテクノロジーに踊らされるより、自ら踊っていこうと思います〜

(ちなみにAppleの製品、だいすきです)









後半


え、3D Touch機能なくなった?

【悲報です】⚠️⚠️⚠️


2018年秋発売のiPhoneから
3D Touch機能がなくなりました。
なぜでしょうか。



スマートフォンの製造メーカーは、ある年には片手で持てないような大きい携帯を製造したり、またある年にはすぐに壊れてしまいそうな超小型化された携帯を販売する時もあります。

スマートフォンの製造メーカーが人々の流行に合わせて製造しているのではなく、スマートフォンの製造メーカーが「どのような大きさの携帯を販売すれば市場がどのように動くか」をマーケティングしている

僕は捻くれた考えの持ち主なので、上のように思います。

このような考えに落ち着くと、3D Touch機能にも合点がいきます。初めは、誰も3D Touch機能を求めていませんでした。それにもかかわらず、一度その機能を経験すると「既読をつけないでもメッセージを見ることができる」というメリットに気づきます。(日本人の場合)

ですが、残念ながら、その機能を「今後iPhoneには搭載しない」と言うニュースが噂されています。

THE VERGEは「最も多くの人々が購入するであろうiPhoneに、Appleが搭載しなかった事実」を重くみるべきだと指摘します。

“IF IT’S JUST A DEMO FEATURE AND A MONTH LATER NOBODY IS REALLY USING IT, THIS IS A HUGE WASTE OF ENGINEERING TALENT.” (THE BERGE, Sep 13, 2018)

Apple pundit John Gruber commented earlier this year that it was “baffling that there’s no visual indication of what can be 3D touched,” while linking out to a simple design proposal that suggested a way for Apple to move forward, if it really wanted 3D Touch to take off.

This created a failing feedback loop. Users didn’t know 3D Touch was there or which buttons supported 3D Touch, so developers had little reason to add support. (出典: 同上)

要訳
・もし3D Touchが「お試し版」で1ヶ月後には誰も使用していない機能なのであれば設計才能の無駄遣い
・ユーザーが3D Touch機能の存在に気づいていないなら、これ以上必要ない


iPhone Maniaは以下のように記します。

また、プロダクトマーケティング担当上級副社長のPhil Schiller氏は、エンジニアリングからの視点では3D Touchのような機能を可能にするハードウェアを開発することは、「想像を超えるほどの難しさ」があり、「実際アップルが製造するためには、巨額なコストと研究開発費用が掛かっている」と述べています。

ディスプレイを押すと、Retinaディスプレイのバックライトに埋め込まれた96個のセンサーが、顕微鏡なしでは見えないほどの些細な違いを計測し、ユーザーの指の動きを信号に変換する仕組みとなっているようです。

アップルは設計デザインを含め、研究開発に何年も費やし、今回3D Touchをリリースしたようです。


本当に必要?

消費者に対し本当の意味で合わせているのではなく、その機能がどれくらいのビジネスチャンスを生んだか、エンジニアにとって有益か、そしてその機能を消したとしても販売台数を確保することができるのか、コストが±どちらに働くか をマーケティングしているのだと思います。

「既読をつけなくてもメッセージを見ることができる」というメリットはティム・アップル🍎には関係ないのです。

とはいえ、もしかしたら またその機能が復活するかもしれません。その時あなたは3D Touch機能やAppleの戦略に踊らされるのか。

本当の意味でその機能を欲しているのなら、
本当の意味で自分の意志により購入するのなら、
よいと思いますが ––––––。



信じるか信じないかはあなた次第

3D Touchや Facial recognition で、私たちの指紋や顔のデータはテクノロジーが記憶します。Siriは何を握っているのでしょうか。

もしかしたら、人間はもうすでにテクノロジーによって踊らされているのかもしれません。

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外資系専門商社でBtoB, BtoG営業をしています。さまざまな社会問題や身の回りに起きた出来事を発信しています。「新しいモノ・コトで人々の生活を豊かにする」