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飲食店経営での気付き

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滋賀県の小さなレストランで起こる、日々の気づきをテーマに 来店される方も働く人も喜んでもらえるには、を日々の課題として取り組みます。
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料理人1年生の仕事(20代でしておく事)

料理人1年生の仕事(20代でしておく事)

 私が20代の頃は20年前なので今の働く環境とは随分変わったと思いますが、仕事の身につけ方は、今も昔も変わらず普遍的なものもあると思いますので、少しそれについて書き留めたいと思います。
個人的な意見ですので、勿論反対派もいるとは思います。
また経営者になるとスタッフには言えない事もありますので思う事を吐露してます。

1、若手だからできる事

料理長になくて、若き日の自分にあったもの。これが一つだ

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念願のリエーブル

念願のリエーブル

フランス料理に携わる人なら、誰もが知っているであろう、リエーブル・ア・ラ・ロワイヤル。
日本では、まあ、お目にかかれないジビエ料理の最高峰。
野兎に詰め物をして、赤ワインなどでじっくり煮込んだ料理。人生初体験で、その芳醇さ、濃厚さ、奥深さに感動してきました。

この料理を堪能したのが、尊敬する先輩 池田シェフのお店Le clos Y(ル・クロイグレック)です。

料理は仕込みの時から少し厨房の様子

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オランダ サーキュラエコノミーカフェのCAFE DE CEUVEL

オランダ サーキュラエコノミーカフェのCAFE DE CEUVEL

オランダはサーキュラーエコノミー(循環型経済システム)に官民で取り組み、2050年には、100%循環を目指す国としても注目を浴びています。
様々な企業が、その企業の特色にあった循環を取り入れているのですが、私の仕事でもある食にまつわるこちらに伺ってきました。

この中にあるカフェが CAFE DE CEUVEL
(Amsterdam Central駅から、フェリーに乗り歩いて15分くらいです。)

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能力を高めるなら初めは質より、量をこなす

能力を高めるなら初めは質より、量をこなす

お久しぶりの投稿です。
実は、ここ2ヶ月間、今更ですが、英語の勉強をしています。
中学校から大学まで触れている英語ですが、20年経った今、びっくりするほど話せなくて、一念発起して再度学び始めてました。
(秋、冬に海外に行く予定のため)

という、noteを書けなかった言い訳はこのへんにしておいて、本題です。

昨今、働き方改革やタイムパフォーマンス(タイパ)などの言葉のように、私が働き始めたころに

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飲食店でもヒヤリハットを

飲食店でもヒヤリハットを

ご存知の方も多いと思いますが、事故や怪我につながりそうな、その前の小さな現象から、ヒヤリ(ヒヤッとして)ハット(気づく)事を検証するという制度があります。

飲食店でもヒヤッとする場面は多々ありますが、多くの場合『セ〜フ!』と言ってしばらくすれば忘れている。
そんな経験ありませんか?(私はあります、、、反省。。)
例えば

・トレーで多くのグラスを運んでいて、倒れそうになったが、なんとか、トレーの

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個人飲食店で考えたい原点回帰

個人飲食店で考えたい原点回帰

 現代はIT技術が急速に進化し、デジタル化が進む中で、人々の生活様式も大幅に変化してきた。そんな中、最近増えているのが「原点回帰」という言葉。

自然とともに過ごす「ノマドライフ」や、食べ物にこだわりを持った「ナチュラルフード」など、自己主張をしながらも本来あったはずの生活を取り戻すための消費行動が注目されている。このような気運を受けて、企業も商品開発やマーケティングにおいて「原点回帰」を取り入れ

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飲食店のマネージャー(店長)の役割を考える

飲食店のマネージャー(店長)の役割を考える

マネージャー(店長)の仕事

勤怠管理、原価管理、人材育成、衛生管理などなど、、管理職になると、色々と管理することがあり、お客様対応以外の業務が多くなります。

 それらを管理する目的は何なのか?を考えると、売上を立て事業を継続していくため。という事に行き着きます。
 昨今、コロナ禍での人材離れから、そのままスタッフ補充が追いつかず忙しくなってきているところも多いと思います。
プレイングマネージャ

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お肉の話を聞いて感じた事

お肉の話を聞いて感じた事

先日、ブランディングについて全国から取引の連絡がくるお肉屋さんの話を聞いてきました。

独自の技術を持って、他にない商品というのが魅力の一つですが、それだけではなく、誰とつながるか。また、どのくらい自分のやりたい事への執念があるか。
きっと、私も分かっていたけど、まだ足りていない部分があるのだと、認めて、もっともっと。と深める必要があると感じました。

まずは、他と競争しない。
そして、自分からネ

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綺麗な仕事をする。を伝えるには?

綺麗な仕事をする。を伝えるには?

仕事を伝えるときに、言ってしまいがちな
「もっと丁寧に」とか
「もっと綺麗に」とか
が、よく自分でも使ってたので、自戒の念もこめて・・

今、障害福祉と飲食店を行き来しながら、福祉の現場で学ぶことも多く、そのもっともたるのが、この「伝え方」の部分です。

さて、表題の件に戻りますが、
「綺麗な仕事をしろ!」と言われれば
「はい!分かりました!」となるんですが、
要するに
綺麗な仕事とは、なんぞや?

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10分の仕事は8分でしたほうが良い理由

10分の仕事は8分でしたほうが良い理由

 誰しも早く綺麗な仕事をしたいと思っていて言葉にする事もあるかと思います。
 ただ、具体的な行動に落とし込まないとなかなか実現は難しいので、2023年の最初のnoteは、この目標について、私が思っている事を書きたいと思います。

たまたま、昨日、新年初営業でした。
ありがたいことに忙しかったのですが、年末年始休みが長かった分、仕込みや準備が多いです。
 スタッフ総出で早く来て準備を進めていくのです

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仕込みで学ぶタイムマネジメント

仕込みで学ぶタイムマネジメント

タイムマネジメント:時間の使い方の改善によって、生産性を高める方法。

を、飲食店の調理場の仕込みの時間で身につける事ができます。
いきなりできる事ではなく経験を積み段階を経てマネジメント能力を高めていく。という流れですので、ステップごとにどんな実体験があったかを記してます。

step1 仕込みの遅い新人時代を乗り越える

(まずは、タイムマネジメントではない部分になります)
 皮を剥く、切り揃

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飲食店 昨年対比をどう考えるか?

飲食店 昨年対比をどう考えるか?

売上目標を考えるときに参考にするのが昨年度同月での実績「昨年対比」があります。

 コロナ以前は外食に対する消費者の意識の変化は例年に準えていました。
ただ、ここ3年は、コロナの影響や物価の上昇もあり、昨年の状況と今の状況は置かれている環境がかなり変化しました。
消費者の意識と一言で言っても、外食に対する考えやマスクに対する考え方、リモートワークについても人や会社それぞれでしょう。

 つまり昨年

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また来てほしいではなく、また会いたいと思った話(飲食)

また来てほしいではなく、また会いたいと思った話(飲食)

「実は、東京に行くんです。」

帰り際に常連のお客様がそう言いました。
思わず、いつ行くんですか?と聞くと明後日との事

そして
「こちらで最後にどこでご飯を食べる?となって。夫婦でここって・・」

と。

遠くに行ってしまう寂しさと、最後に来ていただいた事の感謝の気持ちで、かなりウルウル来ました。

 東京にまで、名前が届くように頑張ろう。
今日のこの日のお客さんの言葉を大事にして、何かある時は

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抽象表現を具体的にする事をワインで学ぶ

抽象表現を具体的にする事をワインで学ぶ

美味しいでは人には伝わらない

「このワイン、めちゃくちゃ美味しいですよ。」と言われるのと、
「このワインは、赤系果実の香り、程よい酸味があって、喉越しがよく、ほんのり胡椒のようなスパイスのようなニュアンスがあって、葡萄の特徴が良く引き出された美味しいワインですよ。」
と言われるのでは、印象違いませんか?

好き嫌いはあるのですが、少なくとも比較対象には後者が適してます。

具体的表現が必要と思っ

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