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「それでいいのだ」は "and you benefit from it."
YouTube のコメント欄にはいろんな言語の投稿が並んでいて、グローバル時代を実感できる。 https://www.youtube.com/watch?v=GbmsUw0-Ogw ここでグールドのイタリア組曲…
「こだわってます」は "We never compromise on it."
「こだわる」を和英辞書で引くと、worry too much about … とか be obsessed with… といった英訳が載っている。
でも、これだと日本語の「こだわり」の積極的なニュアンスが伝わりにくい。
イギリスのインターネットラジオで聞いたコマーシャルに、
We never compromise on it.
というセリフがあった。
compromise は、com
"contempt of Congress" (議会侮辱罪) of が「〜を」を表すとき
最近の New York Times の速報に、トランプ政権の顧問の一人が、議会からの召喚に応じなかった罪で起訴されたというニュースがあった。
この罪は<議会侮辱罪 contempt of Congress>と呼ばれる。
この表現は contemn Congress (議会を侮辱する)という意味関係をあらわしており、 of は日本語の「〜を」にあたる役割を果たしている。
これを「議会の侮辱」
「本気」は "see it through"、「本物」は "real"
ロシアのウクライナ侵攻について、いい記事があった。
今年3月3日付、侵攻初期に発表されたものだが、プーチンが「本気」であることを指摘した内容になっている。
ここで「本気」は、 see 〜 through と表現されている。
すべてを見届けるということから、徹底的にやる気だという意味になる。
最後の箇所で、プーチンは ウクライナが real だと思っていないとある。
real でないとは、
ヨーロッパにとってのウクライナ侵攻は、アメリカにとっての9・11事件にあたる
最近、ロシアのウクライナ侵攻についてのコメントで光っているジャーナリストに、Julia Ioffe という人がいる。
彼女はロシアに留学したことがあるアメリカ人で、複眼的な視点をもっているところがユニーク。
これはロシアによる侵攻から間もない3月3日の彼女の記事だが、いま読んでも参考になる内容を含んでいる。
とくに、ウクライナ侵攻はヨーロッパの人々にとって九・一一事件のような衝撃だったのだと
ウクライナ関連 情報ふたつ
ロシアのウクライナ侵攻に関する情報をふたつ紹介したい。
ひとつは、プーチン大統領が黒海沿いの巨大な敷地に「宮殿」を所有しているという、ドローンによる映像つきの報道。
https://www.youtube.com/watch?v=MAPkNRmXQvc
プーチン氏が便宜をはかった業者などが建造したものといい、カジノや劇場まであるという。
これに似た例として、ルーマニアで15年間大統領の地位
英語の発音には体系がある 私の発見
英語の音素の種類は現在では確定しており、それぞれに発音記号が割り当てられて、多くの辞書に採用されている。
だが、国際音声記号(人間の言語音をすべて網羅し、それぞれに記号を割り当て、調音点などを基準に並べた表。国際学会が作成したもの)の配列の影響もあって、英語の音素に特有の体系は確定されておらず、いまも英語教育用の教科書などでは、体系性に欠ける音素配列表が載っている。
もともと人間の言語音のうち
2014年クリントン演説の三大ジョーク
ずいぶん前のことだが、2014年の民主党大会で、クリントン元大統領がオバマ大統領の応援演説に立った。
クリントンは声が枯れていながらエネルギッシュ、目つきや両手の動きがどこかセクシーで、人好きのする人物である。
この演説でクリントンが飛ばしたジョークを、三つメモしておく。
ジョーク ①
赤ん坊の政治家がトンカチでも持って丸太小屋を作っているような様子が浮かぶ。
ジョーク ②
なるほど、
タマゴとニワトリ なぜ the があるか
<ニワトリが先か、タマゴが先か>というユーモラスな問題があるが、あれは英語で、
といえばいいようだ。(ウィキペディア)
お気づきと思うが、英語では chicken にも egg にも、最初から the がある。
「2回目に出てきたら the をつける」というような俗説からみれば、ちょっと理解しにくいのではないだろうか。
これは、概念の世界で(つまり常識的に)ペアになっているもの、トリオに
for a man か for manか 月面着陸のアームストロング氏の名言をめぐる冠詞騒動について
1969年、アポロ11号が月面に着陸。
最初に月面を歩いたニール・アームストロング氏(2012年死去)の名文句を覚えている人は多いだろう。
「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩だ」
この言葉、じつはアメリカでは長年の論争になっているという。
論争の焦点は、「アームストロング氏は文法の間違いを犯しているのではないか?」というもの。
http://edition.c
「それでいいのだ」は "and you benefit from it."
YouTube のコメント欄にはいろんな言語の投稿が並んでいて、グローバル時代を実感できる。
https://www.youtube.com/watch?v=GbmsUw0-Ogw
ここでグールドのイタリア組曲が聴けるのだが、これへのコメントに、次のような英語の文があった。
ここには、われわれにも使えそうな表現がいくつかある。
「だからこそ、良かった」 … and benefits fro
「まっとうする」は "live out" アメリカ建国の理念とキング牧師の思想について
キング牧師の思想について、TIME に記事がでている。
キング牧師は、人間の平等というアメリカ独立宣言や合衆国憲法の理念に訴えたと思われているが、同時に、彼はアメリカ独立宣言や合衆国憲法の理念がもっている問題点にも気づいていたというのである。
問題点のひとつは、アメリカ合衆国の独立を果たした13州は、すべて奴隷制度を合法としていたことである。この事実は、合衆国の独立が白人優越主義と合体していた
サンタクロースのトナカイは実物ではなく概念
ロスアンジェルスの郵便局の入り口にこういうポスターがあったと、ある人が画像を送ってくれた。
上のほうのポスターに書いてあるのは、
この写真を撮った人(日本人)は、reindeer (トナカイ)に a も-s もないことに気がついて、<やっぱり英語は外国語だな>とあらためて思ったらしい。
日本語で「トナカイ」をイメージすると、その姿は明らかに「一個」と呼べる構造体だから、a や-s をつけたほ
冠詞 a(n)の「種類」の概念が英語を支えている
英語の 冠詞a(n)には、<個・回・種>という三種類の概念が含まれている。
この三種類を支えているのは、最後<種>、つまり種類という概念である。よく考えると、<個>にも<回>にも、<種>で区別する要素が含まれている。
もともと概念とは、対象を感性的な側面ではなく「種類としての側面」つまり超感性的な(もはや感性から離脱した)普遍的な側面でとらえたものである。
概念は認識の規範として、人間が内心
「音韻」「音素」は概念の部品
phoneme(「音韻」とか「音素」と訳す)とは何か。
その本質をズバリ言っている文がある。
音声の「種類としての側面」とは、音波のそれぞれの感性的なあり方が一定の種類に属しているという側面をさす。
「種類」という概念は、あらゆる概念の基盤となる「概念の概念」である。
たとえば、リンゴという「種類」は、対象に共通する感性的な側面を土台としながら、個々の感性から独立した側面、つまり普遍性(
「千の風になって」の原詩と訳詞 翻訳はひとつの創造
「千の風になって」は世界的に有名になった詩で、日本でもヒット曲になった。
新井満氏の訳詞は、こう始まる。
日本語では、「お墓の前で泣く」という表現がしっくりくる。
ところが、Mary Elizabeth Frye 作とされる英語の原詩は、
となっている。
at は物理的・心理的な居場所を指定する語で、必ずしも「前」ではない。
しかも、 stand だから、原詩では立って泣いている。