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『がんばれ!スーパーペット』感想

『がんばれ!スーパーペット』(2022年/映画) 
邪悪なスーパーモルモット軍団に攫われたジャスティス・リーグを救う為、スーパーマンの飼い犬のクリプトがスーパーパワーに目覚めた動物たちとともに立ち上がる。

お気に入り度:★★★★・ 4 / 5 

実写映画のジャスティス・リーグは辛気臭かったが、3DCGアニメーション映画のジャスティス動物・リーグは明るく大活躍。下品なネタやマニアックなネタが散りばめられてはいるものの、王道にヒーロー物でペット物。スーパーマン作品らしく「犬、飼い主、飼い主の恋人」という形で三角関係を盛り込んでもいる。ベタな話だけど、家族向けだし良いと思う。

難を云えば、折角のスーパー動物なのだからアクションをもっと凝ってほしかった。何の種類の動物でも関係ないようじゃ勿体ない。また、台詞の量が多くてテンポをやや損ねている感じがある。ただこれは、本作の声優陣はロック様やキアヌ・リーブスなど大スターたちなので、大スターたちを最大限活用した結果と捉えられなくもない。

主役は動物たちだが、人間のヒーローにも意外と見せ場があり、これには予想外に気分が上がった。大都会のド真ん中でヴィランが騒動を起こし、そこに個性的なヒーローたちが各々の個性的な移動手段で駆けつける場面なんて、自分が抱いているジャスティス・リーグのイメージまんまで感激した。

中盤、落ち込むクリプトをエースが励ます場面には、ヒーロー物語的にもペット物語的にも胸を打たれた。エースはスーパーペッツの中で一番捻くれていつつも一番ヒーローらしい。あの不器用なヒーロー性は確かにバットマンの飼い犬になるだけある(一方、クリプトはマウントをとりがちで、飼い主がスーパーマンじゃなければどうなっていたことか……)。

本編後のオマケ映像には爆笑させられた。メタなネタの上に、一人の役者が同時に何役もしてるの、面白すぎる。

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