いつか忘れちゃうかもね
夜を引きずった空が少しずつ明るんでネイビーブルーになっていく。コンビニで買った度数高めのチューハイを飲み歩きながら、こんな美味しくないものをなぜ販売しようと思ったのか真剣に話す私と彼の頬は赤く火照っていた。お互いまっすぐ歩いてるつもりだけどたまにぶつかって、ふわっと込み上げるアルコールのにおいで酔っていることを自覚する。腕時計の液晶には04:12と表示されていた。
もう夜通し話しているから特に話したいことなんてなくて、それでも間を埋めるための話題を探す。沈黙が怖いわけでもな