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「Focus」 vol.3 〜ライバルとの中学野球スタート、そしておっかないT先生との出会い〜

現在のYukiに至るまでに大きな影響を与えた出来事や人物を中心に人生を振り返る、「Focus」シリーズ!

Focus vol.2では、友人や知り合いの中では野球をやってきたイメージが強いと思うが実はサッカーが最初であり、そのようなスポーツを通じて集団や組織という環境での自分の存在をどう出していくかということを自然に学んで育っていたという記事を書いた。

Vol.3では、そんな楽しい野球に火が付いた小学生のYukiが、予想絵図とまるで違う中学野球と恐ろしい謎めいた顧問T先生との出会いを果たす。


同級生がライバル!

当時通っていた小学校には、同じ学年で休み時間や放課後に共に野球を一緒にやる友達がいて、日が暮れるまでよく白球を追いかけていた。月曜日から金曜日まで、その時間が学校に行く楽しみの一つでもあった。その友達とはおどけて遊びながら、プロ野球選手のかっこいいプレーを真似したりして笑ったのをよく覚えている。

ただ、たまに土曜日や日曜日に野球をする事があったが、その時の彼らは全くおどけていない。むしろ超真剣な眼差しで、白球と向き合っていた。なぜ急に休みの日は、真剣なのか。

そう。彼らは僕と違うチームの少年野球チームの選手として、一緒に野球をしていたからだ。

僕が所属してた青葉スターズのほか、あざみ野ビーバーズ・元石川サンダーボルト・剣山ひまわり・市が尾シャークス・青葉ドリームス等々多くの少年野球チームが存在し、同じ小学校でありながら週末はライバルとして大会などで顔を合わせていた(笑)

今思い返すと、少し面白い状況であった。

そしてライバルがチームメートに。でもやっぱりライバル!

いよいよそのライバルである友人たちと、地元のA中学に進学した。野球部の入部届を提出して、中学での野球部がスタート!

ライバルたちが、急に同じチームメートになった!(笑)違和感がすごかった(笑)

見渡すともちろん他の少年野球チームから入部した野球経験者もいれば、素人で中学野球から始めた人もいた。

その時の印象としては、不思議な感覚であり、不安もあった。

それは、更にライバル心が強まって、今までのように仲良くやってけないかなと思った。しかし実際の当時の気持ちとしては、すごくワクワクしていた。何故なら、やはり彼らとは同じチームで野球をやってみたかったから。結局すごくシンプル(笑)

野球部顧問、英語科担当のT先生

一般的な公立中学校では部活の指導者として外部指導者を雇うケースは非常に珍しく、教員が部活の指導者となる。野球部は英語科のT先生が、野球部顧問を務めていた。先に書いてしまうが、このT先生はYukiを大きく変えた人間の1人だ。

このT先生はあまり自らの事を語る人ではなく割と謎な先生だったが、野球についてはレベルの違う指導力を持っていた。その指導力は、(情報が正しければ)工業高校出身でみっちり高校野球に3年間を費やしたスイッチヒッターで、トレーニングから研究し続け何から何まで自らメニューを考案していた。もはや外部指導者並み・・・

そんなT先生はどんな野球部顧問だったかと言うと、とりあえずものすごく怖かった。

具体的には、

・大きな体格で基本的には寡黙

・晴れてても曇っていても黒いサングラスを着用

・グローブやスパイクを出すわけでも無いのに大きなミズノプロ(※ミズノの中で最もハイブランド=とりあえず高い)のショルダーバックを背負う

・暇な時に素振りをするローリングスのノックバットを持つ

・ミーティングなどの近距離会話以外は、基本黄色のストップウォッチ付きの拡声器でその場で座ったまま指示を出す

・口癖は、「やり切れ」

T先生似の画像

ちょっと馴染みある巨人・原監督の画像なので怖く感じないと思うが、このようなルックスの先生が基本拡声器で話しかけてくる感じだ・・・。おっかない(笑)


練習中でも学校生活でも、すごく厳しかったT先生。しかしただおっかないだけの先生ではない事が、段々時間を重ねるごとにわかってきた。

次回Vol.4では、そのただおっかないだけではない理由とT先生を取り巻いていた環境から起こる事件を綴ることにする。


今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

また読んでいただけるとすごく嬉しいです!


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