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有痛性外脛骨の保存療法

先日、両側性の有痛性外脛骨の女の子が来院されました。私の担当では無かったのですが、最近の有痛性外脛骨の治療はどうなっているのか、少し調べてみようと思いました。


みなさんは有痛性外脛骨に対する考え方はどのようなものをお持ちでしょうか?

・後脛骨筋の牽引ストレス?
・舟状骨の骨化障害?
・オーバーワーク?


全てが正解だと思います!有痛性外脛骨にはいろいろな原因があり、それぞれに対してアプローチする必要があります。


今回の記事は、有痛性外脛骨に対する介入のヒントになることをお伝えできると思います。それでは早速行ってみましょう!


1.外脛骨ってなに?

外脛骨は正常な解剖学的変異と考えられており、人口の4%~21%の人に出現します。


外脛骨は後脛骨腱内のゴマ状のもの、舟状骨との接合部にあるもの 、舟状骨自体の肥大として出現するものがあります。 (分類にて詳しく説明します)

Raymond T., Morrissy and Stuart L.Weinstein .Lovell, Winter’s Padiatric Orthopaedics. United States: Lippincot William’s Wilkin Publication, 2005.


外脛骨のほとんどは無症状で、レントゲン写真で発見されることが多いです。しかし、外脛骨周囲に痛みや圧痛などの臨床的に明らかな症状を呈することもあります。


2.外脛骨の分類

1907年にDwightによって最初に提案された外脛骨分類法が、現在も修正を加えて使用されています。

Type1:後脛骨筋腱内の種子骨として舟状骨から完全に独立しています。外脛骨の30%を占めます。 
Type2:最も多く、外脛骨の60%を占め、線維性軟骨によって舟状骨と結合しています。
Type3:10%に過ぎないが、二次骨化中心後、舟状骨と癒合し内側に非常に突出した突起を残す場合に起こる。一部の著者は、3型は2型の最終段階を表しているのではないかと主張しています。

図1


それぞれのTypeはレントゲンではこのように見えます!

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