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整形外科の文献を中心に紹介し、自分なりの意見も記載しています❗️Twitterの内容から、さらに一歩踏み込んだ内容をお届けします🌟こんな記事が欲しいという方は是非コメントくださいね!

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  • 週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

    マガジン名を変更し、内容もリニューアルしています!リニューアルした記事は値上げしますので、早めの登録がおすすめです! このマガジンでは運動器の文献から得た知識をまとめて発信します!基本的なものから、マニアックなものまで毎週更新します。 twitterの内容から一歩踏み込んだものをこちらで投稿しています! 是非、のぞいてみて下さい☆

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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~ 下肢編

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    • 股関節屈曲制限の原因はどこにある? ~基礎編~(軸・運動学的な視点)

      股関節の屈曲可動域は立ち座り、足を組んだ座位、靴ひもを結ぶなどの日常動作で大きな可動範囲が要求されます。また、スポーツ活動ではジャンプ動作、蹴る、投げる、踏み込むなどの動作でかなり重要となります。 股関節はMobility関節であるため、本来は大きく動いてほしい関節ですが、動きが悪くなるとStabiility関節である腰椎や膝関節が動きを代償します。つまり、関節本来の役割が発揮できないので(作用が逆転)、腰椎・膝関節の障害発生の原因になると考えられます。 例えば、股関節屈

      • 第一肋骨疲労骨折を見落とさないポイント! ~なぜ?そんな場所に痛みが出るのか?~

        第一肋骨疲労骨折は発生頻度が全肋骨骨折の中でも0.05~5%%と発生率が少ないです。私は今までに3例の症例を経験していますが、1年に1人携わることができるかできないかの頻度になります。 ですが、第一肋骨疲労骨折を見逃してしまうと、骨折の痛みを肩関節や肩甲骨や胸椎の問題による痛みと考えてしまい、症状を悪化させてしまう可能性があります。そのため、第一肋骨疲労骨折を見逃さないために、発生原因と症状を頭の中に入れておく必要があります。 1.第一肋骨疲労骨折が生じる原因第一肋骨疲労

        • シンスプリント「最新知見から介入を考える!休めば治るからの脱却!」

          シンスプリント(以下:MTSS)はランナー(長距離・短距離)に多く生じる疾患です。MTSSの特徴としては、脛骨内側部近位1/2~遠位1/3にかけて疼痛を訴えることが多いです。また、走ったり、ジャンプしたりすると同部位に疼痛が出現し、悪化すると疲労骨折に繋がることもあります。 シンスプリントのその他の特徴として ・女性に多い(中高生で多く発症) ・初期では運動開始時のみに痛みがある ・脛骨近位1/2~遠位1/3に疼痛、圧痛がある ・重度化すると安静にしていても疼痛がある(歩け

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        週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~ 下肢編

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        • 股関節屈曲制限の原因はどこにある? ~基礎編~(軸・運動学的な視点)

        • 第一肋骨疲労骨折を見落とさないポイント! ~なぜ?そんな場所に痛みが出るのか?~

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          肩関節挙上制限 ~上腕骨と肩甲骨の運動学から考える評価と介入~

          肩関節の運動は肩甲上腕関節や肩甲胸郭関節だけでなく、肩鎖関節・胸鎖関節、解剖学的な関節とは言えませんが第二肩関節など多くの関節の複合運動で達成される運動になります。 多くの関節運動が肩関節の運動に関与するのですが、挙上運動に限って言えば、上腕骨と肩甲骨の複合運動が重要になります。上腕骨の運動は肩甲上腕関節、肩甲骨の運動は肩甲胸郭関節の運動になります。 この上腕骨と肩甲骨の運動は古くから述べられており、Scapulohumeral Rhythm(肩甲上腕リズム)と名付けられ

          肩関節挙上制限 ~上腕骨と肩甲骨の運動学から考える評価と介入~

          日常で肩の負担となる動作 ~何を見て何を考える?肩の痛みとの関係性~

          みなさんが考える肩の負担となる動作はなんでしょうか? 「重いものを持ち上げる仕事」「長時間、座り続けている仕事」「洗濯物や掃除」それとも「上肢を繰り返し挙上するスポーツ」でしょうか? これらの動作は確かに、肩に負担が加わる動作になります。 では、これらの肩に負担となる仕事や動作を行うと、必ず肩に痛みが出現するのでしょうか?この考え方は「YesでもありNo」でもあります。例を挙げると、プロ野球選手で肩に痛みが出て、手術する選手もいれば、肩に痛みが無く投げ続けることができる選手

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          日常で肩の負担となる動作 ~何を見て何を考える?肩の痛…

          何が損傷している? ~組織損傷から考える捻挫への介入~

          足関節捻挫は日常生活やスポーツ活動において、一番生じることが多い怪我の内の一つです。足関節捻挫の一般的な考えは”そんなに大した怪我ではない”といったような考え方が多いのが現状です。 しかし、足関節捻挫が生じると骨、靱帯、筋肉など多くの組織が損傷する可能性があり、痛みが長続きしたり、後遺症が残存することも多くあります。 MRIを用いて急性足関節内反捻挫の損傷部位を調査した報告によると、96%に前距腓靭帯の損傷がみられ、踵腓靭帯の損傷も80%みられたと報告されています。靱帯だ

          何が損傷している? ~組織損傷から考える捻挫への介入~

          鵞足炎はなぜ生じる? ~解剖から発生機序を知り、評価-介入に繋げる!~

          変形性膝関節症(以下:膝OA)では膝痛や歩行障害、筋力低下など様々な問題が生じます。中でも、膝OAで最も頻繁に見られた問題は関節液貯留であり、続いて鵞足炎(鵞足滑液包炎)と言われています。 つまり、膝OAでは関節内の問題と関節外の問題が同時に生じる可能性がある疾患になります。今回の記事では、関節外の問題である”鵞足炎(鵞足滑液包炎)”について、鵞足の解剖から発生機序を知り、評価-介入はどうするのかを考えていきたいと思います! 1.鵞足の解剖縫工筋、薄筋、半膜様筋の3つを合

          鵞足炎はなぜ生じる? ~解剖から発生機序を知り、評価-介入に繋げる!~

          私が実施しているアキレス腱の評価-介入

          アキレス腱の障害はスポーツ選手だけでなく、一般的な生活をしている方でも生じる障害です。アキレス腱障害は一度発生すると、長期にわたって症状が残存する方も多くいます。 今回の記事では、アキレス腱の解剖から ・どの部位にストレスが生じやすいのか? ・なぜアキレス腱障害が生じるのか? ・アキレス腱の評価や介入方法はどんなものがあるのか? などを考えていきたいと思います! 本記事の内容は下記のようになっております。 1.アキレス腱の解剖アキレス腱は身体の中で最も強く、大きな腱です

          私が実施しているアキレス腱の評価-介入

          ラセーグテスト使用方法の多様性 ~痺れ・痛み・硬さの解釈~

          腰痛は一般的な筋骨格系疾患であり、私の勤めているクリニックでも、3割程度は腰痛で来院される方が占めています。また、腰痛に併存する症状として、下肢への関連痛(患者の約60%とも述べられています)があります。 下肢への関連痛は坐骨神経の走行に沿って出現することが多いため、坐骨神経痛と呼ばれることが多いです。坐骨神経は4番目と5番目の腰神経根と最初の2つの仙骨神経根が結合して腓骨神経と脛骨神経を形成し、坐骨神経として骨盤から出て、遠位まで走行します。 この坐骨神経を構成・走行す

          ラセーグテスト使用方法の多様性 ~痺れ・痛み・硬さの解釈~

          石灰沈着性腱板炎 ~介入はどうする?~

          肩関節の疼痛が出現する疾患に”石灰沈着性腱板炎”があります。石灰沈着性腱板炎は、一般的に30~60歳代に発症し、男性よりも女性に多いと述べられています。有症状の発生率は6.8%と報告されています。 この”石灰って何者?”となりますが、簡単にいうと、”石灰は骨や歯と似ている成分”です。その石灰が肩関節周囲に存在する組織の中にできてしまい、悪さをすることで肩関節に機能障害が出現します。 実は石灰ができる明確な原因はわかっておらず、今も議論が続いています。ですが、推論として”退

          石灰沈着性腱板炎 ~介入はどうする?~

          膝関節伸展制限 ~軟部組織の影響~

          今回の記事では、”膝関節伸展制限と軟部組織”の関係性について記載していきたいと思います! 以前の記事で、膝関節伸展制限が生じるとどのような影響が身体面や生活面に生じるか記載してありますので、そちらもご覧ください。 1.膝蓋上嚢と膝関節伸展制限膝蓋上嚢に問題があり、膝関節の伸展制限に関与している場合、症状として ・膝関節の腫脹 ・膝関節伸展時の違和感や圧迫感 などが出現します。このような症状が認められる場合は膝蓋上嚢の問題を疑う必要があります。 1-1.膝蓋上嚢の解剖

          膝関節伸展制限 ~軟部組織の影響~

          中殿筋の機能低下が生じると… ~改善に向けた段階的負荷、トレーニングの着目点と注意点~

          股関節外転筋の筋力低下は通常、中殿筋の筋力低下と考えられることが多いです。中臀筋が股関節外転筋の中で最大の体積と生理学的断面積を持っているという点では相違は無いと思います。 大殿筋も外転作用がありますが、主たる作用は股関節伸展になりますので、今回の記事では「股関節外転筋の筋力低下=中殿筋の筋力低下」と解釈して頂けると幸いです! 1.中殿筋の構造と役割中殿筋は前部・中部・後部線維の3つに分けられています。前部線維と後部線維の大部分は、それぞれ表面に位置する大腿筋膜張筋と大殿

          中殿筋の機能低下が生じると… ~改善に向けた段階的負荷、トレーニングの着目点と注意点~

          日常生活でかなり問題となる足関節底屈制限 ~神経の問題に着目して~

          足関節背屈可動域制限はセラピストが大好きな介入ポイントですが、足関節底屈可動域制限は以外に盲点となっていることが多いです。しかし、足関節底屈可動域制限は背屈可動域制限と同じくらい、日常生活上問題です。 足関節底屈可動域制限が存在すると、衣服や靴の着脱、階段昇降、歩行の蹴り出しなど、多くの日常生活動作に制限が出現します。 いろいろ足関節底屈可動域制限の原因はありますが、私が経験したものでは足関節の外傷や下腿伸筋群の短縮、それに伴う”神経の損傷や絞扼が多い”印象があります。

          日常生活でかなり問題となる足関節底屈制限 ~神経の問題に着目して~

          人工股関節全置換術後の歩行 「意外に多い歩行障害の残存に対し、何を見て何に介入する?」

          変形性股関節症(以下:股OA)は股関節の重大な疼痛や障害を生じさせる原因となる疾患です。45歳以上の4~9%が症候性の股OA(症状が存在するOAのこと)を抱えていると考えられています。 症候性の股OAでは、症状を管理するために保存療法や投薬などが用いられます。しかし、保存的介入でも症状が緩和、軽減しない末期の股OA患者に対しては、人工股関節全置換術 (以下:THA) が適応となることもあります。 THAを実施することで、痛みの軽減、股関節機能の回復、生活の質の向上します。

          人工股関節全置換術後の歩行 「意外に多い歩行障害の残存に対し、何を見て何に介入する?」

          膝関節内側に広がる痛みの正体 ~見逃された伏在神経~

          膝関節内側部痛を引き起こす組織として内側側副靱帯、鵞足、半月板などがありますが、今回は伏在神経と膝関節内側部痛を考えていきたいと思います。この伏在神経の障害による、膝関節内側部痛は臨床上よく出会うので、解剖、症状、評価、介入について説明していきます。 1.伏在神経の解剖大腿神経はL2~L4の神経根から発生し、大腿三角形の鼠径靭帯のすぐ下で分枝します。伏在神経は感覚枝であり、大腿部、膝関節、足関節、足部に至るまでの内側面に神経支配を供給します。 また、膝関節周辺で膝蓋下枝を

          膝関節内側に広がる痛みの正体 ~見逃された伏在神経~