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足関節背屈可動域制限に関与する因子

足関節背屈可動域制限が生じると、日常生活に制限が生じたり、スポーツ活動における障害の原因になったり、足部の変形に繋がったり、多くの制限や障害に関与します。


足関節は脛骨、腓骨、距骨の3つの骨から構成される関節であり、脛骨と腓骨が作る天蓋に距骨がはまり込み安定性が得られる関節です。

図3


しかし、背屈可動域制限が生じていると、距骨がしっかりと天蓋にはまり込むことが出来ません。そのため、足関節が不安定となり、日常生活の制限やスポーツ障害などに繋がってしまいます。


今回の記事では、足関節背屈に関与する骨構造から解剖学的に大事な組織、運動学も含めて記載していきたいと思います!


それでは行ってみましょう!


1.足関節背屈の運動軸

足関節いわゆる距腿関節は脛骨と腓骨と距骨で構成されている関節です。距腿関節の運動軸は水平面では8°、前顔面では20~30°傾斜しています。この運動軸は足関節が運動する際は常に動いています。

図4


つまり、運動軸は一定ではないということです。また、距腿関節の運動軸には個人差がもあり、距骨の外転が強く出現するパターン、逆にあまり出現しないパターンもあります。


「距骨の動きが少ないから動きを引き出そう」「動きすぎているから動きを止めよう」と考えるのではなく、その人にとって動きやすく、安定した運動を引き出すことが重要になります。


これは、同じ被検者ですが足関節の動きを誘導した足関節背屈になります。動きにくい方向に誘導した際(左)と動きやすい方向に誘導した際(右)の可動域が全然違うことがわかります。

図3


先ほども記載しましたが、非荷重での背屈運動のポイントは

図42


2.足関節背屈を制限する筋肉

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