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しゃがみ込み出来ますか?

みなさんこんにちは!理学療法士のYoshiki(@PtGekikara)です。


突然ですが皆さんは”しゃがみ込み”は出来ますか?

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なぜこのようなことを尋ねるかというと、しゃがみ込みは”障害リスク”のスクリーニングが出来る動作のうちの1つだからです。

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私はクリニック勤務なので、シーバー病や足関節捻挫後の子供たちにはしゃがみ込みの評価を必ず行います。また、足関節疾患だけなくシンスプリントやオスグッドシュラッター、グローインペインなどの疾患を持つ子供たちにも実施することが多いです。


しゃがみ込みというと、足関節背屈可動域に着目されることが多いですが、膝関節屈曲、股関節屈曲、骨盤前傾、体幹前屈など様々な関節の複合運動になります。


つまり、しゃがみ込みが出来ない場合、身体のどこかに動きが制限されている部分があると考えられます。動きが制限されていると別部位で動きを代償するため、代償した部分には過剰なストレスが生じ、疼痛や組織損傷に繋がると考えられます。


もちろん、しゃがみ込みですべての制限部位や障害リスクを把握できるわけではないですが、多くの関節が関与し行われるしゃがみ込みが出来ない場合、より複雑で高い機能が求められるスポーツ活動において、体幹~下肢障害の発生リスクは上昇すると考えることが出来ます。


しゃがみ込みは動作を観察するだけで、道具も必要なく、方法さえ決めてしまえばとても簡便な評価方法です。そして、得られる情報がかなり多い評価方法でもあるので、私は重宝しています。


今回の記事では”しゃがみ込み”の全体像と私なりのみるポイントについて解説していきたいと思います!


1.しゃがみ込みの全体像

しゃがみ込みは足関節・膝関節・股関節・腰部体幹の動きが複合的に合わさり行われます。

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その中でも、足関節に着目されることが多く、足関節の背屈可動域制限があると、しゃがみ込みが出来ないという報告は多くあります。その中でも、私が面白いと思ったものは、WBLTとしゃがみ込みの関係を見た報告です。


WBLTとは(下の動画を参照)
踵が床面から離れないように注意しながら、足関節を最大背屈させ、膝が壁に接する肢位を取らせて、足先から壁までの距離を計測します。また、下腿傾斜角を計測します。


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