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外側上顆炎 エコーでわかること

皆さんこんにちは!理学療法士のYoshiki(@PtGekikara)です。


今回の記事では外側上顆炎の画像診断装置として、第一選択になりつつあるエコーの有用性について記載していきます。


本題に入る前に、外側上顆炎について簡単に復習していきます!


外側上顆炎は短撓側手根伸筋の付着部(enthesis※)の障害や肘伸筋の共同腱の炎症、変性が生じる病態です。外側上顆炎はテニス肘、共同腱炎などの別の名称で呼ばれることもあり、人口の1.3%に発症すると言われています。

※enthesisは短橈側手根伸筋やアキレス腱の付着部に存在しており、骨に加わるストレス軽減している組織(私の理解)


症状としては
・外側上顆の全体的な圧痛
・手関節背屈時の疼痛
・手関節まで広がる痛み

などが挙げられます。また、私の臨床経験上、朝方に症状が強く携帯を片手で持てない、ペッドボトルのふたを開けることができないなどの訴えもよく聞きます。


通常は臨床所見やエコーを用いて評価し、介入は保存療法が一般的です。


保存療法では
・ステロイド注射(ケナコルド)
・活動制限(手関節掌屈・背屈)
・理学療法(肩甲骨内転・短橈側手根伸筋の伸張)
・対外衝撃波
・PRP

などを用いることで、90%の症例で改善が認められます。しかし、保存療法に抵抗する場合、手術への移行が考えられる場合もあります。


ここまでが外側上顆炎の簡単な復習になります。


続いては、エコーで外側上顆炎の何がわかるのかを記載していきます!


1.エコーで外側上顆炎を評価できるのか?

そもそもなんですが、「エコーで外側上顆炎を評価することができるのか?」というところから、考えていきましょう!


外側上顆炎の画像評価として、MRIがゴールドスタンダード言われています。ですが、MRIは高価なうえ、すぐに使用することできません。また、経時的な評価や動的な評価にも不向きです。


ですが、最近ではエコーが画像診断の第一選択として選ばれることが多いです。それは、エコーが安価ですぐに使用することができ、経時的な評価・動的な評価が行えるためです。


では、「エコーはMRIと比較して評価精度はどうなのか?」というと、やはりMRIよりも、感度・特異度は低下します。


エコーの感度64-82%、特異度は67-100%、MRIの感度90-100%、特異度は83-100%と報告されています。


その他の報告を見てみると、システマテックレビューでは感度64%-100%、特異度36%-100%と報告されており、数値に幅があるのでエコーだけで判断するのは危険だということがわかります。

私の臨床経験上、外側上顆炎の特徴的な画像所見(炎症所見や低エコー像)が認められない方は結構いる印象です。


なので、私は初期評価の中で問診や身体所見をしっかりと聴取したうえで、エコー評価を行い、判断するようにしています。


まとめるとこんな感じになると思います!

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2.エコーで外側上顆炎の何がわかる?

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