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意識低い会社員の小論文昇進試験合格戦術 〜テンプレート活用術〜

はじめに

 私は大手製造業でIT部門として働いています。2度の昇進試験の機会があり、2回とも一発で試験に合格できました。今回はそこで出された小論文試験について、意識低い私が少ない努力で確実に突破するために打ち立てた戦略と具体的なアクション(戦術)について述べていきます。

本戦術の構成は
 ①前提条件確認
 ②テンプレート戦術
 ③トレーニング
 ④試験当日
の4段階構成としています。

なお、この記事は前回の記事の続きです。前回分を読んでいない方はぜひそちらもお読みいただければ幸いです。

1. 前提条件の確認

 「落とされない小論文」にもある通り、不合格の理由の一番が「出題者の質問に答えていない」とあります。なので一番はじめに改めて質問に適切に回答するための前提条件を把握しておきます。
※意識高い系は聞かれてもいないことを自慢しながら答えがちですが、意識低い場合はそうなるリスクは低いかも。

1.1. その会社は何に関心があるのか

 後の章で回答テンプレートを作成するのですが、そのためにその会社が何に関心があるのか確認しておきましょう。関心が薄いものをテンプレートに置いた場合、当日出題されない可能性があるので重要な作業です

それでは出題のサンプルを見てみましょう。

1. 20XX年に弊社で掲げられた「レッツチャレンジ!」というスローガンには変化を恐れず積極的に挑戦していこうという思いがある。あなた自身の強みを踏まえて今後挑戦したいことを述べ、それが企業価値向上にどうつながっていくか論述せよ。

2. 20XX年XX月に起きた主要製品の死亡事故・大規模リコールをうけ「品質管理体制の再構築」が重要課題として挙げられている。あなたの所属部門における品質管理体制の強化を挙げ、その中であなたができることを述べよ。

3. 20XX年は時代のトレンドが変わり業績が大きく悪化することになった。これからも厳しい経営状況が続くことが見込まれる。この状況のなかであなたが講じることのできる策と、それが会社に対してどのような影響を与えるのか論述せよ。

4. 20XX年の施策で、「破壊的イノベーションの実現」があげられている。あなたの職務や担当業務において実現したいイノベーションを述べ、それを実現するためにあなたが実践することを述べよ。

企業の存在目的は「利益の創造」で、利益は「顧客への価値を提供した見返り」だとされています。従ってほとんどの企業の求めるものは以下のいずれかのパターンに当てはまります。

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