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モチベーションのために大切なこと

よこはま発達相談室の佐々木です。いつも記事をお読みいただき、また「スキ」「フォロー」「シェア」してくださっている皆様、ありがとうございます。新年のご挨拶は別の記事でさせて頂きましたので、いつも通りのスタートで参りたいと思います。シリーズで書かせて頂いている"ASDの方の認知特性"について、前回は”ASDの方の相手の気持ちを推し量る力”について記事を書かせていただきました。今回は「ASDの方のモチベーション(動機)」について書かせて頂きます。また、いつも長々と書いてしまいますので、今年はもう少し皆さんにとってサッと読めるような分量にしていきたいと思いますので、宜しければ、最後までお付き合い頂ければ幸いです(なお、過去のシリーズは文末にリンクを貼っておきますのでご関心あればご一読ください)。

モチベーションの持ち方に違いがある?

ASDの脳タイプの方々とそうでない方々では、ものごとの捉え方や感じ方に違いがあること(優劣ではない)はこれまでの記事でも解説してきました。その中の一つとして、”モチベーションの持ち方にも違いがある”と考えています。僕自身は、具体的には下記のように整理しています(もちろん、これが絶対に正しい!と主張するつもりはありません)。

動機付けの違い

多数派のモチベーション

非ASDの脳タイプの方々では、一般的には他者から共感を得られる、認められるといったことが活動の動機になりやすいとされています。「おっ、頑張ってるね」「いつも大変だけど、本当にありがとう。助かるよ」など言われると悪い気よりも、「もうちょっと頑張ろうかな」「やって良かった」と思うのではないでしょうか。献血のように社会的に意味のあるとされることや、「自分にとって意味があるかどうかはわからないけれどやるものだよね(例えば宿題)」ということも動機の一つになり得ると考えられています。また、報酬(外的動機)が得られること(これを頑張ればお金が貰える、〇〇を買ってもらえる等)も動機になることは想像しやすいのではないでしょうか。

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