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部活動のココがおかしい!

こんにちは!私立高校で教員をしている「たろ」と申します
高校〜大学まで吹奏楽(トランペット)をしていて、学生指揮経験もあります
とにかく上の大会に行きたい!上位の大会を目指したい!
当時の僕は所謂
「部活大好き人間(それ以外にやりがいがなかった)」
「勉強はいいからとにかく部活(勉強よりも達成感を得られた)」
そんな人間だった僕でした。(それが間違いだと、大学途中から気づき始めました😭)

そして現在、新卒で働かせていただいている本校で
運良く副顧問という形で吹奏楽部に関わらせていただいています

高校での部活は「顧問の管理下にいる立場」
大学での部活は「自分達主体で部活運営する立場」
副顧問になった現在「活動をサポートする立場」

この3つの立場から部活動を見たとき
「ココっておかしいよな」と思うことを列挙していきたいと思います
吹奏楽部に限らず、できるだけ普遍的な形で
今後の活動改善・より良い学習活動のあり方のきっかけになればと考えています

※ある特定の団体や考え方を否定するものではなく、僕個人の意見です。読んでいただける方は先へお進みください


ココがおかしい!①「活動時間が長い」

圧倒的に拘束時間が長いです。練習に必要な時間もあるかとは思いますが、
吹奏楽の特性もあって、ある程度の個人練習の時間が不可欠です
目的を持って練習メニューを自分で組んでいないと、すごく無駄な時間を過ごしてしまいます。
大会があると、顧問・生徒は大会の最後まで会場にいなくてはなりません。演奏や運営ならまだしも、待機などただただ時間が過ぎるのを待つことも少なくはありません。
オフを設けても平日オフだと、生徒は思うように休めなく。「多忙感」「我慢が美徳」を醸成しているようにも感じます。
一方で、自分達で考えて全員に役割が与えられているような活動であればその活動に「やってよかった」と意味づけができます。無意味だと思わせるような活動はしないこと、自ら意味を探そうとすることが必要です。そして、時間の絶対量はもっと減らし、自分のために使える時間を増やしていきたいです。

ココがおかしい!②「顧問至上主義」

顧問のいうことは絶対。生活指導も顧問任せ
最近は少なくなったと感じますが
問題行動があった際の、
「顧問の先生に言うぞ」
学校全体で生徒の指導に取り組む。主体性を涵養していく場であるのに、顧問が王様のように君臨している部活はあまりいいとは思えません。

勤め先が私学ということもあって部活のリクルートも顧問が広告塔になっています。ビジョンを持って活動に取り組まれている顧問の先生は一種のブランディングができているなと感じています。顧問の先生が右といえば右なので、意思決定も早い。

顧問至上主義でいいこともあるのですが、画一的な指導方法(周りがやってるからやりなさいなど)では一定の価値観しか得られないです。
そして、素直な生徒は「これが正しいんだ!」と思い込んで作られた価値観から外れた人を否定してしまうかもしれません。
また、賢い子は「あいつ、今日機嫌悪いから」と処世術みたいなものを身につけます
処世術ならいいけど、他人の機嫌を気にしすぎて自己実現ができないのは勿体無いなと感じております。

ココがおかしい!③「ある意味宗教」

朝と昼で2回挨拶する。反応することを優先してとにかく返事は「はい!」
この活動自体を否定する訳ではなく、
「これが正しいんだ!」
本来の目的や意義を見失い、疑うことをせずに先輩から後輩へ形式の伝承になっている
日本人の国民性もあるとは思いますが
目的のわからなくなったしきたりはより一層
「同調圧力の形成」と「白黒思考」を増やしている気がします

まとめ

変化の多い昨今、
学校は強く逞しく生きる人間を育てる場。
そのためには自分の頭で考えて自分でリスクを取れる人間が増えることを願います

今後部活動が外部化されていく流れではありますが、
今できることとして、目前の生徒が5年、10年経った時に
自ら自己実現を果たすためにどうすることが適切なのかを絶えず考え続けたいですね

他にも「部活動のココがおかしい!」と思う点やご意見があればコメントしていただけると幸いです。今後の活動に役立て、またフィードバックします。誹謗中傷はやめてくださいね。僕も一応人間なので笑。
お時間をとって最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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