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思い出はフィクション
「あの頃は良かったよな」
あんまりピンとこんセリフや。
過去は、口から出るたび整形され、汚れた部分は綺麗に拭き取られる。
自分で自分に嘘を付き、その事も忘れる。過去の自分を殺す完全犯罪だ。
そんな行為を助長させ、過去という偶像を崇拝する言葉に聞こえる。
「あの頃は良かったよな」
スポイトで一滴垂らす夜
「1人が好き」と嘘をつく。
本当は、好きな人達と夜を騒ぎたい。
でもそんな事をしていると脳が軋む。
静かなる日々の幸せが崩れる。
だから、僕は1人の夜が好きです。
あなたはどうですか?
ベトベターのような気分
1回目の起床は、冷や汗が冷え切って寒くて震えて起きた。
2回目の起床は、爆音によってだ。
実際そんな音は鳴っていない。
夢か、幻聴だ。
そして3回目の起床で、朝になってた。
脳も身体も、日々の疲れが睡眠によって全然取れていない。
洗面台に向かうと、
ストレスによるニキビをこさえた伸び放題の髭面と目が合う。
これが僕であるはずの何かなんだな。
乖離する。鏡を見ていると、本当に分からなくな
駅前は、いつだっていい匂い
高校生。
最寄りの駅を降りたら、たこ焼きを売ってるおばちゃんが居た。
小ぶりなたこ焼きで、アツいのにパクッと食える。
そして何より、ホフホフ言いながらそのおばちゃんに話すのが好きだった。
大した話はしてない。
「今日先生に殴られてさ〜」
「今度合宿があるんだけど、県内の田舎でさ〜」
「最近、学校が楽しくない。
別にハブられてるわけでもないし、
友達も沢山居る。
ただなぜか楽しくない。
いつだって男は最強を目指してる
子供の時、最強になりたくて、
兄貴と風呂入ってる時に2人でチャクラ練って螺旋丸を出そうとしてた。本気で出せると思ってた。
もちろんかめはめ破も界王拳もね。
俺は最強になりたくて、
掃除の時間にホウキをギターやベースに見たてて、ブルハとかハイロウズを歌った。
最強になりたくて、ヤンキーにやった人もいるんだろね。
今は、
大人になって、「最強」の定義が変わっただけ。
愛する人のために今日も仕
ヒップホップなフリして
ラッパーはよく言う。
hood(地元)を大切にしろ!地に足をつけろ!
俺の地元は、排他的な街だ。
そして自分が地元で関わってた連中は、その排他された人達の集まり。
なんのルールも、なんのプライドも、何も無いカオスなグループだった。
1人は半グレのバイクを盗んだ後、拉致られて死にかけた。(今は元気してる)
1人はアポ電で捕まった。
1人は処方箋ドラッグにハマって、その副作用で咳が止まらなく