ヒップホップなフリして

ラッパーはよく言う。
hood(地元)を大切にしろ!地に足をつけろ!


俺の地元は、排他的な街だ。
そして自分が地元で関わってた連中は、その排他された人達の集まり。

なんのルールも、なんのプライドも、何も無いカオスなグループだった。

1人は半グレのバイクを盗んだ後、拉致られて死にかけた。(今は元気してる)

1人はアポ電で捕まった。

1人は処方箋ドラッグにハマって、その副作用で咳が止まらなくなった。たまに血反吐を吐いていた。

1人はバーを立ち上げたものの、全然人気が出なくて、
売上のために来る客来る客ヤリまくって、ほぼ風俗になってた。
せっかく風俗で金貯めて店開くって言ってたのに、結局風俗やってんね。

1人は家族ぐるみで悪質な競取りをやっめる。転売ヤーだねあれ。

1人は、ケミカルやり過ぎておかしくなって川から飛び降りた。地元の上流で見つかったであろう遺体は、土左衛門になってただろうな。
もちろん葬式には行かなかった。


そんな地元が大嫌いだった。
俺は、
はみ出しものの中で、
はみ出されていた。
ただ、社会不適合で、そこにいる。
という選択肢しか無いと思っていた。

そこを離れ自覚した。

そんな地元に根を張るなんてまっぴらごめんだね。


ごめんだね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?