【二次創作】同人関係の炎上ごとを回避するには?【考察】

昨今、女性向け同人界隈での炎上ごとが目立ちます。
もちろん、古(いにしえ)の時代から同人世界では数々の炎上が起こっていて、中には物理的に人が傷つき未解決事件にまでなった事柄もあるようですが、炎上の多くは同人世界の外にまでは出ない案件がほとんどのようです。

そうとはいえ、この世界に根をおろす身としては軽くも考えていられません。

自分自身が炎上とまではいかずとも、相互フォロワーが炎上してしまったり、合同誌などを一緒に作った相手がある日突然燃えてしまうかもしれないのです。

過去記事「【二次創作】炎上や学級会に巻き込まれたら【お悩み解決】」でも炎上に関しては記載しましたが、これは炎上した後の対処方法がメインの内容となっています。

今回の記事は「未然に炎上の気配から身を守る」「火種を見つけてしまった時の対処方法」に焦点を置き記載をしていきます。


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①「炎上しやすい人間」は存在するのか?


同人世界に長く身を置いていると、

「こんな人とは付き合わない方がいい」
「ああいう性格の人とは距離をおけ」
「こういう内容のツイートする人は危険」

等々、アドバイスじみた意見を周りから受ける経験があるのではないでしょうか。

個人個人が同人活動をしていく上で、嫌なことをされたり、炎上めいたものを見てしまったり、その上で「こういう性格の人には近づかないようにしよう!」という学びを得ているのだと考えられます。

このような周りからのアドバイスは正しいのか?

答えは、半分は正解、半分は思い込み、と私YAYAは感じています。

性格が合わない人、というのはどうしても人間ですから皆それぞれいるものです。

それを人に伝える時、頭の中で一緒くたにしてしまい「こういうタイプは炎上しやすい危険人物だよ!」(本当は自分が単にその人のことを気にくわないだけ)と括ってしまう傾向はどうしてもあります。
これはオタク女性だけではなく、老若男女人間全員そんなものだと思っています。

「じゃあ結局、炎上しやすい人を事前に見極めることなんて不可能なんじゃ?」

基本的にはそうなのです。
誰がいつどこで何をやらかして炎上するのかを100%察知することは不可能。

ただ、ひとつだけ10年前後同人世界に居て気がついた「炎上傾向」があるのでそれをお伝えします。

目立っている人物(目立ちつつある人物)と交流をもつ時は、慎重にすること。

目立つ=悪、ではないです。
良い悪いという意味合いでは受け取らないでください。

この「目立つ」という部分の意味ですが、書く/描く作品が素晴らしいということにもかかってきますし、日々のツイートが面白く/過激でフォロワーが多いということも含まれます。また、その人本人の外見が目立つという意味も含ませてください。

目立つ人、目立つサークル、そういった相手は着火した時の火力が強くなりがちです。

目立たない規模の小さなサークルが同人関係で悪事を働いても、そのほとんどは炎上もせず小さな界隈での揉め事で終わります。
(ごくたまに悪質で度を過ぎた案件だけが、ジャンルの垣根を越え話題となります。その場合は火の手が大きくなるまでに多少時間はかかりますので、事前回避は可能だと思われます。)

「この人が着火したら炎がえらく燃え広がりそうだな」という相手との付き合いは、見極めが必要と感じています。

また、日々作品を発表し自分こそが今まさに周りからの人気を得てきている真っ最中だな、と感じてる人は発言や行動に気を付けるべきです。

出る杭は打たれる、とまでは言いませんが、目立っていると粗捜しはされるもの。
そして、注目が集まっている時に火が付くと回りが早いのです。

目立っている人との交流をやめろ!
こういった意味では、決してありません。

あなたの友人が目立っているからといって、縁を切れという意味でもありません。

繰り返しになりますが、目立つ=悪、ではないです。
ただ、何かが起こったとき(それが冤罪であったとしても)火の回りが早いので自分にまで着火してくる恐れがあるという意味だと受け取ってください。

反対に考えれば、とても大事な友人が炎上しそうになっても「一緒に焼かれたってかまわない」そう思えるような良縁を築いていきたいですね。

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②火の粉には触れず、判断は当事者に委ねるのが理想


「あのサークルさんいじめられて病んじゃってるから、代わりに自分が相手に文句言ってやろう!」
「こんな迷惑行為が許されるはずがない!みんなに広めて注意喚起だ!」

気持ちはわかります。

女性向け同人界隈は主に「二次創作」であるがゆえに細かいルールやマナー、公式に迷惑がかからないように…と各界隈がひとつの塊となって治安を維持している側面があります。

時には同調圧力がウザかったり、ご意見ばかりしてくる古参サークルがいて面倒くさかったり、小言を言ってくるフォロワー等にも出くわすことがあるでしょう。

「これは、本当に問題のあることなのかな?」
「他の誰も気がついていないけど…これって誰かに言って判断を仰ぐべきでは?」

こんな時は一度冷静になりましょう。

そして、基本的には火災を鎮火してもらうのは「炎上してる案件の責任元」です。
そこに連絡をしましょう。

これは公式にリプしろという意味ではありません。
むしろそんなことしたら、それが炎上になります。

世の中の炎上ごとを観察していると、第三者が炎を広げている状況が多く見受けられます。
これはあまり褒められたことではないな…と私YAYA個人は思っています。

・イベント会場で問題行動をする人がいればイベント会社に言いましょう。

・トレパクじゃないかと思うものを見つけたら、ラレの人に連絡を入れましょう。

・アンソロ執筆中に問題がおこればアンソロ主催者に連絡をしましょう。

・ツイッターで規約違反だと思われるアカウントを見つけたらツイッターに違反報告しましょう。

「責任元」とは、このような意味合いです。


責任元に連絡を取ったあとは「こんなことあったから連絡しました!」等と公言しないことです。
そして、結果として責任元がなにも行動をしなかったとしても、それ以上は第三者は口を挟むべきじゃありません。

炎を大きくするのはほとんどの場合が第三者であり、それをいじくりまわすのも第三者です。
心から炎上案件を悲しみ、心配する人もいるでしょうが、エンタメ事のように触る人たちも炎の大きさに比例し増えていきます。

炎上ごとが起こってるジャンルに「これから二次創作をしに行こうかな」と思っていた人がいても、炎を見たら参入を躊躇います。
オタクじゃない人が炎上を見た場合は「オタクって揉め事ばっかりおこしてるよな」そう思われてもしょうがないです。
火の手が大きければ大きいほど、デメリットしかありません

第三者の立場からできること、それは「炎を大きくせずに鎮火させること」「問題があるのならば責任元にだけ連絡を入れること」2点のみ

「そんなこと言っても、責任元の人が病んで動けない時は周りが助けてあげるべきじゃあない?」

この様な意見も、気持ちはわかります。

女性同士は互いに支えあう傾向がありますし、事実、弱い立場に寄り添ってくれる人も女性には多いですよね。
それは、とてもいいことなのですが…。

炎上ごとに逐一意見を言うアカウントのことをどう思うでしょう?
好印象でしょうか?
優しいなこの人、と思うでしょうか?

私YAYAはそうは思えません。
「噂好きなんだな、この人」と思います。

子供同士のいじめならば、大人や第三者が介入すべきです。
けれども、成人していたならば、どうすべきか対処方法は各自わかるはずです。

①でも記載しましたが「一緒に焼かれたってかまわない」くらいの親しい相手が被害にあっている状況でもない限りは、炎上にはスルーでいた方が自分自身にもジャンルにもオタク世界にもメリットがあります。

「大人なら、弱っていようが病んでいようが責任元の人こそが必要に応じて判断/対処すべき。子供じゃねぇんだ。」

「責任元が判断/対処しないなら、もうそれで終わり。深追いは自分の人生の時間の無駄。」

少々冷たいかもしれませんが、そう考えています。


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また、「責任元に言ったよ!でもなにも対応してくれなかった!」こういうこともあるでしょう。

でもそれ以上は第三者の立場であるならば何もすべきではありません。

たとえば、あなたがトレパクを見つけたとします。
あなたができるのは、ラレの人に水面下で連絡をするくらいです。

その後のことはラレの人の判断になります。
ラレの人が、パクった人に連絡をし、内々の謝罪等で終わるのか、それとも深刻な案件ならばそれ相応の機関に双方が委ね争っていくことになるでしょう。

第三者が、あの人はあの人の作品をパクッた!と公言していくことは名誉毀損になり訴訟提起される可能性がでてくる、ということを失念している人が近年とても多いと感じます。

そんなことあるわけねー!だって悪いのはトレパク犯だもの!と思った人は、一度冷静になって、同人・トレパク・裁判などで検索をしてみることをおすすめします。
過去トレパク炎上でパク側だと糾弾されてまとめwikiまで作られてしまった人が、裁判をしている事案…いくつかヒットするはずです。
そしてその相手は、ネット上で噂を広めた人たちが相手です。

そこまでする人はそんないないでしょー、そもそもパクった犯人だよ?パク側が訴え起こすとかおかしくね?と私YAYAもずっと思っていましたが、検索をしてみると考え方が変わると思います。

みんなが悪口を言ってるから自分も言っても大丈夫、という楽観的な考えは捨てたほうが安全です。

人間、相手を叩くときはそれを「叩き」「誹謗中傷」と思っていない時が多いと感じます。
その時は「正義の発言」と思っているのです。

正義だと思うならば、そのまま発言を続け、訴えを起こされた時もその「正義」「公益性」を裁判上でも訴え続ければいいと思います。(それが認められる場合もあるようです。)
ただし、そうなると弁護士業の方に頼むことになるので、お金がかかりますよね。
お金を払ってまで本気で他人同士の揉め事に首を突っ込み戦いたい人…少ないのではないでしょうか?

そこまでするのは当事者同士だけで充分じゃない?と感じています。
第三者が首つっこんで無駄なお金払う状況になるのは正直馬鹿らしいからです。

ラレの人が訴えを起こしたかったら、ラレの人が動くでしょう。
それを第三者は待つべきだと考えています。


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いかがだったでしょうか。

「その意見はちょっと冷たいんじゃない?」
「この部分は同意できるけど、こっちの意見には同意できないなぁ」等、炎上に関して考えていただくきっかけになれば嬉しいです。

女性の世界特有の炎上は、広がりやすいものです。
これは同人の世界だけではないなと感じます。

けれども、炎上して得することなど令和の時代もうありえません。金銭的にも個人のイメージ的にもです。
いかに火の粉を回避し、平穏に着実に行動していくかが重要になっている時代だと考えています。

残念ながら、これからも同人界隈の炎上ごとは続いていくと思います。

その時、火を広げる側にまわらず鎮火させる側に誰しもがまわれたら理想ですね。

それは同人業界全体のイメージ向上にも繋がっていき、ゆくゆくは回り回って自分たちが過ごしやすい環境になっていくと私YAYAは信じているからです。


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