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本の棚 #211 『経営は、焚き火のように』

「よし、焚き火をしよう」

そんな思いつきでその一日はスタートした。

飛行機から降りたときに

その案が天から降りてきたわけだけど

残念ながら、その思いつきは

実行されぬまま、BBQに辿り着く…

「思いつきで焚き火ができない」

これが当たり前なのか。

そんな場所は、このJAPANにはないのか。

いや、必ずあるはずだ。

けど、もっとあったらいいのになと思う。

人生に、野遊びを。

人間性の回復。

心に刺さることばの数々。

「焚き火」というキーワードから

つながる読書を始める。

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「社会人から地球人を増やそう」

地球人ということばをきいたのは

ドラゴンボールのナッパさん以来か。

社会に適合した立派な人は

それはそれで素晴らしい。

地球人とは、自然と人に敬意を持てる人。

これは総理大臣やプロ野球選手のように

限られた人にしかなれないものではなく

姿勢と行動さえあれば、誰でも仲間入りできる。

サステナブルな社会は地球人にしかつくれない、

というのは言い過ぎか。


キャンプ場では、「誰かが何かに困っていると周りの誰かが手を差し伸べてくれる」という“仕組み”が循環しています。

自然を前にすると社会的な肩書きは

なぜか消えるように思う。

それが自然のパワーなのか。

困っている人を助ける、というお節介精神は

人が本来的に持っている本能の一部で

地球人にとっては標準装備だ。

だから困ったら周りを見渡してみるといい。

パソコンやスマホの画面には

解決策らしきものはあるけど

もっと身近な助け合いを大切にするほうが

良いサイクルが生まれたりするものだ。


焚き火の前では、誰もがただの人間。

〇〇社の〇〇です。

〇〇大学の〇〇です。

うんうん、焚き火の前では不要です。

火のゆらぎの前では

その人のストーリーが炙り出される。

これはサウナにも似たような感覚が

あったりするのではないだろうか。

一人の人間、という自分の原点を

焚き火を眺めながら見つめ直すと

素直さと謙虚さを取り戻せる。


「チーム自体の関係性が良ければ良いほど、システムは定着する」

デジタル化はあくまで手段の一つ。

それがチームに浸透して、活かされるかどうかは

チームの関係性の質によって左右される。

デジタル化で良い循環がつくれるわけではなく

良い関係性のなかにデジタル化が組み込まれると

さらに好循環になっていくだけだ。

関係性の質が低いところに

デジタルを持ち込もうとすると

多くは定着せずに、形骸化する。

良い関係性のつくりかたは?

そう、焚き火をしよう。


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