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本の棚 #59 『超二流』 天才に勝つ一芸の究め方

『超二流』
天才に勝つ一芸の究め方
野村克也

今は亡きノムさんの本。

ぼくは野球はプレイしないけど

見るのは大好きだ。

プロ野球に限らず高校野球もメジャーも。

他のスポーツに比べて攻守の交代が明確で

見ていても疲れないのがいい。

同世代のまぁくんこと、田中将大選手が

日本球界に帰ってきたのは本当に嬉しい。

本書では、超一流や一流になれないことを

悲観的にとらえる必要はないよ、

あなたには「超二流」への道を示すから、という。

全員がスターにはなれないのだ。

一握りしかなれないからスターなんだから。

ノムさんは続けてこう言う

「誰にも負けない日本一の脇役になれ」

ちょっと、それもハードル高い気がするけど。

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人間、最大の悪は鈍感

小さな変化を「感じる」

うまくいったときと、いかなかったときの

ほんの少しの差を感じているか。

そして感覚を大事にしながら、頭を使う。

感じてるだけじゃだめ。

例えばビジネスの現場だと

部下の小さな変化に気づいてやることができるか

優秀なリーダーや上司はこのあたりのアンテナが

発達しているとように思う。

気づいたあとにどんな接し方をするかは

頭を使うところだけど、

そもそも無関心なのはアウトだ。

自身の鈍感さのせいで問題が大きくなるまで

気づかないで、気づいたときには炎上してる

「考えるな、感じろ、そのあと考えろ」

甲斐拓也が持っている感謝の気持ち

ソフトバンクのキャッチャー。

彼は母子家庭で育ち、育成枠からプロ野球人生を

スタートしている。

その環境がそうさせたのか、

彼には感謝の気持ちがあると、

ノムさんは言っている。

この「感謝の気持ち」は何事にも有難いと

心底思える心と言ってもいいかもしれない。

その気持ちは「人を育てる」ときにも重要な要素。

ありがとう、を自然に言える人はやっぱり素敵だ。

感謝とともに大切なのが謙虚さ

自分はまだまだ未熟者と何歳になっても

思える人は、何歳になっても成長できる。


腐ったら終わり

甘い自己評価に酔って不満を溜めるのではなく、どんな時も腐らずに真摯に取り組むことが大切なのだ

ぼくも自己評価の甘さには自信がある。

自己評価が甘いから不満が出てくる

環境のせいしたり、他人のせいにしたり

そんな自分との戦いの毎日だ。

他者からの評価を謙虚に受け入れ、腐らない。

腐ったみかんは箱のなかで伝染する。

組織にとってもよくないと思う。

とはいえ腐りそうになることもあるだろう

そんなときに人にあったり、本を読んだり…

ぼくは防腐行動を決めている。

他者からの評価はいつだって正しい。

そう考えて自分の改善につなげるのだ。


「超二流」になるために

まずは短所を最低限直す

特に長所を邪魔している、殺している短所から。

そのためにはその人のキラリと光る長所を

その一筋の光のようなものを見出してくれる

そんな上司、監督との出会いは大切だと思う。

自分で自分の長所と思っているところは

大体間違っている、と考えたほうがいい。

努力には即効性がないことを理解する

今日やった努力が明日報われる

そんな努力は小手先のもので

ずっと使える基礎的な力は

やはり継続的な努力の末に手に入るものだ。

毎日取り組んだ素振りの本当の成果が出てくるのは

3年後かもしれない。

その即効性のない努力というものと

真摯に向き合い付き合っていく覚悟がいる。

それは指導者にも言えること。

ちょっと練習してすぐ覚えたことは

反復練習したものに比べると忘れやすかったり

すぐにぶれたりする。

できるようになったと思ったら要注意で

それを身体の芯で覚えるまで

長い時間をかけて見守ることが必要なのだ。

「とは理論」で本質を考える

「〇〇とは?」と自らに問いかけて

常にものごとの原理原則を考える習慣。

最後にノムさんのことばを。

本質は「答え」ではなく「出発点」だ。

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