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本の棚 #118 『人はチームで磨かれる』

『人はチームで磨かれる』
職場を元気にする72の質問
齋藤孝

多くの人が会社に勤めている現代。

一人で全てこなしています!という人は

まだまだ少ないだろう。

複数の人が集まっているとはいえ

それは「チーム」になっているか?

単なる「集団」のままではないか?

人はどんなチームで成長するのか。

これまで様々な店舗という名のチームに

所属して、常に仲間が近くにいた。

今は別部署に移り、常に近くに仲間がいるという環境ではない。

そんななかでチームについて、

また考える機会を与えてくれた本だ。

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「教える」というより、学び合うチームをいかにつくれるかが重要

上司が部下に教える、

もちろんそれも一時的にはいいのだが

強いチームは「学び合う」という。

全員が当事者意識をもって

新しい知識をインプットしてきて

チームメンバーに共有する。

その環境をつくることができれば

常に成長し続けるチームのできあがり。

もっと簡単かつ確実に結束を高める方法がある。一緒に勉強すること、つまり勉強会を開くことだ。

そのための取り組みとして筆者がすすめるのが

勉強会の開催だ。

メンバーが準備して相互に教え合うのもよし

社内外の講師を招いて実施するもよし。

これを業務時間に取り入れてやり続けると

自ら学び、考え、行動する

そんな機能体組織になっていくのだろう。


「宿題を出すセンス」は、リーダーの資質だ。

社会人になってから「宿題」を

もらったことがあるだろうか?

自分からすすんで勉強したり、研究したり

そんな人は少数派だと勝手に思っている。

ならば先輩や上司からの宿題の有無、

またその内容、タイミングなどは

部下の成長、チームの成長に大きな影響を

及ぼすに違いない。

「業務命令」みたいに堅苦しいのは

なんだかめんどくさいけど

「宿題」くらいならなんかかわいい。
(受け取り方によるとおもうが)

いい宿題は「あとから効いてくる」と

個人的に思っていることだ。

10年前に「これやったほうがいいよ」と

言われたことは今になって

「あのときやっといてよかった」と思える。


あえて全員が一斉に取り組むような事務作業や雑用を取り入れる

完全なる役割分担。

聞こえはいいのだか、これが行き過ぎると

隣の人の仕事への興味はなくなり

仕事をするうえで大切な横とのつながりを

おろそかにしてしまうことがある。

「おとなりさんを気にする」

そのために有効なのが、何かを全員でやること。

ぼくは月に一度チーム全員で1時間の大掃除を

実施していたことを思い出した。

別に全員でやらなくてもいいんだけど

あえてやることで「つながり」を意識する。

 失敗から何を学んだかは、システムをどう変えたかによって問われる

人間の注意力には限界がある。

だからその人のやる気、集中力、判断力に

頼っていては、同じ過ちを繰り返す。

一方で「システム」に目を向けると

話は変わってくる。

その個人がどのような状態でも

正しくアウトプットできるシステムが

構築されていればミスは起きない。

人に依らない、仕組みをつくるべし。

そのうえで人が人らしい力を発揮できれば

いい仕事が、いいアウトプットが生まれる。

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#推薦図書 #チーム #組織 #職場

#30代 #当事者意識 #齋藤孝

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