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本の棚 #231 『上司の心得』

組織マネジメントにおける難しさを

最近の某中古車販売会社から感じるのは

ぼくだけではないだろう。

組織が大きくなるにつれて

効率的でなくなったり

思いもよらぬエラーが発生したり…

どんな態度で、心持ちで

上司として生きていけばいいのか。

決定版という名にふさわしい一冊
(えらそうにすみません)

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ビジョンを語れるのは勝者だけ

勝者とは利益を上げた者だ。

赤字続きでは会社は潰れる。

利益を出している経営者の言葉に

人は耳を傾ける、これが世の常だ。

だからといって行き過ぎた利益追求は

不正を招きかねない。

世の中には立場や考え方が異なる人が

混在するわけだから

万人に受け入れられる経営、ビジネスは

ないのかもしれない。

だからこそ信念をもってやっていかないと

利益もなし、ビジョンもなしで

なにも残らずに終わる。


上を見て生きろ、下を見て暮らせ

上を見て生きるとは、

高い志をもつこと

下を見て暮らすとは、

目の前の仕事で一つひとつ結果を出すこと

この両輪があると

前に進むことができる。

どちらかだけでは不十分

どちらもなければふらふらとした

振り返ってみると

とりとめもない人生になりそう。

それも悪くはないけれど

さて、ぼくたちはどう生きるのか。

仕事も家庭も諦めるな

大切なのは時間の長さではない

どれだけ心を寄せられているか

よき職業人になれない人が

よき家庭人を目指そうとしても難しい。

あきらめるな、どちらも大切にできる。


ありがたいことに未来は未定だ。

今を受け入れ、未来を思い描く。

未来はわからないから不安だとも捉えられるし

わからないからこそおもしろいとも言える。

未定であることは希望なのだ。


「一緒に仕事をしていると、勇気と希望をもらえる人」

これが佐々木氏が考えるリーダーの定義だ。

リーダーシップは生まれつき?

そんなことはない。

苦難にもまれ、なんとか乗り越え

他人の苦しみや喜びを理解していくなかで

醸成されていくものだ。


教えることに、もっと熱意を持ちたい。そして、教えられることに、もっと謙虚でありたい。教えずしては、何ものも生まれてこないのである」

松下幸之助さんのことば。

教えることで教えられることもある。

教えずに自分の中だけで留めておくことに

さほど意味はない。


思い込みにとらわれないためには
①他者に指摘してもらう
②異質な考え方に触れる

思っている以上に厄介なのが

自分の中の思い込み、固定観念だ。

昔の成功体験や失敗体験に

ぼくたちは必要以上に引っ張られている。

時代は変わり、実施する人が変わっても

それはつきまとう。

そうならないための手段としては

受け身にならない、ということに尽きる。


自ら動き、風を起こせ

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