見出し画像

本の棚 #202 『生産性ーマッキンゼーが組織と人材に求め続けるものー』

これで3周目か、いや4周目か。

「生産性」ということばを発するときに

あらためて読みたくなる、そんな本。

これほどスッと入ってくる生産性に関する本はない。

でも何回も読み返さないと

これまでのパラダイム、思い込みに

引き戻されてしまう…

7つの習慣のレベルで読み直していきたい。

−−−−−−−−−−−−−−

「あの人にしかできない仕事」をもつ人は「自分の仕事を伝達可能な形に要素分解し、他の人にでもできるようにすることで、組織の生産性を高めるという貢献ができていない人」

酷なようで、組織においてはそのとおりだ。

誰でもできる仕組みをつくったら

新しいことにチャレンジできるはずで、

そうやって組織に貢献する人が

生産性の高い人と言える。

自分にしかできない仕事を

常にその人が持ち続けることで

小さな改善はあっても

ブレイクスルーは起こらない。

あまりいいことはないのだ。

これは自分にしかできない、

そんなことを思っているなら

その思い込みを取っ払うのもまだ自分。


時間の短縮ではなく会議の成果を高める

時間を短縮することに躍起になって

成果を大きく落としてしまうことがある。

売上みたいな数値目標は達成点が

共有されていて、それに対する結果も

顕著に現れるから反応しやすい。

しかし会議はどうだろうか。

…これはまずい。

しかし会議についても

達成目標を明確にする

これができていればいいのだ。

会議のゴールは次の5つに分類されるだろうと著者は言う。

①決断すること
②洗い出し(リスト作成)
③情報共有すること
④合意・説得・納得すること
⑤段取り、役割分担などネクストステップを決めること

さて、次の会議の達成目標は?


解くべき課題は長時間労働ではなく、働いている人の生産性が低いまま放置されていること

本質的な課題をつきとめる、

多くはそこまでいかずに

目の前にあるわかりやすい課題を

部分的に改善しようとする。

その部分は改善できても

実は隣の人の負担が増えて

トータルすると全く解決に至ってない。

さらには悪化させてしまうことになる。

解くべき課題はなんなのか。

この問いはとてもパワフルだ。


−−−−−−−−−−−−−−

#読書 #再読 #推薦図書

#管理職 #評価基準 #組織

#ちきりん #伊賀泰代

この記事が参加している募集

推薦図書

サポート頂いた分は全て書籍代として本屋さんに還元します!