本の棚 #61 『人新世の「資本論」①』
『人新世の「資本論」①』
斎藤幸平
資本主義は人間だけでなく、自然環境からも掠奪(りゃくだつ)するシステム
重い、あまりにも重いが
もう目を背けては、避けては通れないところまで
我々は、きている。
避けようとした結果、負荷を外部に転嫁する。
経済成長のシステムとして
ひとつの方法であり、人間の豊かさらしきものを
生み出してきている。
この成長はどこまで続くのだろうか。
飽くなき欲求というスーパーエンジンが
人間をマリオのスター状態にして
ブロックやクリボー、ノコノコをなぎ倒すように
自然環境、他の動物たちを駆逐していく。
このシステムの進化がこれらの問題すらを
解決してしまうのか?
興味深い内容なのでじっくり読みたい。
タイトルに①をつけたのは、
おそらく書きたいことが多くなると
最初の数ページを読んだ段階で確信したから。
②で終わるのか、③までいくのか…わからない。
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「知らない」から「知りたくない」へ
日本に生まれて日本で育った。
貧しさを知らずに、便利になる世の中を
ただ生きている。
エコバッグやマイボトルという
表面的な善意に取り組んだりして
地球環境の危機に関心があるというふりをして
事実から目を背ける、知ろうとしない、
いや、むしろ知りたくないのか…
それが自分の現実だ、たしかにそう思った。
今は知ろうと思えばいくらでも知ることができる。
現地にもいけるだろう(コロナ禍でなければ)
地球の問題を
自分事として捉えていないことに
まず気づかされた。さぁ、どうする自分。
実際に私たちは毎週クレジットカード一枚分のプラスチックを食べている
この世界は循環している、ぐるぐると。
いくら外部に転嫁しようとしたところで
めぐりめぐって自分たちに返ってくる。
その距離が遠かったり、時間が長かったりで
返ってきていることに気づいていないだけだ。
ポイッと捨てたプラスチックゴミは
マイクロプラスチックとなって海に流れ
魚や水などに混じって私たちの生活に
カムバックしてくるのだ。
問題を他の国に押しつけて自分たちの豊かさを
追い求めたその先には
結局のところ同じ問題が、もしくは
もっと大きな問題になって戻ってくる。
「すべてはひとつ」と考え直さなければならない。
地球の限界=プラネタリー・バウンダリー
「もうだめや、やめるわ」
地球くんがある日突然辞表を出してくる。
想像できるだろうか。
自然災害の前で人はあまりにも無力であるのに
地球に見捨てられたら、もうどうしようもない。
他の星を探すのか、別の地球をつくるのか…
この地球の限界値の指標が9項目あり
すでに4つくらいは限界突破しているらしい。
これら9項目は「SDGs」にも
大きな影響を与えているそうだ。
経済成長の限界を語るよりも先に
地球くんが限界を迎えることになるとしたら…
そうならないように今後どう生きていくか
自分たちにできることはなんなのか
その内容は②に書くことにする。
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