矢田石材店

愛知県岡崎市で1956(昭和31)年に創業。 理想のお墓づくりをお手伝いします。 「はなえ… もっとみる

矢田石材店

愛知県岡崎市で1956(昭和31)年に創業。 理想のお墓づくりをお手伝いします。 「はなえみ墓園」「お寺でおみおくり」「愛知県石材リサイクルセンター」などを運営。 お寺さまと一緒にみなさまの不安を解消していきます。 ☞https://www.yatasekizai.com

最近の記事

地域とともに、お寺をつなぐ

お寺は地域のもの――。豊橋市西部にある浄土宗の養福寺の歩みを知ると、改めてそう感じさせられる。無住となっていたお寺をなんとかしようと、住民が住職を探して就任を懇請。その意を汲んだ住職が、墓地や山門、本堂などの整備を、地域とともに進めてきたという。そんなお寺の住職を10年前に継いだ38歳の立松康輝さんも、地元のみなさんと一緒にお寺を守り、新しいことにも取り組もうとしている。 無住で荒れたお寺を再生 ――養福寺について教えていただけますか? 「開山は1595年です。豊橋市川崎

    • <序章:その2>再録『心が強くなるお墓参りのチカラ』

      母との別れ  その後、長男の私は何度か父に「一緒に母のお見舞いに行くか」と誘われました。しかし、私の気持ちは微妙でした。お見舞いに行くたびに母の弱っていく姿が子どもにも分かり、それを見るのがつらかったのです。しだいに父の誘いを断るようになりました。  そして、母に死が訪れたのです。  その日は、学校が終わってから友だちが遊びに来ていました。私たちは2階の子ども部屋で、弟ふたりも一緒に野球盤で遊んでいたのです。  車の止まる音がしたので窓から見下ろすと、父の車が見えました。ま

      • 桜やアジサイに込める想い

        春、桜の季節に、高架になっている名鉄本宿駅のホームから南側を眺めると、みごとに薄いピンクの花が咲き誇る山の斜面が見えます。そこは欣浄寺(ごんじょうじ)の境内。愛知県岡崎市本宿町にある浄土宗西山深草派のお寺を継いだばかりの43歳、祖父江義典住職は、多くの方にお寺へ足を運んでほしいと考えています。毎月の法話会、春と秋の彼岸会、模擬葬儀など……。花に埋まる寺の裏山も、そんな想いを込めて汗を流して整えています。 徳川家康の思いと同じ ――院号は「厭離院」、寺名には「欣求浄土」の中

        • <序章:その1>再録『心が強くなるお墓参りのチカラ』

          母が伝えたかったこと  私は今、日本を救うのは「お墓参り」しかないと、考えています。なぜそう考えるのかというと、お金や権力ゆえの強さではなく、どんな困難な事態をも克服していくことのできる精神の強さは、お墓参りを通して持つことができるからです。詳しくは、第1章以降に詳述しますが、その前に、私と墓参りとのかかわり、そして、どのようにして私のようなお墓職人が生まれたのかについて申し上げたいと思います。    私がお墓参りに行くという体験に、はじめて向き合ったのは小学校4年生のとき

        地域とともに、お寺をつなぐ

          原点は観音法要の思い出と『准胝さん』

          愛知県岡崎市の東部郊外にある浄土宗西山深草派の胎蔵寺。ここは、全国規模のムーブメント「100万人のキャンドルナイト」に賛同して会場となり、約2500人が集まったことがある。企画した野村宗臣住職は、中近東発祥といわれる水タバコを楽しめるバーと、深夜客をターゲットにしたラーメン店を、市街地で経営している。なかなかの型破り。チャレンジの背景をうかがうと、お寺をどう守り続けていくべきかと試行錯誤する姿と、「准胝(じゅんてい)さん」への想いがあった。 長者の娘の悲しい言い伝え ――

          原点は観音法要の思い出と『准胝さん』

          『心が強くなるお墓参りのチカラ』  ~はじめに~

          愛知県で墓石の施工などを手掛ける矢田石材店の矢田敏起社長は、2012年に本を出版しました。『心が強くなるお墓参りのチカラ』(経済界)。お墓を通じて、家族の絆、先祖供養の大切さを伝え、「お墓参りこそ最高の人間教育」と説き、「命のつながりを知ることで、あなたの生き方は一瞬で変わる」といった想いや、そこに至った自身の半生などをまとめたものです。発行から10年以上が経ち、改めて、みなさんに読んでいただければと、この場で再録することにしました。少しずつ連載します。月曜日に不定期(2週間

          『心が強くなるお墓参りのチカラ』  ~はじめに~

          「お参りしやすく、交流しやすく」

          愛知県一宮市にある日蓮宗の妙法寺は、宗祖日蓮聖人の「四大法難」に縁のあるお寺。新しく住職となったばかりの河村泰政上人は、全国日蓮宗青年会の事務局も務めている。39歳。実直そうで、穏やかな口ぶりの新住職は福島県出身で、8年前に愛知県へ来ました。受け継いだ地域とどうかかわり、どんなお寺にしていきたいのか、語っていただきました。 日蓮聖人の法難との縁 ――妙法寺はどんなお寺でしょうか? 「江戸時代の1658年に創立されました。日蓮宗が一番たいせつにしている教えは『妙法蓮華経』と

          「お参りしやすく、交流しやすく」

          「相棒」になった金メダル

          心を込めたものや経験、場所などについてお話してもらえませんか。 そんな問いに答えてくれたみなさんにご登場いただく企画『ココロ、やどる。』の初回は、2004年アテネオリンピックの女子マラソン金メダリスト、野口みずきさんです。いまは陸上競技の普及活動、趣味や家事など日常の生活を楽しんでいるそうです。走ることを極めた選手時代から、ずっと変わらない心の持ち方を、語っていただきました。(文・松本行弘、写真・滝沢美穂子) 金のポーチで一緒に旅 「メダルですね」 心が宿るものとして、野

          「相棒」になった金メダル

          また、お寺を「お別れの場」にしたい

          かつてお寺でのお葬式は珍しくありませんでした。 本堂には長年、拝まれてきたご本尊がまつられ、祭壇があります。 その厳かな雰囲気に包まれて、故人との惜別の時間を過ごす。 住み慣れた地域にある自分たちのお寺や、先祖代々からお付き合いが続くお寺で、安心してみおくる。 そんなお寺でのお葬式が、最近では少なくなってきました。 お別れの場としてのお寺を再発見してもらいたい。 矢田石材店は、お寺でのお葬式をサポートする「お寺でおみおくり」を始めました。その理由を矢田敏起社長が語ります。

          また、お寺を「お別れの場」にしたい

          「時代の流れを汲み取っていきたい」

          矢作川の西に広がる岡崎市の矢作地区。国道1号の矢作橋から旧東海道へ入るとすぐに勝蓮寺はある。浄土真宗の宗祖親鸞とのエピソードが伝わり、徳川家康が輩出した松平家とも深くつながる。そんな古刹の清水行則住職はミュージシャンでもある。コンピューターで曲をつくるDTM(デスクトップミュージック)を30年前に始め、ベーシストや音楽プロデューサーなどとして活動した。時代を感じながら音楽に向き合う世界に生きた住職の話からは「空気感」や「時代の流れ」といった言葉が出てくる。 本堂で“DTM”

          「時代の流れを汲み取っていきたい」

          全国から墓石店の強者が集った2日間

          「ボマケン」が岡崎にやって来た。墓マ研。「墓石マーケティング研究会」のことだ。本部は東京。墓石店の有志がマーケティングという視点で情報交換をするグループ。矢田石材店の矢田敏起社長も会員になっている。6月の定例会は矢田石材店がホストとなり、6月21、22日に愛知県岡崎市で開かれました。 「お互いが参謀」で刺激と向上 約20人の男が次々と事務所に入ってくると、冷房の効いた室温は一気に上がった。 墓マ研を主宰する石井靖さん(有限会社ドゥ代表取締役)ら、北海道から西は大分県まで全

          全国から墓石店の強者が集った2日間

          豊かさと幸せへ、学びの橋渡し

          愛知県豊橋市の北部にある正圓寺は歴史と学びにあふれている。お寺の縁起が記された「寺譜」には702年の記述がある。市内で最も古く寺子屋が開かれたという記録も残る。住職の金仙宗宏さんは、教員でもあった父の宗哲さんから、7年前にあとを継ぎ、新しいお寺の歴史を紡いでいる。 ご本尊は平安時代末期の作 ――702年といえば、奈良時代が始まる直前ですね。 宗哲さん「あくまで伝承ですので定かではありません。江戸時代の初め、当時の住職が口伝をまとめた寺譜に、702年に持統上皇が豊川を渡って

          豊かさと幸せへ、学びの橋渡し

          テーマは「心を込めること」

          矢田石材店がつくる季刊誌「Hanaemi」ができあがりました。そして、このnoteも同時に始めます。創刊となる「2023夏」号の紹介、そして、愛知県岡崎市の墓石を専門とする石材店が発信するのかを、最初にお伝えします。 「花のように美しい笑顔」 「Hanaemi」はA4版、カラー、16ページの無料の冊子です。 漢字で「花笑み」と書く大和ことばから取りました。 花のように美しい笑顔を表します。 矢田石材店は2020年からお寺とともに、永代供養や植栽などのお墓の整備が付いて、

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