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『ナサ・タメ』を実践しましょう!

令和6年の幕開けは、心の痛むことが立て続けに起こり、
改めて「どう生きるべきか」を問われているような気がします。

ある日突然、当たり前の日常が、一瞬にして目の前から消え去ってしまうかもしれません。当たり前のことに感謝しながら、前進または向上するために、次のステップに進む必要があります。

そう思いながらも、特に年明けは毎年恒例にしていることが数多くあります。同じことを繰り返しているようで、その中に新しい発見があったり、今までとは見方や考え方が変わる経験をするのかもしれません。

昨年から「循環」を意識することが増えています。自分の利益や、目の前のことばかりに気を取られていると、「循環」の流れを止めてしまったり、次の人にうまくバトンを渡せなかったりします。

タイトルの「ナサ・タメ」とは「情けは人の為ならず」のことです。

その意味を「情けをかけると、その人のためにならない」と勘違いしている人が多いようです。本当の意味は「人にかけた情けは、巡り巡って結局は自分のためになる」です。

もちろん、何かを期待したり、見返りを求めることを勧めているわけではありません。困っている人を助けたり、情けをかけることで、充実感や達成感が得られたり、人生の勉強になることが、つまり、自分のためになるといえます。

それに加えて、思わぬ形で恩返しをされたり、自分ではなく、子どもや孫に恩恵があるかもしれません。

震災に関するテレビのニュース番組などでよく耳にしたのが、
「物資を届けるために、個人で現地に行くのは控えてください」でした。

良かれと思ってしたことが、ありがた迷惑になってしまう。悪意がないので、怒ることもできない。実際に緊急車両の通行の妨げになっていたようなので、これも流れを止めてしまうことになります。

徐々に個人のボランティア活動を受け入れる体制が整ってきたようです。復興には、かなりの時間が必要です。さまざまな形の支援で「ナサ・タメ」を実践していきましょう!

さて、話は変わりますが、先日、ある漫画家が亡くなったと報じられました。連載中の漫画がドラマ化されたのですが、その脚本について原作者である漫画家の思いが反映されておらず、結果的に原作者が脚本を書いた経緯がSNSに投稿されたようです。

SNSへの投稿に対して、さまざまな意見があったようですが、亡くなった原因について、正確なことは分かりません。しかし、自分の作品は我が子と同じで、生みの苦しみがあり、やっとの思いで世に送り出します。それゆえに作品を傷つけられるのは、自分自身を傷つけられるか、それ以上の苦しみがあります。

読者や視聴者は、仕事に不満があるからといって死ぬことはないだろう、と思うかもしれません。また、作品を批判しても、作者を批判している訳ではない、と思っているかもしれません。

正直な感想や問題点の指摘は、たしかに参考になります。しかし、作品とは直接的には関係ない個人の価値観による誹謗中傷や、作者やスタッフの人格を否定するような批判は、確実に関係者を傷つけています。

私も一人の作家として、著書のレビュー(Amazonなどのサイト上の投稿)に心を痛めることが多々あります。気にしなければいい、とは思いますが、そう簡単なことではありません。

作品を上から目線で批判することで、ストレス発散をしているのなら、それは誹謗中傷です。次の作品は、もっと良いものにして欲しい、という思いがあふれた、良かれと思った意見や感想であっても、ありがた迷惑になってしまうこともあります

抵抗できない人や作品を叩くことが正義感ではありません。決して、軽い気持ちで炎上騒ぎに便乗しないでください。悪い流れを断ち切るために、自らが傷つくことも恐れず、勇気をもって立ち向かうことが正義感です。

「循環」の流れを止めることなく、悪い流れを断ち切るために、腐敗した政治家や、儲けるために容赦のない人たちに、正義感を振りかざしつつ、情けもかける「ナサ・タメ」を実践しましょう!


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