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【令和2年度決算特別委員会について】

今日も一日お疲れ様です。

9/6(月)より、令和2年度行った事業の決算に関する特別委員会の活動を行っています。

町民の皆様に見えない活動となっているので、少し長くなりますが、どんなことをやっているのかご説明させてください。

※共通しているのは①のみで、その他②〜⑥は泰山の私見です。​

①決算特別委員会で行うこと:

決算特別委員会では、議員より役場担当職員に対して、令和2年度行った事業に関する内容の質疑や今後に向けた提言などを行います。
その内容で大切だと思う項目を意見書にまとめ、議会として当局へ提出を行います。


②決算特別委員会の事前準備:


この質疑などを行うにあたり、当局が一生懸命作ってくださった何百ページもの資料を当初予算や補正予算なども振り返りながら読み込みます。

さらには、地域住民から今まで聞いている話も踏まえて、地域のあり方を考えながら、イメージを照らし合わせを行います。

その中で、他の市町村での取り組みなどを調べたり、政策に活かせそうな著書から勉強もしたりしながら、決算特別委員会に臨みます。


③決算特別委員会で質疑の一例:


例えば、

古仁屋高校活性化に関する予算に関して、事前に資料で報告を確認した上で、質疑を行います。

現在行っている取り組みの振り返りを共有し、古仁屋高校の活性化の本来のあり方とは何なのか?という目的を考える問題提起をします。

そして、今瀬戸内町が持っている資源は何なのか?という武器を見直し、その上で他地域事例も踏まえた提言などを行います。


④決算特別委員会後について:


議員それぞれからの提言を当局が受けて、実行しようということになれば、後日予算化するための準備をしてくれます。

このような流れが、予算特別委員会〜その後の全体の流れになります。


⑤決算特別委員会で大切だと感じること:


このように、自己分析や現状分析や競合分析を行い、仮説を立て戦略提案を立てる流れは、マーケティング調査〜立案するという流れに似ていると感じます。

やはり民間感覚はとても大切だと感じます。

なぜそう思うのか?


瀬戸内町の様々な計画をもとにご説明します。

瀬戸内町の運営をしていく際に、一番大切になるのが「瀬戸内町長期振興計画」です。

瀬戸内町の長期振興計画では「ひとが輝く夢と希望に満ちた魅力あるシマ」を掲げています。

ここが原点であり、地域のゴールになります。

「瀬戸内町長期振興計画」では、この理念を達成するために各カテゴリごとでKPIを整理されていますのでご覧くださいませ。

まずKPIが分からない方は下記をご参照くださいませ。


「瀬戸内町長期振興計画」は下記からご覧くださいませ。


長期振興計画を踏まえて、「瀬戸内町まち・ひと・しごと総合戦略」があります。


これらを数年後達成するために、年度ごとの「施政方針」があります。


これらの計画を踏まえて、私が感じたのはKGIを設定していない事業計画が多いなと感じたのが所感です。

KGIについては下記をご参照ください。


以前より議会でお伝えしていることを例に挙げてご説明いたします。

「人口一万人を目指す」というKGIを設定したとします。

KPIとKGIの違いは下記をご参照くださいませ。

人口一万人を目指すということをKGIとしたのならば、どのようなことを考えていけばいいのでしょうか。

例えば、人口一万人となるよう移住者受入ができるように住居や土地を確保しなければなりません。

毎年、何件の住居確保をするのか、どのぐらいの土地を確保するのかをコミットする必要があります。

瀬戸内町の場合は一極集中になりがちなので、集落単位で目標数値を設けた方が良いと個人的に思います。

移住してもらうための課題を整理して、どのような事業を行うと効果的なのかを考えます。

押さえておかなければならないのが、それぞれ行う事業にもKGIを設定することです。

そうしないと、この事業を振り返ったときにPDCAがふんわりとなり、効果検証がざっくりとなります。

例えばパン屋をやっていて、

「みんなが笑顔になるパンをつくる」という理念を持っていても、いくらの利益をあげればいいのかという目標がないと経営はできませんよね。

そういった意味でこの話をしています。

ふんわり・ざっくりないために、下記の件を参考に全体のツリーをつくると分かりやすいと思います。

だからこそ、全体の核となるKGIと事業ごとのKGIが必要だと思っています。

KGIを達成した先に町民が安心した顔や笑顔になっている姿が浮かび上がるということが絶対に必要です。

それは理念である「ひとが輝く夢と希望に満ちた魅力あるシマ」を掲げており、ここを目指すためだからです。


これらは抜粋した一例ではありますが、今後もこのような視点を持ちながら、勉強していかなければならないなと改めて感じた次第です。


⑥決算特別委員会での持ち時間:


我々議員は、決算特別委員会の中で一人の全体の持ち時間が決まっているので、この一つの議題のやりとりをするのは、ほんの数分です。

このようにこのやりとりを行うため、とことん準備を行います。

私自身は、持ち時間毎回30分となるので、毎回30分近くまで話をさせていただきましたので、この2日間で計3時間近くの質疑をさせていただきました。


以上が、議会の決算特別委員会の活動報告と今後大切だと思った私の考えになります。

今後につきましては、今週の9/10(金)の議会にて決算特別委員会の報告が行われ、意見書を当局へ提出する予定となります。

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