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全国で拡大するご当地ラーメンで地域創生
ご当地ラーメンといえば、とんこつの博多ラーメンとみその札幌ラーメンが昔からイメージ強いですが、日本全国には「ご当地ラーメン」と言われるものが200種類近くあるそうです(Link)。
日経新聞(6月29日付)「データで読む地域再生」はご当地ラーメンによる地域活性化の起爆剤とする動きがまとめられており、ラーメン好きの私としても非常に興味深く、関連する地域面も合わせて拝読しました。日経の電子版は全国の地域面も読めるのでこういうときすごく得した気分になります。
国内には2万以上のラーメン店があり、訪日客にも人気があります。北米での「R A M E N文化の浸透」について先日、NOTEに書きました。
人口1万人あたりの支出額では1位が山形、2位が新潟、3位が宇都宮です。山形、新潟、そして移住促進にも取り組む栃木県佐野市にフォーカスしています。
山形市の取り組み
山形県は「ラーメン県そば王国」として、そばとラーメンの文化を融合させ、観光客誘致を進めています。南陽市では「ラーメン課」を設立し、ラーメンマップやオリジナルカード配布によるカードラリーなどを実施。これにより、訪日客向けの体験ツアーも提供し、ラーメンを目的とした観光客を増やしています。これらの取り組みで、経済効果は約1億7000万円に達しました。
新潟市の取り組み
新潟市もラーメンを通じた観光客誘致に力を入れています。70のラーメン店情報を載せたパンフレットやスマートフォンでの220店紹介を行い、24年度は2000万円の予算を計上。JR新潟駅の駅ビルに「ニイガタバル★麺横丁」を開業し、観光客の誘致を図っています。
栃木県佐野市の取り組み
佐野市は「佐野らーめん予備校」を開設し、店舗運営のノウハウを伝授することで移住促進を図っています。経営者の高齢化による廃業店舗のあっせんも行い、7店が新たに開業し、15世帯31人が移住しました。これにより、地域の食文化を活かした地域創生が進められています。
地域紙面では、うどん文化が強い東海地区や「聖地巡礼」で行列ができる博多地区など、それぞれの地域の特色に合わせた取り組みが紹介されています。
地域創生の可能性
ラーメンは地域の地理的障壁が低く、地元食材を活用した魅力発信につながります。自治体は訪日客対応や若者の支援など、ラーメンを通じた地域創生の取り組みを推進しています。今後も各地での具体的な支援事例や成功事例を通じて、地域経済の発展が期待されます。個人的には燕三条の背脂ラーメンをいつか食べてみたいです。
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