荒尾 康宏

やすマーケティングコンサル事務所代表 MBA(Vanderbilt大学)、中小企業診断…

荒尾 康宏

やすマーケティングコンサル事務所代表 MBA(Vanderbilt大学)、中小企業診断士、行動経済学会会員、Marketing Specialist(公益社団法人日本マーケティング協会公認)顧客価値創造、マーケティングで日本の中小企業を元気にしたい、運動:マラソン、テニス

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  • トマ・ピケティを読む

    トマ・ピケティの「21世紀の資本」を英語で読みます。

  • グルメ探訪録

    前頭葉を活性化するためにはじめて行ったレストランについて記録します。

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  • 新商品・新サービス探検隊

    巷で新たに誕生する新商品・新サービスや新規開店のお店をトライして、感想並びに、マーケティング視点での考察をしています。

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「マツケンサンバ」に共通する「手に届く高級ブランド」とは

好きな日経記事の一つ「ヒットのクスリ」でマツケンサンバでおなじみの俳優の松平健さんがデビュー50周年を迎えたことについて書かれていました。 昨年に紅白でマツケンサンバが出演するっていうのを聞いた時は、「え!まだやってんの?」って思いました。その時まで、「マツケンサンバⅡ」ブームだったことを知らなかったからです。パルコのカフェやグッズが大人気だったそうですね。 私は、「暴れん坊将軍」の全盛時代はかろうじて記憶にあるくらいですが、2004年の「マツケンサンバ」の大ブレークから

    • トマ・ピケティ「21世期の資本」を英語で読む 2週目

      「21世紀の資本」を英語で少しづつ読み進めています。読み出してまだ全体の1割にも満たないのですが、現在、日本が抱えている経済的な諸問題にも重なる点が多いことに気づかされています。 8日目:46ページから51ページ ここでは資本の定義(人的資本を取り除く)、資本と富の違いを明確にして「capital/income ratio」(資本/所得比率)」という重要な指標に入ります。 まず、資本/所得比率について定義します。所得はフローであり、一定期間(通常は1年間とされる)に生産

      • 抹茶ティラミスセット

        コーヒーももちろんいいのですが、たまに、抹茶をいただく機会があると非常に心が潤うように思います。 抹茶スィーツが人気でいろんなところで抹茶味が楽しめます。スタバでも抹茶ラテや抹茶クリームフラペチーノもあります。でも、本当の抹茶っていうのはおいしく淹れるのは簡単ではないでしょうし、抹茶を出す店というのはそんなに多くはないと思います。都心でそういった出店が増えてきたので興味深く思っています。 阪急梅田駅の地下、阪急3番街に「宇治園喫茶 去」があります。空き時間ができ、いつもな

        • 中国のペット家電市場で発揮されるパナソニックブランドの存在感

          「え!パナソニックが?」――この見出しを読んだとき、ペット産業とパナソニックが結びつかず、不思議に思いました。日経新聞(10月31日付)の記事を要約すると、以下の通りです。 中国でペット市場が急速に拡大する中、日本企業が新たなビジネス機会を見つけています。特に、少子化と都市化により、ペットが「家族の一員」として迎えられる文化が広がり、中国のペット関連消費が急増しています。この状況を受け、パナソニックはペット用の餌やり器や空気清浄機といった家電製品を中国市場に投入し、5つの新

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        • どう使う?マーケターが知りたい行動経済学のあれこれ
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          サブアカ=SNS疲れ?

          先日、Z世代のSNSとして注目される「BeReal」についての記事を書きました。 BeRealでは、若者の「SNS疲れ」によって閉ざされたSNSへのニーズが高まり、「盛らない」「小グループ」でのやりとりが人気となっています。日経新聞(10月30日付)でも、Z世代が再び「閉じた」SNSを求める傾向が取り上げられており、そこでは「パラレル」「TapNow」「Jiffcy」といったクローズドなSNSが紹介されていました。 「再び」という表現が使われているのは、日本ではSNSがそ

          サブアカ=SNS疲れ?

          エンゲル係数が3割を突破!

          一般的にエンゲル係数(家庭の消費支出に占める食費の割合)が20%を切ると裕福な国とされ、30%を超えると生活が厳しいと見なされます。日本が最も裕福だったとされる高度成長期(1970年代後半から1980年代前半)のエンゲル係数は22%前後でした。欧米諸国は20%前後です。 日経新聞(10月29日)の「値札の経済学」によると、日本の3人家族の食費が月9万円を超え、エンゲル係数が30%に達したと報じられています。つまり、日本は急速に生活が苦しくなっているということです。 最近の

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          日経やさしい経済学「ソーシャルメディアの光と影」

          日経新聞の「やさしい経済学」で、「ソーシャルメディアの光と影」というテーマが連載されました。SNSの歴史の振り返り、理想と現実の違いを知る上で参考になりました。以下が全体の大まかなサマリーです。 第1回:ビジネスの可能性で急拡大 世界のソーシャルメディア利用者数は約49億人、日本では1億600万人に達し、ほとんどがソーシャルメディアを利用している(2023年)。ソーシャルメディアを「コンテンツの共有や交流、コミュニティ形成を可能にするアプリケーション」と定義し、YouTu

          日経やさしい経済学「ソーシャルメディアの光と影」

          国内2000店舗へ、スターバックスジャパンの成長戦略

          スターバックスが2025年に日本国内での店舗数を2000店に拡大し、外食店舗数ランキングで「すき家」を抜いて国内2位になる見通しです。日本進出28周年を迎え、スターバックスは国内コーヒーショップ市場で50%以上のシェアを占めるまでに成長を遂げました。スターバックスジャパンが米国本社の100%子会社となっていることも、日本での経営体制に安定感をもたらしています。 私も昔からスターバックスをよく利用してきました。独身時代、資格勉強中は毎朝会社近くのスタバに通い、ラテとシナモンロ

          国内2000店舗へ、スターバックスジャパンの成長戦略

          トマ・ピケティ「21世期の資本」を英語で読む 1週目

          洋書積読解消シリーズの第二弾として、THOMAS PIKETTYの「CAPITAL in the Twenty-First Century(21世紀の資本)」を読みます。基本は1日30分読み、理解できかったところは振り返りの時間をある程度設けながら読んでいきます。牽引、目次なども含めると685ページになる対策ですが、とりあえずは100日程度で読了すること目指して読んで行こうと思います。 1日目:1ページから6ページ Introductionの一文目”Social dist

          トマ・ピケティ「21世期の資本」を英語で読む 1週目

          朝ラー+寿司を初体験してみた

          新橋近くのホテルに宿泊し朝にゆりかもめでビッグサイトに向かう途中、立ち食いそばでも行こうかな、と思っていつつ交差点の信号のところでふと目についた「ラーメンと寿司」。まず、朝ラーメンというのがあるとは聞いたことがあるのですが、それに寿司がセットになっています! 「ラーメンと寿司って合うのか!?」とすごく驚くとともに、すごく興味が湧いてきて、思わず店頭の食券にお札を入れてしまいました。 選んだのは「赤酢握り5貫と追いかつおラーメン」(1,600円)です。 何も知らずに入った

          朝ラー+寿司を初体験してみた

          タコがマグロを超えた!

          まさか、そんなにタコの価格が上がっているとは知りませんでした。 欧米でもスペイン料理でもよく食べられていると聞いて、「タコのカルパッチョとか美味しいよね」と思ったのですが、あれはもともとは日本人のイタリア料理のシェフが考えた和洋折衷のメニューだそうです。 スペイン料理とか地中海料理にはよく使われていますが、アメリカ人とかはわりと苦手な人多いんじゃないのかなと思っていましたが、食文化が多様化しているので幅広く食されるようになったみたいです。 先日、ドジャースタジアムに築地

          タコがマグロを超えた!

          プライムデーで思った「これってダー◯パターン?」

          10月19日〜20日はAmazonプライムデーでした。ポイント還元率が上がりお得ですので、私もタイムセールの商品をいくつか購入しました。普段から使っている日用品や食品も安かったのでいい買い物ができた思います。 その際に、少し気になったことがあります。それは、定期便への引き込みが以前よりも強まっているように感じたからです。商品を選んで購入に進もうとすると、定期便を選ぶ場合と通常の購入の場合の2つの価格が表示されて選択ボタンは定期便の方がデフォルトで選ぶようになっています。最初

          プライムデーで思った「これってダー◯パターン?」

          「最低賃金1500円」は正しい目標なのか?

          新首相の政策方針である「最低賃金1500円」という目標が話題を呼んでいます。前首相が2030年を目標に掲げていたこの方針を、新首相は「20年代に達成する」と加速させました。経済同友会の代表幹事も、「払えぬ経営者は失格」といった企業淘汰を示唆する発言をしており、特に中小企業に向けた強いメッセージとなっています。 しかし、最低賃金の引き上げが果たして一方的に課すべき「ノルマ」として正しいのか、疑問が残ります。賃上げを実施するためには、まずその財源をどこから捻出するのかという課題

          「最低賃金1500円」は正しい目標なのか?

          町の本屋さんが無くなっていく

          子供の頃(中学生くらいまで)は、町の小さな本屋さんにおこづかいをもって「ドラえもん」のコミックだったりちょっとだけためになりそうな本(伝記とか)を買いに行ったりしていました。 高校生から大学生の間は電車通学で、少し移動範囲も広がり駅前の少し大きめの本屋(といっても大型書店ではない)で下校の際に参考書を探したり、文庫本の小説を買ったりしていました。 社会人になるとさらに移動範囲が広がり、都会の大型書店に行くようになりました。大型書店に行くと自分の興味のあるエリアは決まってい

          町の本屋さんが無くなっていく

          NETFLIX「サンクチュアリ」感想

          先日、NETFLIXを始めたことについて書きました。 いろいろ見たかった作品をこれまで我慢してきたので、勢いで「サンクチュアリ」も見てしまいました。 もちろんすっごい面白くて一気に見てしまいました。ストーリーとしては、ガラの悪い北九州出身の不良がお金を稼ぐために相撲部屋に入って、ライバルの出現などから徐々に相撲にのめり込んでいくというストーリーです。 「相撲取りはトイレで自分のお尻拭けない」 私が子供の頃によく都市伝説のように聞いてきたことです。古くは朝潮、小錦、曙な

          NETFLIX「サンクチュアリ」感想

          ハリポタ速読チャレンジ59週目(最終回)

          ハリポタ洋書を寝る前だけ1日30分読んでいつまでに読み終えるか挑戦しています。いよいよハリーポッタシリーズ全7巻読破となりました。 399日目:561ページから570ページ 自分とヴォルデモートの運命を知り、ハリーは未来の死を受け入れるようになっています。 これまで何度も危機が迫ると感じ、なんとか逃れてきたが、実際にその瞬間を真剣に考えたことはなかった。彼の生きる意志は常に死への恐怖を上回っていた。しかし今、ヴォルデモートから逃れようとしたり、彼を出し抜こうとする考えは

          ハリポタ速読チャレンジ59週目(最終回)