「21世紀の資本」を英語で少しづつ読み進めています。読み出してまだ全体の1割にも満たないのですが、現在、日本が抱えている経済的な諸問題にも重なる点が多いことに気づかされています。
8日目:46ページから51ページ
ここでは資本の定義(人的資本を取り除く)、資本と富の違いを明確にして「capital/income ratio」(資本/所得比率)」という重要な指標に入ります。
まず、資本/所得比率について定義します。所得はフローであり、一定期間(通常は1年間とされる)に生産され配布される財の量に相当します。資本はストックであり、特定の時点で所有されている総資産に相当します。
9日目:52ページから56ページ
α=r×β
経済の収益分配における資本の収益率(r)と資本/所得比率(β)の関係に触れます。
ある意味で同語反復(トートロジー)であるとも言えますが、それにもかかわらず、資本主義を分析する上で最も重要な3つの概念――資本/所得比率、所得における資本のシェア、および資本の収益率――の間の単純で透明な関係を表しているため、資本主義の第一の基本法則と見なされるべきです。
10日目:57ページから61ページ
つまり、産業革命中にヨーロッパとアメリカが達成したリードによって単に一人当たりの生産量が世界平均の2倍から3倍であったため、これら2つの地域が世界の人口に占める割合に比べて、世界の生産量のうち2倍から3倍のシェアを獲得する子ができたのです。
11日目:62ページから67ページ
要約すると、世界の不平等は、一人当たりの収入が月額150ユーロから250ユーロ(サブサハラアフリカ、インド)という地域から、月額2,500ユーロから3,000ユーロ(西ヨーロッパ、北アメリカ、日本)と非常に高い地域まで及んでおり、それは10倍から20倍の差があるということです。
12日目:68ページから71ページ
格差の縮小のために人的資本への投資により知識や技術の向上が生産性向上に寄与することを述べています。
知識の普及は天からのマナ(聖書において神がイスラエルの人々に与えた食べ物)のようなものではありません。それはしばしば国際的な開放性と貿易によって加速されます(自給自足では技術移転は促進されません)。
13日目:72ページから77ページ
この本の主題は、資本の収益率と成長率の間の一見小さなギャップが、長期にわたって社会的不平等の構造とダイナミクスに強力で不安定化する効果を及ぼす可能性があるということです。
14日目:78ページから83ページ
経済成長に大きな影響を及ぼす人口動態について述べています。
人口動態の歴史から学べることは、これらの出産に関する決定が大きく予測不可能であるということです。これらの決定は文化的、経済的、心理的要因に影響を受け、個々の人が自分自身で選ぶ人生の目標に関連しています。
また、来週、ご報告します。